
服好き紳士の皆様、夏の装いの足元はどのようにされてますでしょうか?
「軽装の夏こそ革靴、ローファーが最適。」という声も聞こえてきそうですが、ここ最近の私は休日だとレザーサンダルを選ぶことが多くなっています。
今回の記事ではこれまで夏もローファーが中心だった私の考えが変わった理由と現在3足所有しているレザーサンダルの使い分け方について語ってみます。どうぞご覧ください。
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レザーサンダルの有用性について

涼しくて快適
当たり前の話ですが、革靴やスニーカーと比べる地肌が露出する面が圧倒的に広いサンダルは涼しいに決まってます。他の靴と違いソックスなしで穿く履くことが前提なのも大きいですね。
素足で履くなら汗蒸れが気になるところではありますが、インソールが本革の場合、天然の吸湿性・抗菌性に優れているため、足の裏をドライで清潔な状態に保つことができます。
軽快な見た目
短パンを穿ける方ならそこまで気にすることはないかもしれませんが、そうじゃない方にとって、大人の男性が夏の装いで重要な「軽快さ」を出すのはなかなか難しいものです。その点、サンダルの場合は他が多少「重さ」を感じるアイテムだったとしても問答無用で「軽快さ」が生まれます。抜け感ってやつですかね。
また、サンダルであってもアッパーにレザー素材を使っていれば下手にカジュアルになりすぎることもないのでコーデのバランスを崩してしまう心配もありません。(さすがにジャケットスタイルと合わせることはおすすめできませんが・・・。)
周囲との差別化
「お洒落とは周囲との差別化だ」とはよく聞く話ですが、その観点で見てもレザーサンダルは適任かもしれません。街を歩く男性の足元を見てもらえば分かりますが、真夏でも大半はスニーカーです。もちろんサンダルを履いている人もいますが、PVC素材のビーチサンダルやクロックスが多いような気がしますね。革靴ほどではないにしろ、やはりレザーサンダルを選ぶ方はかなりの少数派となり、図らずとも周囲との差別化はされることになります。
オンとオフを明確に
ビジネスのカジュアル化が進んでいるとはいえ仕事にサンダルを履いている方はさすがにほとんどいないでしょう。私の場面、夏最盛期はポロシャツで通勤していて、特にオンとオフで装いの区別がつきにくい時期となるので、レザーサンダルは問答無用で休日モードに切り替えらるスイッチ的な役割を果たしています。
デメリットもある
ここまでレザーサンダルのメリットばかり書いてきましたが、もちろんデメリットもあります。まずは歩行性能です。サンダルはどうしても足を固定する箇所が少ないだけに、革靴やスニーカーと比べて歩行性は劣ります。長時間歩くことが想定される場合はよくよく考える必要があるでしょう。
そしてレザー素材とはいえ、サンダルである以上TPOは問われます。ある程度格式の高いホテルやレストランでは、例えエルメスの物であってもサンダルは場の雰囲気に合いません。また、誰かの家に招かれた際もマナーとして素足で上がるわけにはいかないので、あえてサンダルを選ぶべきではないでしょう。まぁ、これらはレザーサンダルというよりサンダル全般のデメリットですね。
レザーサンダルの使い分けについて

革靴やスニーカーの場合だとコーディネートに合わせて複数足を使い分けるのはもはや当然だとは思いますが、ことレザーサンダルになると持っていても1足だけで、ワンパターンになっているという方が多いのではないでしょうか。その気持ちも分かります。使いどころが夏場の休日に限定されていますからね。おのずと優先順位は下がってきます。とはいえ夏の履物の中心に据えるのであれば、装いの完成度を高めるためにもレザーサンダルを複数足揃えれおきたいところ。
そこでここでは私が現在所有する3足のレザーサンダルの使い分け方について、コーデ例と合わせて紹介していこうと思います。
①ビルケンシュトック「アリゾナ」

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レザーサンダルというカテゴリーの中ではおそらく最もポピュラーなモデル。先程レザーサンダルを履いている人が少ないと述べましたが、ビルケンシュトックについては唯一例外かもしれません。
【主な使用例】
■活動的に過ごす予定がある日
ルーツが医療用とうこともあり、3足の中では最も機能性が高いため、屋外でアクティブに過ごす時などにはスニーカー代わりに履いています。
■ワンマイルウェアと合わせて
近くのスーパーに出かける際など、いわゆるワンマイルウェアに革靴を合わせないように、足元だけドレッシーだと違和感があるので、その場合も丸っこいシルエットのアリゾナを選びます。お洒落すぎない装いを組む時には何かと便利です。
■色合わせには困らない
アッパーの色はブラックになりますが、ビルケンシュトックの場合は部分的に外からも見えているフッドベット(インソール)がブラウン系となるので、黒と茶のどちらの要素も含むハイブリットとしてコーデの中で色合わせに困ることはあまりありません。アッパーの面積が小さいのもちょうどいいんでしょうね。
【コーディネート例】

ポロシャツ:LACOSTE(ラコステ)
パンツ:INCOTEX(インコテックス)
先日、近所で行われた小規模の夏祭りに行った際の装い。頑張ってお洒落をするような場所ではないので、ゆったりめのポロシャツとファティーグパンツにビルケンシュトックを合わせてカジュアルにまとめました。
②パラブーツ「パシフィック」

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足全体が網目状のアッパーに覆われたグルカサンダル。地肌が露出する面積が少ないだけに他のサンダルと比べるとドレッシーなイメージが強くありますが、パラブーツのパシフィックはややぼってりとしたシルエットなので、過度にスタイリッシュになりすぎることはありません。
【主な使用例】
■ドレス度の高い装いに合わせて
シャツとスラックスのようなドレス度の高い装いにあえてサンダルを持ってくるのであれば、グルカサンダルが最適でしょう。革靴ライクに合わせられますが、ローファーよりも確実にカジュアルダウンさせることができます。
■ネイビー系・モノトーンと合わせて
革靴の場合、コーディネートの軸となるカラーがネイビー系・モノトーンならブラック、ブラウン・ベージュ系ならブラウンを選ぶことが多いので、同じ感覚でブラックのグルカサンダルはネイビー系・モノトーンの装いで足元をシックにまとめる役割を担います。
■雨天時(小雨)
パラブーツのお家芸であるリズレザー(オイルドレザー)とオリジナルのラバーソールを搭載しているので、手持ちのサンダルの中では唯一雨天時にも履くこと可能。ただし、インソールは防水仕様ではないので、あくまでも小雨程度までに留めておきます。
【コーディネート例】

ポロシャツ:JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)
パンツ:五十嵐トラウザーズ
シューズ:Paraboot(パラブーツ)
ブルーのニットポロとグレーのウールスラックスを合わせた装い。これにローファーを履けばビジネスにも対応できそうですが、あくまでもカジュアルを想定しているので、グルカサンダルでほどよく抜きどころを作っておきます。そしてこの系統の色味だと足元はやっぱり茶靴より黒靴の方が収まりが良さそうです。
③L/UCCA「LU04」

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今年購入したフェミニンな雰囲気もある華やかなサンダル。特徴的なH型のアッパーはエルメスの名作がモチーフになっているかと思われます。如何にもデザインに振り切って機能性を犠牲にしてそうな見た目ですが、意外と履き心地は悪くはありません。
【主な使用例】
■ブラウン・ベージュ系と合わせて
このサンダルの購入の最大の理由は私が好きなブラウン・ベージュ系のアイテムと合わせるためでした。他の2足でも全くだめというわけではありませんでしたが、やはりブラウン系のサンダルを持ってくると装いの完成度は高まります。
■屋内でお洒落を楽しむ日
意外と履き心地は悪くはないとはいえ、薄手のレザーソールなので、硬いアスファルトや舗装されていない悪路は足腰に堪えます。なのでこのサンダルは街中の屋内メインで、周囲の環境を気にせず目一杯お洒落を楽しめる日に限ります。華奢なデザインからしてアウトドアには向いていませんからね。
【コーディネート例】

シャツ:Maria Santangelo(マリアサンタンジェロ)
パンツ:FIVE ONE(ファイブワン)
シューズ:L/UCCA(ルッカ)
リネンのプルオーバーシャツとリネンスラックスを合わせた装い。いずれもブラウン系ということもあり、足元にはキャメルのサンダルがよく映えています。上質なリネンが醸し出すエレガンスな雰囲気とマッチするのもこのサンダルならではでしょう。
まとめ
レザーサンダルについて思うこと、考えていることを書き出してみました。メンズファッションにおいてはやや軽視されがちなジャンルではありますが、その特性や複数所持で使い分けるメリットが少しでも伝われば幸いです。
本当にこの夏はレザーサンダルに頼りっきりですね。暑さ対策というのも確かにありますが、クールビス期間は仕事用が専らローファーなので休日は気分的にもサンダルなのでしょう。
さすがに4足目は考えていませんので、しばらくの間はこのラインナップで苦手としている夏を乗り切ろうかと思います。
今回は以上です。