今回はファッションから少し離れて車について。
本当に長かった。ずーっと待っていた新型レガシィ アウトバックが9/2に先行予約が開始され、国内仕様の全容も明らかになりました。
2019年7月に北米で販売開始をしてから遅れること2年。ようやく本国・日本で登場します。
さっそくディーラーで見積もりを行ってきましたので、グレードの違いや気になる支払い総額についてお伝えしていきます。
正式な発売日は10/7ということで、ちゃんとした資料はこれからです。今回は簡易カタログを貰ってきましたので、そちらの写真も使い進めていきましょう。
趣が異なる2グレード展開
現在の主流は1つの車種に対して、エンジン・駆動方式の違いや内装の充実具合で区別して、3~5種類のグレードが用意されることが多いのですが、新型アウトバックは2グレードのみの展開となります。その2グレードも一方がエントリーモデルで、他方がハイエンドというわけではなく、エンジン(1.8Lターボ)と駆動方式(4WD)は共通しますが、外観や内装の意匠が異なります。
ラグジュアリー志向のLimited EX
アウトバックはスバルのフラッグシップと位置づけられていますので、「Limited EX」はその格に相応しい高級感のあるルックスとなっています。
Limited EXの特徴
- ブラック塗装+メッキ加飾のフロントグリル
- シルバー塗装のフロント&リヤガード
- ブラック塗装+切削光輝のアルミホイール
- ハンズフリーリヤゲートを標準装備
- 座り心地の良いファブリックシート
- オプションでレザーシートを選択可
- ボディと同色のサイドミラー
- クロスバービルトインタイプのルーフレール
- 走破性を高めるX-MODEは1モードのみ
アクティブ志向のX-BREAK EX
SUVらしさを求めるなら、こちらの「X-BREAK EX」です。煌びやかな要素は抑えめにして、より機能的なギア感が魅力。
X-BREAK EXの特徴
- ブラック塗装のフロントグリル
- ブラック塗装のフロント&リヤガード
- ブラック塗装のアルミホイール
- ハンズフリーリヤゲートはオプション
- 機能性の高い放水素材シート
- オプションのレザーシートは選択不可
- ブラック塗装のサイドミラー
- ラダータイプのルーフレール
- 走破性を高めるX-MODEは2モード
内装やカラーバリエーション
内装の雰囲気はこんな感じ。アメリカ市場を意識したサイズ感なので、室内も大人5名が快適に過ごせる十分なスペースが確保されています。
※写真はLimited EX(レザーシートはオプション)
室内において、先代からの最大の違いは中央に取り付けられた、11.6インチの大型ディスプレイです。カーナビやエアコン、AV機器を含め、あらゆる操作をタッチパネルで行うので、物理ボタンの数は大幅に少なくなり、スマートな見た目となっています。
また、両グレードともハンドルやシフトレバーには本革が巻かれているようですが、Limited EXは「高触感革」という別素材が使われているみたいです。
モデル初期ではありますが、9色展開とカラバリは豊富ですね。先代はホワイトが一番人気だったような気がしますが今回はどうでしょうか。
アイサイトXは標準装備
近年のスバルの代名詞と言えば、安全機能のアイサイトです。アウトバックではグレードに関わらずアイサイトの最上級版であるアイサイトXが標準装備されています。
アイサイトXの従来版からの進化は大きく2つ。
①360°センシングによる安全性の向上
従来のアイサイトでは交差点の右折時や見通しの悪い場所での出会い頭などに対応しきれていませんでしたが、視野を広げたステレオカメラと前後4つのレーダーを組み合わせて、全方位の感知を可能として安全性能は格段に向上しました。
②高度な運転支援システム
自動運転の分野において、海外メーカーや国内の日産と比べると、スバルはやや遅れをとっている印象がありましたが、アイサイトXは運転支援システムが大きく進歩しています。
従来版では車線維持機能と先行車追随機能の段階まででしたが、アイサイトXでは高速道路や自動車専用道路で50km/h以下という条件付きで、ハンズオフ機能が搭載されます。要するに渋滞時を想定して、手放し状態で運転できるということですね。技術的には100km/hまで対応可能みたいなので、数年後には本格的なハンズオフ機能も期待出来そうです。
これらの性能を持つアイサイトXは昨年フルモデルチェンジをしたレヴォーグから搭載されていますが、それは一部のグレードに限られており、アイサイトX搭載グレードと従来のアイサイトVer.3搭載グレードでは、40万円近くの差があります。
アウトバックの本体価格の上昇はアイサイトXの標準装備が大きく影響していますが、フラッグシップモデルとして現時点での最高性能のアイサイトは欠かせないということなのでしょう。
北米版との違い
2019年7月に登場した北米版のアウトバックを長い間指をくわえて眺めていたので、日本版の方がまだ違和感があったりします。
参照:スバル アウトバック 新型、2020年最高の新車に…米『AUTOTRADER』が選出 | レスポンス(Response.jp)
北米版の外観の特徴で言えば、先代の流れを汲んだシンプルなグリルで品格を感じられる顔つきとなっています。
参照:スバル新型アウトバック、フォレスター、レヴォーグの違い、理解の肝は「レガシィの消滅」 | エコカー大戦争! | ダイヤモンド・オンライン
一方で日本版は、先行して登場したオーストラリア版と同じ押し出しの強いグリルとなりました。こちらの方が今風なのでしょうが、正直に言うと北米版の方が好みだったりします。
初めてみた時から、このグリルに既視感を覚えていましたが、そういえばメルセデスのSUVはこんな感じだったような・・・
うん、やっぱり似てる気がする。
北米版との違いに話を戻すと、搭載されているエンジンも違います。北米版は2.5L NAと2.4Lターボの2種類用意されていますが、日本版は1.8Lターボのみ。
1.8Lターボの出力は177馬力とアウトバックの車重を考えるとやや物足りないような気もしますが、日常生活には十分すぎるパワーで、街乗りで使いやすいように低回転で高トルクが発生するように調整されています。でも本格SUVを期待するなら他の車種を選んだ方が幸せになれそう。
乗り出し価格はこうなる!
それでは気になる見積もり金額を見ていきましょう。表示する金額は全て税込みです。
■車両本体価格
・車両本体(Limited EX) 4,290,000円
・本革シート 176,000円
車両本体価格計 4,466,000円
メーカーオプションは本革シートのみ。人気の高いサンルーフ(110,000円)を選ぶためには、本革シートとハーマンカードンサウンドシステム(132,000円)が自動的に付属してくるので注意。
■付属品
・フロアカーペット 38,940円
・ナンバープレートフレーム 13,200円
・ETCキット(工賃等込み) 27,225円
・グラスコーティング 70,400円
付属品計 149,765円
付属品も最低限に。ドアバイザーや泥除けは外したいので、ディーラーが用意するベースキットは使いません。4パターンあるベースキットを使うと不要なものを付ける羽目になるので、吟味する必要があります。
■諸費用
・税金、保険 160,970円
・販売諸経費 65,318円
・法定費用 8,950円
・リサイクル法関係費用 9,920円
・点検パック(5年) 120,850円
諸経費計 365,243円
点検パックには1回目の車検込み。別にディーラーで点検・車検を行う必要はないのですが、アイサイト関連はディーラーに任せておいた方が安心です。
■割引
・ディーラー割引 ▲77,000
割引額は店舗によります。
総支払額 4,904,008円
・・・だいぶ高くなりましたね。スバル車で約500万円となると少し気が引けます。(笑)
さらに本来であれば、ドライブレコーダーも付けるところですが、ディーラーオプションではあまり良いものがなかったので、見積もりからは外しました。
オプションを控えめにしているのでこの金額で済んでいますが、サンルーフなどを設定しようと思えば確実に500万オーバーは覚悟してください。
少し面食らう金額ですが、この額が不当に高いかと言えば、冷静に考えると割と妥当なような気がします。
まずはアイサイトXの価値。アウトバックでは標準装備されていますが、他車種では30万円以上かかるオプションのような存在です。それに、車本体にカーナビ内蔵がされているのも大きいでしょう。ディーラーオプションでカーナビを取り付けると20万円はくだらないですからね。
先代アウトバックから70~80万円程高くなっていますが、まぁこんなものかもしれませんね。
まとめ
オプションで決めかねているところがあるので、今回は見積りだけでしたが、今月中には契約しよと思います。
9月中に発注したとして、納期は早くても12月頃になるそうです。少し先の話ですが、実車が届いたら詳細なレビューしていきたいと思います。
ちなみにセダン版のレガシィB4は日本での投入予定はないそうです。子どもの頃に近所のおじさんがレガシィを乗っていたこともあり、私の中でスバルと言えばやっぱりセダンのレガシィです。少し寂しい気持ちもありますが、あのクラウンが無くなったくらいなので、これも時代の流れなのでしょうか。
今回は以上です。