トラッドマンに憧れて

自分なりのトラッドスタイルを模索する30代のリアルな服・靴・時計etc…について

博多めん街道の穴場!「博多醬油ラーメン 支那そば 月や」をおすすめしたい。

各種規制緩和と全国旅行支援の後押しもあり、数年振りに人の流れが活発になってきましたね。

 

ここ福岡でもキャリーケースを引きずる旅行者と思わしき方々を街中至るところで見かけるようになりました。

 

私がこの地で生まれ育ったという影響もありますが、福岡は九州他県と比べると分かりやすい観光地には乏しいイメージがあります。でも「食」の面では引けを取らない、というかむしろ全国でも屈指の場所だと思うんですよね。

 

そんなグルメシティ・福岡の絶対王者といえば、やっぱり豚骨ラーメンです。福岡に旅行で来て食べずに帰る人は多分いないんじゃないですかね。

 

ただ、今回紹介したいのは表題の通り豚骨じゃなくて醤油ラーメンです。「おいおい、なんで福岡で醤油なんだよ」という声が県内外から聞こえてきそうですが、ちゃんと理由があります。

 

「博多醤油ラーメン 支那そば 月や」はこんな方におすすめ。

 

■福岡県外からいらしてる方

  • 今回の旅で既に豚骨ラーメンを1回は食べている。
  • 福岡名物のもつ鍋を食べ損ねた。
  • 新幹線や飛行機で帰る前に少しだけ時間が空いている。

 

■福岡県民の方

  • たまには本格的な醤油ラーメンを味わいたい。
  • お昼時の博多駅ですぐには入れるお店を探している。

 

これらに当てはまりそうな方、損はさせないのでご覧になってください。

 

 

福岡のラーメン事情と博多めん街道

福岡で単に「ラーメン」という言葉は豚骨ラーメンのことを指します。なので特に断りがない限り、お品書きにラーメンと表記されているものを注文すれば当然の如く豚骨ラーメンが運ばれてきます。

 

醤油や味噌を提供する店がないわけでもないのですが、その多くはサブメニュー的な扱いで店側の推しはやっぱり豚骨ラーメンなわけす。

 

最近は味噌ラーメン専門店が増えてきた印象もありますが、本格的な醤油ラーメンを提供している店は依然として貴重な存在ですね。(塩ラーメンはさらに希少か・・・。)

 

ちなみに福岡の豚骨ラーメンといってもいくつかの系統があり、それを大きく2つに分けると福岡市内の屋台文化をルーツとした長浜ラーメンと県南の筑後エリアを中心に栄え、豚骨ラーメンの元祖とされる久留米ラーメンが挙げられます。

 

詳しく書き出すと長くなるので割愛しますが、長浜ラーメンがあっさり系久留米ラーメンがこってり系と認識いただければ宜しいかと思います。今では福岡市内でも久留米ラーメンを提供するお店が数多くあるので、お店選びをする際はどちらの系統なのかも参考にされると良いでしょう。(異論はありそうですが、長浜ラーメンと博多ラーメンはほぼ同義語です。)

 

そんな福岡の有名ラーメン店が一同に会する場所「博多めん街道」。今回ご紹介する「博多醤油ラーメン 支那そば 月や」もそこの一角に店舗を構えています。

 

その人気の理由は圧倒的なアクセスの良さ。なんせ九州の交通の要・博多駅の中にあるのです。土地勘のない旅行者はもちろん、買い物ついでの若者や仕事帰りのサラリーマンなど地元民にも何かと馴染み深い場所です。多分私も月1は利用しているような気がします。

 

立地最強で様々な系統のお店から選り好みできる博多めん街道ですが、唯一の欠点は人の多さ。当然と言えば当然なんですが、お食事時にふらっと立ち寄ると長時間並ばされることもザラです。もちろんお店によって程度の差はありますが、ここ最近は拍車をかけて行列が長くなっていますね。

 

その点を踏まえて「博多醤油ラーメン 支那そば 月や」をご紹介します。

 

「博多醤油ラーメン 支那そば 月や」をおすすめしたい

参照:九州極上醤油ラーメン 支那そば「月や」 (tsuki-ya.net)

 

母体は博多・店屋町に本店を構える支那そば 月や」。県外のお客さんへの訴求力を高めるためか、店名を少しだけ変えていますが基本的には同じお店です。

 

博多駅の土産物売り場からエレベーターで上がってすぐという絶好のポジションに位置する「博多醤油ラーメン 支那そば 月や」ですが、周りの店舗と比べると客入りはイマイチというのが正直なところ。お隣には博多めん街道でも随一の人気を誇り、常に行列を成している「Shin Shin」があるせいか、月やの閑散とした状況は特に際立ちます。(あくまでも比較的ですが。)

 

ただ、その様子だけを見て勘違いして欲しくないのは、決してラーメンの味やお店の雰囲気、接客などの実力面に起因していないということ。

 

もはや理由はただ1つ。「豚骨ラーメンじゃないから」というだけ。

 

博多めん街道はラーメンを食べるために立ち寄る場所。そして福岡県民にとってのラーメンとは即ち豚骨ラーメンのことであり、醤油ラーメンなんてうどんや蕎麦みたいに他の麺料理ぐらいの感覚なんです。(多少誇張していますが、そんなに外れてはないでしょう・・・。)

 

また、県外から旅行等でいらしている方からしても、福岡でわざわざ醤油ラーメンを食べるという選択肢はないでしょう。それが普通だと思います。

 

だからこそ、穴場なんです。福岡県民の方、たまには本物の醤油ラーメン食べてみたくないですか?県外の方、福岡名物のアレを食べ逃してないですか?

 

博多駅で、しかも並ばずにそれを実現してくれるお店があるんです。

 

こちららが博多駅店限定の「モツそば」。ラーメンともつなんて奇抜な組み合わせにも見えますが、福岡のもつ鍋は醤油ベースなので意外にも成立するのです。私自身初めて食べた時にその違和感のなさに驚きを覚えました。

 

肝心のスープは鶏ガラをベースに九州の醤油を使用したあっさり上品系。すっきりとした味わいですが、ほのかに感じるコクと甘みからは九州らしさも漂います。(九州の醤油は甘口派というこで有名。)

 

細麺至上主義の福岡ではこれまた馴染みの薄いもちもち中太縮麺とも相性は抜群です。

 

そしてもつ。このもつという食材は当たり外れが大きいためか、下手なお店で食べると残念な思いをすることも。安居酒屋で出されるもつ鍋で何度失敗したことか。

 

だからこそ専門店でない月やが提供するもつに対して最初は懐疑的でしたが、私が数回頂いた限りではどれも当たり。臭みがなく、ふわふわな脂身はジューシーだけどクドくない。そして何よりとろけるように柔らかい。硬いもつほど不味い物はありませんからね。

 

さすがに高級店顔負けとは言いませんが、大衆的な専門店とは全く引けを取らないレベルです。価格は1,250円と少しだけ高め(普通の醤油ラーメンが680円)ですが、それだけ良い素材を使い、丁寧に下処理されているということなのでしょう。

 

今回は県外の方にもおすすめということで、モツそばをご紹介しましたが、シンプルに本格醤油ラーメンと向き合いたいならば、月やの基本である支那そば(追加トッピングなしの醬油ラーメン)をご賞味ください。

 

ついでに系列店「豚そば 月や」もおすすめしたい

支那そば 月や」の系列店「豚そば 月や」。豚そばという名の通り、豚骨ラーメン専門店です。最近はこっちの方が有名なのかもしれませんね。

 

まるで塩ラーメンかと錯覚するような透き通ったスープが特徴的で、きれいに並べられたチャーシュー以外の具材が入らないミニマムな構成は見た目の上でも美しい。

 

そして、そのスープはあっさりしているのに、豚骨特有の脂感と旨味はしっかり感じられるという何とも不思議な味わい。でも旨い。

 

王道の博多豚骨を期待すると物足りなさを感じるかもしれませんが、この新感覚豚骨ラーメンも機会があれば是非味わっていただきたい。罪悪感もないので癖になりますよ。

 

九州最大の繁華街・中州や福岡屈指のおしゃれエリア・大名に店舗があるので観光やお買い物ついでにどうぞ。ちなみに東京(広尾)にもお店があるみたいですよ。

 

まとめ

普段と趣向を変えて「食」をテーマに記事を1本書いてみましたが、なかなか難しいですね・・・(笑)。

 

とりあえずは手始めに、ここ最近足繁く通っている「支那そば 月や」と「豚そば 月や」を紹介させていただきました。

 

2店とも誰もがイメージする福岡のラーメンとはかけ離れているので、旅先での最初の一杯としてはあまりおすすめしませんが、美味しいということに関しては間違いないので、「THE福岡」な物を一通り食した後に機会があれば是非。

 

今回は以上です。