社会人になってすぐに買っているはずなので、おそらくこの冬で12年目を迎えているCOMME CA MEN(コムサメン)のピーコート。
昨年、学生時代から着ていたダウンジャケットを処分した関係でついにワードローブの最古参となりました。
12年の間に色々と服の趣味も変わりましたが、それでも手元に残り続けるこの一着をご紹介してきます。
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コムサ・メンについて
COMME CA MEN(コムサ・メン)は1980年代のDCブランドブームを席巻したCOMME CA DU MODE(コムサ・デ・モード)のメンズライン。黒を基調としたスタイリッシュかつベーシックなアイテムが多く揃っています。所謂モード系のブランド。(ちなみに名前の響きが似ていてるコム・デ・ギャルソンとは無関係。)
今ではモードと対を成すトラッドスタイルを志す私ですが、10代後半から20代前半にかけてはモノトーンで細身のモードっぽい服装を好んでいました。そのため当時の私にとってコムサは馴染み深いブランドの1つです。
ただ、メインライン(コムサ・メン)はそれなりに高価だったので、学生時代は専ら廉価ライン(コムサイズム)の方で我慢していたと記憶しています。あぁ、懐かしいですね。
コムサ・メンのピーコートをレビュー
概要
社会人になって最初の冬に購入したコムサ・メンのピーコート。ネイビーのメルトン生地に10ボタンのダブルブレストと至ってベーシックなデザイン。
2010年頃ってピーコートが凄く流行っていましたね。その反動でピーコートは時代遅れなんて言われた時期もありましたが、そもそもピーコートにしろチェスターコートにしろ世間的な人気の浮き沈みはあれど、物自体は極めてクラシカルなアイテムなので、時代遅れも何もないと思うんですよね、本来なら。
ただ、今の気分でいえば身幅には少しのゆとりを、着丈はやや長めがいい。そこら辺はほんのりと時代を感じます。
ディテール
ウール90%ナイロン10%で構成された肉厚なメルトン生地。手触りは滑らかというよりは多少ゴワゴワしている感じ。どちらが良いかということではありませんが、海軍の艦上用作業着をルーツに持つピーコートなので、粗い素材感の方が「らしさ」を感じます。十数年前の物にしては生地の状態は悪くはないと思います。
ピーコート特有の立体的なラペルがお気に入り。クリーニングに出すとぺちゃんこになって帰ってくるので、都度ハンディスチーマーを使いふんわりと仕上げています。
襟裏は牛革のテープで補強され立ち上がりよくなっています。まぁ、立てる機会はないんですけどね。
パッと見ると本水牛っぽくも見えるボタンはおそらくプラスチック製でしょうか。今となっては少し安っぽく感じます。
寒い日に手を突っ込み温めるためのマフポケットや、雨風の侵入を防ぐために袖口を絞るスリーブストラップなどピーコート特有のディテールはきっちりと揃っています。
サイズ感とシルエット
身長173cm体重65kg肩幅44cmの私が着ているのはMサイズ。見た目だけじゃ分かりにくいですが、サイズ感は結構タイトです。12年前から約5kg分デカくなったことも影響しているかもしれませんが、ジャケットや厚手のニットをインすると少し窮屈。
着丈はショート丈の範疇かと思いますが、当時はこれ以上に丈の短いピーコートが持て囃されていました。多分そういうのならもう着てませんね。
コーディネート
コート:COMME CA MEN(コムサメン)
ニット:EDIFICE(エディフィス)
パンツ:A.P.C(アーぺーセー)
細身のデニムとローテクスニーカーを合わせたコーデ。多分このコートを購入した当時も似たような格好していたはずなので、自分の中でも妙にしっくりきました。各アイテムをブルー・ネイビー系で統一しているのがポイント。
コート:COMME CA MEN(コムサメン)
シャツ:BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)
パンツ:INCOTEX(インコテックス)
シューズ:CROCKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)
一方で現在の趣味を反映させるとこんな感じでしょうか。手持ちのコートはブラウンやベージュ系ばかりですが、やっぱりネイビーを持ってくると締まりますね。
まとめ
今年最初のレビュー記事は思い入れのあるピーコートをご紹介しました。
やっぱりコートは寿命が長い。確か購入時の価格は5万円ぐらいで、今の感覚でならアウターとしては随分手頃なんですが、社会人1年目当時としてはそれなりに思い切った買い物だったと思います。それでも12年経った今も年に数回は着用機会があるので、結果的に大成功といえるでしょう。
毎年のように買い替えを検討していますが、そもそもピーコートの優先順位は低いので、もうしばらく現役で頑張ってもらおうかと思います。
今回は以上です。