
ユニクロ史上最高傑作はメリノセーターであるというのが以前から変わらない私の意見なのですが、ここ数年はデザインやカラーバリエーションが少なくなてきており、今後の展開がどうなるのか気にかけていました。
そんな中、今季はニットポロがラインナップに復活します。インラインの春夏で半袖ニットポロが登場していたので、なんとなくその予兆は感じ取っていましたが、過去に計3着購入しているお気に入りだけにこの復活は嬉しい限りです。
ただ、ニットポロ自体はユニクロを含め何着も持っているので、改めて買い足す必要があったかといえば微妙なところでしたが、新色のブラウンの色味が良さげだったこともあり、ご祝儀的な意味も込めて購入することにしました。
以前のモデルとも大きくは変わっていませんので、今回はサクッとレビューしていきます。どうぞご覧ください。
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ユニクロのメリノウールニットポロセーターをレビュー
概要

ユニクロを代表する秋冬の定番「メリノセーター」シリーズ。数年前に「エクストラファインメリノセーター」から改称されているようです。デザインのバリエーションとしてはクルーネック・Vネック・タートルネック・カーディガンは固定で、その他はシーズンによって異なります。
私の記憶によるとニットポロは2020年に初登場して翌年も展開されていたものの、2022年以降はラインナップから姿を消していました。気が付けば4年ぶりの復活です。確か以前はオンライン限定の販売でしたが、今回は制約のない全店舗商品となっているので、多くの人が実物を手に取りやすくなりました。
カラーバリエーションは全5色。ベーシックカラーのブラック・グレー・ネイビーの他、ブラウンとオリーブが用意されています。この中で手持ちになかったのがブラウン。ベージュやグレーの要素も混じった上品なニュアンスカラーで、秋冬の装いに馴染みやすいことは間違いないですね。

メリノセーターのような薄手のハイゲージニットはどちらかといえばインナー使いがメインになるかと思いますが、ことニットポロにおいてはデザイン性の高さからして、1枚で装いの主役となり得ます。今年は例年に増して暑い10月となっていますが、このニットポロならそろそろ着ることができそうです。職場によってはビジネス使いもできるかもしれません。
価格は3,990円。ボタンや襟で工程が増えるだけにクルーネックやタートルネックより1,000円高くなっていますが、それでもこのご時世にして驚異的な価格でしょう。相変わらずの価格破壊っぷりですね。
ディテール

時にはジョンスメドレーと見分けがつかないと評されるユニクロのメリノニット。商品名は変わりましたが、以前同様に原料にはメリノ種の中でも特に細いエクストラファインメリノウールが使われています。ユニクロのおかげですっかり身近な存在となりましたが、これも歴とした高級素材なんですよね。繊細糸を緻密に編み込むことによって、美しい光沢感と滑らかな手触りを生み出します。ただ、ひと昔前と比べると生地がやや薄くなっているのは気のせいではないはず。
また、近年の同シリーズはマシンウォッシャブル性能が付与されており、自宅で洗濯機を使い洗うことが可能となっています。そのことに関しては当ブログでも検証記事を書いたことがありましたので、そちらをご覧いただければと思いますが、結論としては縮みは少ないが、生地表面の毛羽立ちは発生するといった具合です。

台襟なしでやや小ぶりな襟。個人的にはもう少し襟足が長い方が好みですが、これはこれで上品な感じはしますね。

プラスチック製のボタン。実は今回最も評価したいポイントがここ。理想は天然貝なのですが、価格帯的にそれはさすがに難しいでしょう。ただ、従来使われていた黒色のボタンは黒蝶貝の光沢を模したグラデーションが妙にダサい。残念ながら他のカラーではそのボタンが引き続き使用れていますが、ブラウンに関しては生地に馴染むように同系統色のボタンとなっており、不自然な加工もなく見た目も決して安っぽくはありません。

ちなみにブラウン以外で使われているボタンがこちら。実物はもう少しはっきブラックとシルバーで分かれていて、偽物感がひしひしと伝わってきます。

リブ編みの袖口と裾。もう少しテンションはきつめの方が良いかなとは思いますが、すぐにヨレヨレになるような頼りないもではありません。
サイズ感とシルエット

身長173cm 体重65kg 標準体型の私が購入したのはLサイズ。ユニクロは基本的にはMサイズを選んでいるので1サイズ上げたことになります。
適度にトレンドを反映させるユニクロでは近年ゆったりめのサイズ感のアイテムが増えている中、メリノセーターシリーズに関してはやや細身のシルエットとなっています。インナーとして考えたらすっきりとしたMサイズが良さそうですが、今回は1枚着として使ってみようかなと思っていたので、身幅にゆとりのあるLサイズを選んだ次第です。柔らかい生地なので結構ボディラインを拾っちゃうんですよね。
ただ、着丈はちょっと長いですね。Lサイズで69cm。タックインするか、リブ部分を折り返してタックイン風に着る感じが良いでしょう。
コーディネート

パンツ:BERWICH(ベルウィッチ)
シューズ:REPRODUCTION OF FOUND(リプロダクション オブ ファウンド)
今まであまりしてこなかった秋口のニットポロ1枚コーデ。あえて近い色味のチェックパンツを合わせて、足元にも馴染みの良いクリーム色のスニーカーを持ってきて上品にまとめてみました。

アウター:GRENFELL(グレンフェル)
パンツ:GERMANO(ジェルマーノ)
シューズ:CROKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)
もちろんインナーとしても活躍します。ここではブルゾンと合わせましたが、ジャケットとの相性も抜群です。それにしてもアースカラーとよく合う色味ですね。
まとめ
復活したユニクロのメリノウールニットポロセーターをご紹介しました。それなりに服好きを拗らせると、どうしてもユニクロとは一定の距離を取ってしまうものですが、やはり良い物は良いのです。
あとはモックネックですね。普通に需要は高いと思うので今後に期待しています。ひとまずニットポロが来年も生き残れるように皆さんも買いましょう。
今回は以上です。