ユニクロの名作Tシャツといえば「エアリズムコットンオーバーサイズTシャツ」で異論はないという風潮すらありますが、私が推したいのは同じくユニクロUから毎年リリースされている「クルーネックTシャツ」です。
トレンドライクなシルエットとエアリズムならではの機能性を備えた件の「エアリズムコットンオーバーサイズTシャツ」のように分かりやすく褒めるポイントの少ない、言うなれば普通のTシャツのように見えるかもしれませんね。
確かに普通です。とはいえ流石はルメールが手掛けているだけあって随所に上手さを感じられ、どことなく洗練された雰囲気を纏っています。
このブログでカットソーの類を扱うことはあまりないのですが、密かに数年来愛用しているTシャツを買い足したので、いまさら感もありますが改めてご紹介しようと思います。
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ユニクロUのクルーネックTシャツをレビュー
概要
ユニクロUがローンチされた初期の頃から毎年発売され続ける定番Tシャツ。最近では冒頭でも触れた「エアリズムコットンオーバーサイズTシャツ」の陰に隠れて、売り場もそこまで目立たない場所に追いやられがちですが、同コレクションを代表するアイテムの1つであることには違いないでしょう。
がっしりとした生地や直線的なボックスシルエット、太めのバインダーネックなど古き良きアメリカのTシャツを連想させられる特徴を備えているものの、実際に着てみると意外とそこまで野暮ったさはありません。語弊があるかもしれませんが「ガチすぎない」バランスが私にはちょうどいいんです。
カラーバリエーションも豊富で、今季は全12色で展開されています。その中でもルメールが得意とする洗練された中間色は特に充実しており、私も今回は「ナチュラル」と「グリーン」のくすみカラー2色を選びました。
価格は1,500円。確か少し前は1,000円だったはずなので、ご時世に漏れず値上がりはしていますが、クオリティを考えれば依然として驚異的なコスパであると言えるでしょう。
ディテール
正確な数字は公表されていませんが、推定5〜6オンス程度のほどよく肉厚なコットン100%の天竺素材。ヘビーウェイトと呼ばれるTシャツが6オンス以上とされているので、その一歩手前ぐらいのイメージでしょうか。ホワイトでも透けを気にする必要はなく、ボディラインも拾いにくいので、体型カバーにも適しています。
質感としては多少のザラつきはあるものの、伝統的なUSブランドのようにゴワゴワとしてはないので過度にカジュアルになりすぎないのも使いやすくて良いですね。
このTシャツ最大の特徴はこのネックにあります。幅2.5cmのバインダーはどんなに洗濯を繰り返してもヘタれる様子が全くなく、装飾的要素を全て削ぎ落とした極めてシンプルなデザインの中でなかなか良いアクセントになっています。
また、ネックの開き具合も絶妙で、太めのバインダーと相まって首元は詰まっていて、どことなく品よく見えますが、窮屈で息苦しくもならない見事なバランスじゃないでしょうか。
各所の縫製に関しても言わずもがなで安定のクオリティです。
サイズ感とシルエット
身長173cm 体重65kg 標準体型の私が選んでいるのはMサイズになります。
ユニクロの製品ページを見ても「ややゆったり」と解説されていますが、実際のところはレギュラーフィットと呼んで差し支えない、細すぎず緩すぎないサイズ感です。以前購入した時はもう少しゆったりとしていたと記憶していますが、どこかのタイミングで調整が入ったぽいです。
近年のユニクロもリラックス感のあるシルエットが主流となりつつあるので、そのフィッティングに慣れていると少しタイトめに感じてしまうかもしれません。
私はインナー使いも想定していたので、ジャストサイズで選んでいますが、1枚で着る分にはもうワンサイズ上げても良いかと思いますよ。
コーディネート
パンツ:INCOTEX(インコテックス)
シューズ:Paraboot(パラブーツ)
シンプルに白Tも良いですが、オリーブ系のパンツには同じくアースカラーのトップスだとより馴染みが良い。ただ、ミリタリー色が強く出て無骨になりすぎる可能性もあるので、全体のシルエットや素材感には気を使う必要があります。
シューズ:CROKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)
先のコーデと同じ理論になってしまいますが、この系統の組み合わせは鉄板です。トップスがシンプルなので、パンツは多少存在感がある物がよく合います。
アウター:CORDINGS(コーディングス)
パンツ:GERMANO(ジェルマーノ)
シューズ:REPRODUCTION OF FOUND(リプロダクション オブ ファウンド)
今年購入したシャツアウターを使い淡いベージュ〜ブラウンでまとめたナチュラルな雰囲気の装い。なんかユニクロUのルックブックに出てきそうな感じですね。
シューズ:JALAN SRIWIJAYA(ジャランスリワヤ)
最後はおまけで、5年ぐらい前に購入したホワイトを使った究極的にシンプルなコーデ。同じMサイズですが、やっぱり着丈・身幅共にやや大きめに感じます。これはこれで良い、というかむしろこっちのシルエットの方が好きかもしれません。
まとめ
特別コレクションではありながら、ある意味ユニクロらしい普遍的なTシャツをご紹介しました。
もっとドレス寄りな物であれば他にも選択肢はありますが、カジュアルに振るのなら私はこれぐらいのバランスが良い。
Tシャツに関してはそこまで造詣が深いジャンルではないので、他にも色々と試してみたいなと思いつつ、これからも買い足していくことになりそうです。
今回は以上です。