服好きの皆様、ご自身が1年間に洋服にかける金額は把握されてますか?
今回はそんな耳が痛くなりそうな年間被服費のお話を前向きに考えてみた内容です。
そもそも普通はどれくらい?
毎年総務省の家計調査により1世帯あたりの平均被服費が公表されています。統計が始まった初年度の2000年が71,866円でピークとなり、その後は減少傾向が続いていましたが、それでも5万円前後を維持。ところが2020年にはコロナ禍の影響で37,149円まで下落しています。
あくまでも世帯あたりの数字なので、正確な個人平均は算出できませんが、服にお金がかからない小さな子どもや高齢者を含めていることも考慮すると、私達現役世代は1人3万円ぐらいとしておきましょう。1ヶ月平均で2,500円ですよ。こんなもんなんですかね?
一方で私自身はどうなっているかといえば・・・。
このようなブログを始めたということもあって、昨年は初めて購入履歴を詳細に残してきましたが、それを恐る恐る集計して判明した金額は約57万円となりました。被服費の定義が曖昧なのでどこまで含めるべきか迷うところですが、昨年はたまたま靴や鞄、時計の類を購入していないので、下着を含む純粋な服だけの金額です。
服好きの中には年間100万円を超える方もざらにいるので、私の金額が特別多いということはないと思っていますが、平均の約20倍と考えれば異常なのかもしれません。
身に着ける物にこだわりがある方なら経験あるかと思いますが、時折会社の同僚に着ている服の値段を質問さることがあります。無粋だなと思いながらも嘘を言っても仕方ないので、そのまま答えると「お前金持ってるなー」との反応が返ってきます。当然そんなことありませんよ。同じ会社に勤めているので、収入の差がないことは分かっているはずなのに。
例えばアニメや漫画に同等の出費をしていると告げた場合は反応はまた違ったでしょう。どうしても「服にお金をかける=お金持っている」という安易な図式が成立しがちなのかもしれません。
なぜそうなるのかといえば、「衣食住」という言葉がある通り、食べること、住む場所を確保することと並んで、服を着ることは人間生活を送る上で必要なもの、所謂生活必需品であり、それらにお金をかける人は金銭的に余裕がある人と結び付けられがちなのです。
確かに衣食住の全てにおいて平均を大きく上回る出費をしている方は、間違いなくお金持ちですが、私の場合は家は賃貸マンション、食費だって妻が決められた金額で上手くやり繰りしてくれているお陰で家計が成立しています。その結果で発生した余剰なお金の一部を被服費に回しているだけですよ。
でも、趣味として考えると・・・
被服費を生活必需品と捉えられるから変な話になるのであって、服(=ファッション)を単なる趣味と考えた場合はどうでしょうか?
ブログ内でも何度か書いたことがありますが、私の趣味はファッション以外だと音楽と野球観戦です。音楽に関しては昔のように年間でCDを何十枚も買うようなことはありませんし、コロナ禍に入ってからはライブ参戦も一度もなく、自分のギターだってとうの昔に手放しています。また、野球観戦にしたって球場に行くのは年に数回でテレビ観戦中心。有料チャンネルも年間3万円程度なのでたかが知れてます。要するに私が趣味で費やすお金はほぼファッション関連なのです。
ということで、成人男性が熱中している一般的な趣味と比較して、私がファッションに費やす金額はどうなのか検証してみようと思います。
比較といっても専門外の分野を引っ張り出すので、全く的外れなことを書いているかもしれませんが、それは目を瞑ってくださいね。また対象は初心者ではなく、一通り道具が揃っていて熱心に取り組んでいる人をイメージしています。
■ゴルフ
男の鉄板の趣味といえばやはりゴルフ。実は私も少しだけ齧ったことがあります。参考はゴルフ好きの父。
主な年間出費
- 練習(打ちっぱなし):約50,000円 週に1回、一度に1,500円と仮定。
- コース:約180,000円 月に1回、1ラウンドが15,000円と仮定。
- ウェア:約40,000円 ゴルフウェアって何であんなに高いんですかね。
- クラブ:約80,000円 好きな方は一式ではなく単品で買い替えるので、なんとなくこんなもんでしょうか。
- 消耗品:約15,000円 ボールやらグローブやら。
- 交通費:約60,000円 ゴルフ場は郊外にあり、遠征することも多いのでは。1回で5,000円と仮定。
合計:約425,000円
■釣り
一生の趣味ともいわれる釣り。私は人生で一度もやったことがないのですが、海に近い街に住んでいるということもあり、周りに釣り好きがたくさんいます。参考は黒い肌がよく似合う釣りバカの会社の同僚。
主な年間出費
- 釣竿:約100,000円 好きな人は複数本所有して、毎年1本は買い替えているそうです。そして本格的なモデルはこれくらいするみたい。
- 餌代:約25,000円 週に1回釣り出て一度に500円と仮定。
- 船代:約120,000円 磯釣りも良いけど、やっぱり沖に出たいとのこと。月に1回、一度に10,000円と仮定。
- 消耗品:約5,000円 釣り糸とか。
- ウェア:約10,000円 ゴルフ程お金をかけない印象。
合計:約260,000円
■アイドル
急に俗っぽくなりましたが、最近は好きな人も多いんじゃないですかね。所謂おっかけです。参考はあるミュージシャンの熱狂的ファンである妻。
主な年間出費
- CD、DVD:約20,000円 なんか同じのを複数枚買いがち。
- ライブチケット:約28,000円 年に4回、一度に7,000円と仮定。
- 遠征費:約120,000円 年に4回、一度の交通費15,000円+宿泊費15,000円と仮定。
- グッズ:約20,000円 タオルとかTシャツとか
- ファンクラブ会費:約5,000円
合計:193,000円
■ギャンブル
パチンコ、競馬、競艇・・・等々、私には無縁の世界ですが中毒者は意外と身の回りにいるかもしれませんよ。参考はサラ金を複数掛け持ちしていた元同僚。
主な年間出費
- 負けた金額:約500,000円 ギャンブラーは誇らしげに「今月は10万勝った」などと豪語していますが、あれだけの施設を維持して胴元が儲けを確保するには、常連からはこれぐらいは巻き上げているんじゃないですかね。知らんけど。
合計:500,000円
おそらく本業(!?)の人から見たら突っ込みどころ満載でしょうが、合計金額だけ見たらそう遠くはないんじゃないですかね。当然これ以上お金をかけている方も多くいらっしゃるでしょうし、そう考えると被服費57万円という数字は大人の趣味としては全然常識の範囲内であるように感じます。ダメですかね(笑)。
まとめ
被服費を趣味のお金と置き換えて正当性を主張してみました。
いずれにせよ、昨年は大赤字の結婚式と新車購入というビッグイベントがあった影響で、支出が収入を大きく超える1年だったので、被服費はもう少し抑えるべきだったなと反省しています。
皆さんも一度、自身がファッションに費やしている金額をちゃんと把握しておいた方が良いですよ。ご利用は計画的に。
今回は以上です。