少し前にブルックスブラザーズのポロカラーシャツ(ボタンダウンシャツ)を取り上げましたが、記事を書きながら改めてその魅力を再確認させられた次第です。
そして、久しぶりにブルックスのシャツを買いたそうと思案していたところ、タイミングよく春のセールが実施されていたので、この度2枚のシャツを新たにワードローブへ迎えいれることになりました。
今回は先日手元に届いた「オックスフォード キャンディストライプ ポロカラードレスシャツ」と「ストレッチコットン ウォシュドデニム スポーツシャツ」の2枚をご紹介していこうと思います。
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ブルックスブラザーズはセールが狙い目
この話題は過去にも何度か触れたことがありますが改めて。
1818年創業、老舗中の老舗。アメトラの絶対王者であるブルックスブラザーズはその厳格なイメージに反して積極的なセールを展開することで知られています。
前からその傾向はありましたが、2020年の経営破綻以降はさらに拍車がかかってセールの頻度や規模が拡大しているような気がします。一消費者としてはありがたい限りですが、あまりに安売りしすぎるとブランドバリューの低下や事業の継続に影響を及ばさないか心配になったりします。余計なお世話かもしれませんが。
それはさておき、ブルックスブラザーズでは一般的なセール時期(毎シーズン末、年末年始)以外にも会員限定の名目でオンラインショップのみで使えるスペシャルクーポンが不定期で発行されます。
内容としては「〇点購入で○○%OFF」といったセット割が中心となっていて、今回私は「2点購入で20%OFF」のクーポンを使わせてもらいました。
今回の内訳は以下の通り。
■オックスフォード キャンディストライプ ポロカラードレスシャツ
定価:17600円 ⇒ 12,320円(30%OFF)
■ストレッチコットン ウォシュドデニム スポーツシャツ
定価:18,700円 ⇒ 13,090円(30%OFF)
■合計
12,320円+13,090円=25,410円
⇒ 20,328円(20%OFFクーポン適用)
ということで、定価と比べると約16,000円程安くなった計算ですね。セーターやコートなど完全にシーズンアウトしているアイテムはさらに大きな割引がなされていますが、このシャツのように通年使える物でも対象になっていることがあるので狙い目です。
今回はシャツを2枚でセットを組みましたが、めぼしいアイテムがあまりなければ1,000円ぐらいのハンカチを組み込むというのも一つの手ですね。おかげで我が家にはブルックスのハンカチがたくさんありますよ(笑)。
ちなみにファインサージのブレザーやアメリカ製のポロカラーシャツなど、真にアイコニックなアイテムは基本的にセールにはかかりませんが、最近は随分と範囲が拡大されてブレザーでもフランネル素材のように季節感のあるものは対象になっているみたいです。
セールやクーポン配信のアナウンスがメールで届くので、とりあえす会員登録だけしてみるのも良いかもしれませんね。
キャンディストライプ ポロカラードレスシャツをレビュー
以前ご紹介したポロカラーシャツ(ボタンダウンシャツ)と何が違うのか、色(柄)違いじゃないかと思われそうですが、実は結構違うんです。
大きな違いは2つ。まず一つはアメリカ製ではなく日本製であるということ。そしてもう一つは「ニューミラノフィット」ではなく従来の「ミラノフィット」であるということです。
型の違いについては後程解説しますが、最近増えつつあるブルックスブラザーズの日本製品はどれも縫製のレベルが高く、流石のジャパンクォリティーです。日本製のブルックスブラザーズに意味があるのかと言われたら少し微妙なところですが、アメリカ製はほとんどなくなっているので、どうせ本国製以外になるなら日本製が一番ですよね。
ディテール
キャンディストライプといえば、大人の男に許される数少ないポップで可愛らしさを感じさせる柄。そして王道のブルーではなく、よりその印象が強くなるピンクをセレクトしました。基本的にはドレスシャツですが、持ち前のポップさでカジュアルダウンにも役立つピンクのキャンディストライプは意外な万能選手なのです。
素材はお馴染みスーピマコットン100%ですが、こちらは日本国内で生地を織っているそうで、同じオックスフォード生地のポロカラーシャツでもアメリカ製とは素材感が異なります。日本製の生地の方がハリがあって光沢感も控えめな印象です。
ポロカラーの美しいロールはこちらでも健在です。ただ、アメリカ製では襟に芯地を使わない「フルロール」が採用されていましたが、このシャツでは柔らかめの芯地が入っています。
同じくアメリカ製では芯地が使われていなかった前立てとカフスにも芯地が入るようになり、全体的に構築感を増しています。柔らかなアメリカ製ポロカラーシャツとはまた違った雰囲気ですね。
ボタンは天然貝ですが、アメリカ製で使われていた白蝶貝ではなく高瀬貝が使われています。ここは単純にグレードダウンと取っても良いでしょうね。もちろん高瀬貝のボタンがダメってことは全くないのですが。
ガントレットボタン(カフスより肘寄りについてるボタン)が付いていないのはブルックスブラザーズではお馴染みの仕様ですが、カフスボタンが2つ備わっているのは前回紹介したポロカラーシャツとの違いですね。袖口が緩かったのでこれはありがたい。
今回はアメトラっぽさが欲しかったので、いつもは選ばない胸ポケット付きです。
これは日本製とアメリカ製の違いというより、ニューミラノフィットとミラノフィットの違いになりますが、背中ににボックスプリーツが入り、バックダーツがなくなりました。胸ポケット同様にこれぞアメリカのシャツって感じのディテールですね。
サイズ感とシルエット
身長173㎝体重65㎏肩幅44㎝の私が着ているのはニューミラノフィットと同じ「15½-32」です。ネックと裄丈は同じサイズなので当然フィットしていますが、ニューミラノフィットと比べると、とにかくデカくて長い。
ちなみにこちらが全く同じサイズ表記のニューミラノフィットのシャツを着ている状態。従来のミラノフィットを微調整した程度と認識していましたが、こうも違うとは少し驚きです。
コーディネート
ジャケット:BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)
シャツ:BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)
パンツ:CEASTERS(ケステル)
ベルト:BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)
シンプルにブレザーと合わせてみました。キャンディストライプは白シャツよりもカジュアルコーデと親和性が高いですね。
こちらは上のコーデからブレザーを脱いでシャツをタックアウト。このシャツは完全にタックインを前提とした着丈ですが、ほどよくゆったりとした身幅もあって、腕まくりしてゆるーく着てみるのも悪くないような気がします。
ウォシュドデニム スポーツシャツをレビュー
続いてはデニムシャツです。こちらも同じくポロカラーシャツ(ボタンダウンシャツ)ですが、スポーツシャツという名称からも分かる通り、カジュアルシャツのカテゴリーに分類されます。型は細身のニューミラノフィットです。
ディテール
洗いのかかった濃紺のデニム生地には、ほどよく色落ちやアタリが見られます。生地は厚すぎず薄すぎず。ユニクロのデニムシャツと同じくらいとイメージしてもらったら分かりやすいかもしれません。
また、後述しますが少量のポリウレタンが混合されたストレッチ素材となっています。最近のブルックスブラザーズ はストレッチ入りのシャツがだいぶ増えているようです。
襟の長さが8.6㎝とドレスカテゴリーのポロカラーシャツと変わらないので、襟元の雰囲気は意外にエレガントな様子。台襟もしっかりとあるのでタイドアップも可能です。
ところで襟先を留めるボタンに着目していただきたいのですが、両方とも糸が解れているのが分かりますね。他にも後2ヶ所が手元に届いた時点で同じような状態でした。
ガーメントウォッシュ(製品洗い)を行っているせいか、中国製の品質的な問題なのか分かりませんが、軽くショックでした。ブルックスブラザーズの中国製品は今までも数着所有してきましたが、こんなこと初めてですよ。たまたまそういう個体だったと納得するようにしていますが、同時に購入した日本製シャツとの出来の差を感じざる得ない結果となってしまいました。
すみません。脱線してしまいましたね。
ボタンはプラスチック製で、ちょっと安っぽく見えますがカジュアルシャツなので、これはそこまで気になりません。
ドレスシャツにはなかったガントレットボタンが付いています。使い分けている意味は何かあるんでしょうか。
ニューミラノフィットということで背中のプリーツは無く、身体に沿うようにバックダーツが入ります。
サイズ感とシルエット
カジュアルシャツなのでサイズはS・M・L表記になります。そしてアメリカンサイズのブルックスブラザーズだといつもSサイズを買って、それでも多少大きめな感じなので、今回も特に深く考えずSサイズを選びました。
しかし、袖を通してびっくり。見ての通りビッタビタのジャストフィットです。完全にボディーラインを拾っていますね。
ネックと裄丈は合っているのでサイズ選び自体は間違っていないと思うのですが・・・。でも確かに商品寸法を見ると全体的にコンパクトなんですよね。ブルックスブラザーズだから何でも大きめという認識は改める必要がありそうです。
というかネットで服を買うならちゃんと寸法見ろよって話なんですけどね(笑)。
そしてこのシャツで驚いたことがもう一つ。グイグイと生地が伸びます。
どうしてもストレッチ素材というのは毛嫌いしていた節があるので、パンツはともかくその手のシャツは今まで敬遠していました。そのため本格的にストレッチ性能を謳うシャツはおそらく初体験なので、なおさらその伸縮性に驚かされましたね。たった2%のポリウレタンでこうも違うとは。
着心地としては動きやすくて快適だと感じる反面、ちょっと気持ち悪いなというのが正直な感想。慣れていないだけかもしれませんが、「シャツを着ている」って感覚があまりしないんですよね。それこそジャージを着ているみたいな。
やっぱりシャツにはストレッチ性は求めていないというのが個人的な意見です。
絶対に否定するってワケじゃないんですけどね。
コーディネート
ジャケット:BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)
シャツ:BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)
ネクタイ:BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)
パンツ:GERMANO(ジェルマーノ)
デニムのボタンダウンシャツが欲しかったのは、ブレザーと合わせてタイドアップしたかったから。さらにカジュアルパンツを合わせたら、タイドアップスタイルも一気にこなれた感じになりますね。
まとめ
予想以上に良かったキャンディストライプのシャツと少し失敗した感のあるデニムシャツのご紹介でした。
デニムシャツも全然使いようはあるので、完全に失敗したとは思っていませんけどね。ただイメージしていた物とは少し違ったかなぁ。
まぁ、ベーシックなアイテムなので上手いこと使っていきましょう。
今回は以上です。