トラッドマンに憧れて

自分なりのトラッドスタイルを模索する30代のリアルな服・靴・時計etc…について

JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)のニットポロ ISIS(アイシス)は夏の装いを格上げするマスターピースだ!

少し気が早いかもしれませんが夏の装いについて。

 

「男の服装は夏になるとダサくなる」とはよく聞く話ですが、その理由は明確。快適性と引き換えにコーディネート全体がカジュアルになりすぎるからです。

 

もちろんカジュアルだからダメということは全くないのですが、大人の男性でカジュアル一辺倒の着こなしが様になるのは本当のお洒落さんか、よほど素材に恵まれている方ぐらいです。白Tにジーンズでカッコいい日本人が一体どれくらいいるのか考えていただけたら分かりやすいでしょうか。

 

夏こそ一定のドレス要素は必要なのです。

 

だからこそ襟付きのポロシャツは重宝するのですが、定番の鹿の子ポロからもう一歩ドレス寄りに踏み込んだハイゲージのニットポロという選択もいかがでしょうか。

 

そこで今回はニットポロの代表格として名高いJOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー) ISIS(アイシスをご紹介していきます。

 

名門ならではの確かなクオリティ、大人の余裕を感じさせるクラシックなデザインは唯一無二。是非ともワードローブに一着は揃えておきたい傑作です。

 

 

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ジョンスメドレーについて

1784年創業。多くの歴史的メゾンを抱える服飾文化の本場イギリスの中でも18世紀から続くブランドは数える程です。世界最古のニットブランドとされるドルモアの創業が1773年であることを考えるとその歴史の深さを伺いしれますね。

 

設立当初は紡績と生地製造を手掛ける現在でいうところのファブリックメーカーでしたが、19世紀に入ると自社工場で一貫して製品を完成させる総合ニットメーカーへと転身を遂げました。

 

出自が紡績工場であるだけに、原料へのこだわりは尋常ではなくメリノウールシーアイランドコットンなどの最高級天然素材をさらに厳選して贅沢に使われています。

 

また、ジョンスメドレーはハイゲージニットのパイオニアであるという歴史的な意義もさることながら、他のメーカーでは簡単に真似できない30ゲージという超ハイゲージを実現させることで、世に多数存在するニットメーカーの中でも独自性を保っているのです。

 

余談ですが、王室御用達の証であるロイヤルワラントの獲得や映画「007」シリーズのジェームス・ボンドの愛用品であるといった英国産の名品を語る上でよく挙げられる逸話は、当然の如くジョンスメドレーにも該当するお話です。

 

ジョンスメドレーのISISをレビュー

概要

ジョンスメドレーのニットポロにはいくつかのバリエーションが存在するのですが、今回ご紹介するISIS(アイシス)は1930年代の登場以来ほとんど姿を変えていないクラシックモデルで、ブランドのアイコン的な存在となっています。

 

カラーバリエーションの豊富さもジョンスメドレーのニットウェアの魅力の一つですが、15種類以上用意されている中から私が選んだのは「インディゴ」と表記されたロイヤルブルーに近い鮮やかなブルー系の生地。最近好きなんですよね。

 

ISISに限った話ではありませんが、ジョンスメドレーの製品は全てイギリスの自社工場で生産されています。コスト削減のために生産地のグローバル化が進む時代の中、全工程一貫生産により最高級の品質を担保するという創業初期の精神を今でも守り続けています。

 

ディテール

ジョンスメドレーの春夏用素材とえばシーアイランドコットンで、もちろんこのISISでも使用されています。

 

シーアイランドコットンとは大西洋に浮かぶ西インド諸島のみで収穫される希少種。シルクのような上品な光沢カシミヤのようなしっとりと滑らかな手触りが特徴的で、全綿花の生産量に対して数十万分の一しか採取されないという希少さから「幻のコットン」と呼ばれることもあります。また、生産地の西インド諸島はかつてイギリス領であったこともあり、英国王室がシーアイランドコットンを門外不出にしていたという逸話も残っています。

 

そしてその高級素材を30ゲージという超ハイゲージで仕上げたのがこちらの生地です。一般的に12ゲージ以上でハイゲージとされているので、如何に細かく編み上げられているのかが分かりますね。

 

改めてゲージとは1インチ(約 2.54 cm)の間に編み針が何本あるかを表す単位です。すなわちゲージ数が高くなると表面の凹凸が目立たなく、すっきりとした見た目になり、着心地も滑らかになります。また、必然的に細い糸が使われることになるのでより光沢感が強くなるのです。

 

このニットが持つ上品さの源泉はシーアイランドコットンという極上の素材だけではなく、並みのニットメーカーでは到底太刀打ち出来ない高い編み上げ技術によるのですね。

 

デザイン上の最大の特徴は、このカーブを描きながら長く伸びた襟。所謂イングリッシュカラーと呼ばれる襟型は優雅な印象を与えます。

 

ボタンはおそらく天然貝でしょうか。光沢は控えめながら確かな上質さは感じとれますね。

 

袖付けはオーソドックなセットインスリーブですが・・・

 

実は後ろがラグランスリーブになっているという変り種。正面は端正なルックス重視で、背面は肩や腕が動かしやすいように機能性重視ということでしょうか。

 

そしてボディと袖の縫合は職人による手縫いだそうです。個人的には手縫いだからといってメリットを感じることはあまりないのですが、ハンドメイドならではの柔らかい雰囲気であったりとか、伝統的な工芸品としての価値を高めているといった観点からすれば魅了を感じるポイントの一つですね。

 

袖口と裾のリブの雰囲気はこんな感じ。やや緩めですが、タイトになりすぎてもスポーティーな印象が強くなるので、このモデルの場合はこれくらいが正解でしょう。

 

サイズ感とシルエット

身長173cm体重65kg肩幅44cmの私が着ているのはMサイズです。好みの問題もありますが、ジャストで着るならおそらくSサイズが正解だったかと思います。ただ、このニットポロの真髄であるクラシックで上品な雰囲気を味わうなら、気持ちゆとりがあるフィッティングがおすすめです。

 

洗濯はどうする?

ニットウェアのお手入れの基本はドライクリーニングです。縮みや型崩れを防ぐという観点からすればこれは間違いないでしょう。私の場合、ウォッシャブルを謳うユニクロのエクストラファインメリノセーターでもクリーニングに出しています。

 

ただ、春夏のコットンニットとなれば話は違ってきます。秋から冬にかけては発汗量も少なく、さらにウールという素材自体が水溶性の汚れが付きにくいという性質を持っているので、1シーズン1~2回のクリーニングで済むのですが、しっかりと汗をかくこれからの季節、吸水性が高いコットン素材のニットであれば都度洗濯が必須となります。毎回クリーニングというのは手間もお金もかかるので、正直厳しいですよね。

 

となればコットンニットのお手入れは手洗いがベターでしょう。多くのブロガーさんも記事中でジョンスメドレーのコットンニットは手洗いを推奨されています。

 

ただ、自宅での手洗いというのも意外と大変で、特にすすぎの工程は洗剤がなかなか落ちずに何度も繰り返す必要があります。生地に洗剤が残っていようものなら一気に劣化する原因になるので神経質にもなりますよ。ものぐさな私にとっては手洗いも毎回となればハードルが上がって着用するのも億劫になってしまいそうです。

 

しかし、実はジョンスメドレーのコットンニットは洗濯機の使用を禁止しているわけではありません。高級ニット=洗濯機不可と勝手に思い込んでいましたが、意外にも公認されているようで、公式サイトにも随分と丁寧に洗濯機で洗う場合のアドバイスが記載されています。

 

お手入れ方法|メンズ・レディースニットのJOHN SMEDLEY/ジョンスメドレー 公式オンラインショップ

 

私も概ねこの手順通りにして、自宅の洗濯機に付いている「おしゃれ着洗い」なるモードで洗っていますが、今のところ問題は全くなさそうです。

 

さすがに鹿の子ポロと同じようにガシガシ洗うというわけにはいきませんが、事前のイメージに反して扱い易いニットウェアだなという感想です。

 

コーディネート

ニットポロ:JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)

パンツ:EDIFICE(エディフィス)

靴:JALAN SRIWIJAYA(ジャランスリワヤ)

 

真夏のドレスカジュアルスタイル。生地のドレープ感や肘上まである長めの袖丈によって、鹿の子ポロとはまた違った大人っぽい印象が強くあります。スラックスと革靴を合わせたら鉄壁ですね。

 

ジャケット:RING JACKET(リングヂャケット)

ニットポロ:JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)

パンツ:G.T.A(ジーティーアー)

靴:PIEVE(ピエーヴェ)

 

一枚で着ても上品な様になるこのニットポロですが、ジャケットのインナーとしても相性の高さを発揮します。やっぱり襟の収まり具合が絶妙なんですよね。身幅にゆとりがありましたが、ジャケットの下で生地がもたつくようなことはありません。

 

ISISだけじゃない ジョンスメドレーのポロシャツ

ここまでジョンスメドレーの大定番ニットポロ・ISISについてご紹介してきましたが、実は他にもポロシャツのバリエーションは豊富なのです。私のおすすめはもちろんISISになりますが、それぞれ異なる魅力があるので比較してみてください。

 

KIERAN

参照:メンズ 30G 半袖 ニットポロシャツ|メンズ・レディースニットのJOHN SMEDLEY/ジョンスメドレー 公式オンラインショップ
ISIS と並ぶ2大看板の一つ。クラシックフィットのISISに対してモダンフィットという位置付けで、全体的にややコンパクトなサイズ感に仕上がっています。ただ、一般的なポロシャツと比べたらゆったりとしているので、クラシックな赴きは十分に感じられます。また、ISISと違い台襟付きなので第一ボタンを外した時の襟立がきれいだと評判です。

 

ADRIAN

参照:JOHN SMEDLEY ジョンスメドレー ニットポロシャツ/ADRIAN エイドリアン 30ゲージ メンズ | メンズ・ブランド一覧,■ J,JOHN SMEDLEY | モダンブルー (modern-blue.com)

 

KIERANよりも更に身幅を絞り着丈・袖丈を短くしたスリムモデル。襟型もコンパクトで中庸なデザインのニットポロです。なぜかジョンスメドレー公式では掲載がありませんでしたが、現在でも国内のセレクトショップでたまに見かけます。

 

S4507

参照:メンズ 30G コットンメリノ 半袖ポロシャツ|メンズ・レディースニットのJOHN SMEDLEY/ジョンスメドレー 公式オンラインショップ

 

KIERANと同型ですが、シーアイランドコットンにメリノウールをブレンドした新素材を使用。メリノウールならではの光沢や発色の良さを手に入れた一方、真夏は果たしてどうなのだろうか。機会があれば一度手に取ってみたい気になる一着。

 

RYLAND

参照:メンズ 30G 鹿の子編み 半袖ポロシャツ|メンズ・レディースニットのJOHN SMEDLEY/ジョンスメドレー 公式オンラインショップ

 

同じくKIERANベースですが、こちらはニットポロではなく鹿の子ポロ。ジョンスメドレーって鹿の子ポロ作ってたんだ・・・。これもどんな物かちょっと気になりますね。

 

KYSON

参照:メンズ 30G 半袖 ニット ボーダー ポロシャツ|メンズ・レディースニットのJOHN SMEDLEY/ジョンスメドレー 公式オンラインショップ

 

ISISのボーダーバージョン。2着目以降にどうぞ。

 

JATHAN

参照:メンズ 30G 半袖スキッパーニット|メンズ・レディースニットのJOHN SMEDLEY/ジョンスメドレー 公式オンラインショップ

 

私はちょっと苦手なのですが、フロントボタンが付いていないスキッパータイプも人気があります。こちらもおそらくKIERANベースでしょうか。

 

FINCHLEY

参照:メンズ 30G 長袖 ニット ポロシャツ|メンズ・レディースニットのJOHN SMEDLEY/ジョンスメドレー 公式オンラインショップ

 

最後に私が大好きなロングスリーブのニットポロ。こちらはISISベースで、優雅な襟元も健在です。素材がメリノウールじゃなくてシーアイランドコットンってのも良いですね。どうしてもウールだと春先に使いにくいので。

 

まとめ

かなり前から購入を検討していましたが、取扱いが難しそう(それとやっぱり高い)ということで長らく躊躇していた案件でした。

 

今年の春先にようやく決心がついてワードローブに迎え入れることに成功しましたが、結果大満足です。

 

本文中でも触れた通り意外と洗濯は簡単だし、それになんといってもここまで品格のある夏服ってなかなか見つかりませんよ。名作たる所以も納得です。

 

鹿の子ポロのように普段使いするというのは少し難しいかもしれませんが、これからの季節は様々なシーンで活躍してくれそうです。

 

今回は以上です。