
気が付けば、毎シーズン鎌倉シャツで仕事用のシャツを2枚オーダーすることがお決まりになっていました。
ここ最近はドレスシャツでも季節感をしっかりと捉えていきたいという思いが強くなり、春夏であれば清涼感のある素材、秋冬であれば温かみのある素材を意識的に選ぶようにしています。
そして今年の夏に向けて選んだのが、昨年に続くコットンリネンと久々となるレノクロス(からみ織り)の2種類の生地。どちらもビジネスシーンに相応しい上品さと暑い季節を快適に過ごすため機能性を兼ね備えた素材となっています。
それではどうぞご覧ください。
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1着目:コットンリネン

ことあるごとに述べていますが、「夏といえばリネン」です。通気性に優れ、涼し気な風合いを持つリネン以上に夏に合う生地はありません。一方でリネンの魅力でもある味わい深いシワはビジネスの場では必ずしも肯定的に捉えられるとは限らないのも事実でしょう。
そこでおすすめしたいのがコットンリネンです。コットンをベースにリネンを混紡した生地は、リネン特有のドライタッチや通気性を備えながらも、シワの入り方が比較的に控えめとなっています。見た目の清涼感とビジネスシーンで求められる端正さを両立しやすい素材です。
今回選んだ生地は鎌倉シャツのオリジナルファブリック。混紡率はコットン88% リネン12%となり、リネンの割合は決して高くありませんが、実際に手に取ってみるとしっかりとその存在を感じ取ることができます。
色柄は無地のライトグレーで探していましたが、こちらはやや青みが強く出ており、サックスブルーのようにも映る色合いです。夏らしく爽やかな印象があり、ネイビーやグレー系のスーツはもちろん、ブラウンやベージュといった軽快なジャケットとも相性良く馴染んでくれます。

ちなみに昨年は同素材のサックスブルーでシャツを作っていましたので、横並びで比較してみました。こうして比べるとちゃんとグレーっぽくも見えますね。

襟型はお馴染みのフランチェーゼ(スプレッドカラー)。第一ボタンを開けた時にも襟が自然に開き、ノータイでもだらしない印象を与えません。カッタウェイのように過度にファッショナブルでもないので、ビジネスシーンにおすすめです。

ボタンは適度な厚みのある白蝶貝。爽やかな生地にきらりと光るボタンはよく合っているかと思います。

細かいところですが、昨秋にオーダーした頃からブランドタグがまた変更になっています。「Made in Japan」の文字が記載されるようになりました。

かなり汎用性の高いシャツだとは思いますが、今回はオーソドックスなネイビー系ではなく、普段ならベージュやオフホワイトのシャツを合わせそうなグレージュのジャケットとコーディネートしてみました。
ほんのり青みを帯びたライトグレーが絶妙なアクセントとなり、全体を爽やかに引き締めてくれます。白シャツほどコントラストが強くならず、ベージュ系シャツほど色味が重くなりません。ジャケットの柔らかな雰囲気を損なわないのも好印象ですね。
2着目:レノクロス(からみ織り)

当初はコットンリネンで2着と考えていましたが、他にピンとくる生地がなかったため、久しぶりにレノクロスを選んでみました。レノクロスとは、からみ織りとも呼ばれる特殊な織り方で仕立てられた生地のこと。経糸同士を絡ませながら織り上げることで、生地全体に細かな隙間が生まれ、優れた通気性を実現しています。ポロシャツでお馴染みの鹿の子のようなメッシュ状の見た目ですが、ニットではないので伸縮性はありません。
実際に着てみると風をしっかりと通す感覚があり、表面の凹凸により肌離れも良く、夏場でもかなり快適な着心地です。おそらくコットン素材の中では最も清涼感を感じれる生地なのではないでしょうか。世間的にはまだマイナーな存在であることがもったいない。
ストライプ以外の柄物としては珍しく、グラフチェックと呼ばれる細かい格子柄を選んでみました。白地にブルーのチェックが入る爽やかな配色は決してカジュアルになりすぎず、単調になりがちなクールビズの装いにもぴったりですね。

なんとなくグラフチェックはヨーロッパというよりはアメリカ的な雰囲気を感じ取ったので、襟型はボタンダウン、表前立てのアメトラ仕様にしてみました。胸ポケットを付けないのもいつも通り。

ボタンは同じく白蝶貝。

オーソドックスなネイビージャケットとグレースラックスの組み合わせも、シャツにチェック柄を取り入れることで、クラシカルな雰囲気を崩すことなく、ほどよい洒落感を演出できます。

これからの季節はジャケットなしで過ごす日も多いでしょう。シンプルなシャツとスラックスだけでは少し物足りなく感じる装いも、適度に主張するグラフチェックと表情豊かなレノクロス素材なら、一枚でも十分に様になります。
まとめ
今季、鎌倉シャツでオーダーしたコットンリネンシャツとレノクロスシャツをご紹介しました。
ドレスシャツはジャケットやスラックスほど季節感を意識されにくいアイテムですが、素材に目を向けるだけでも着心地は大きく変わります。通気性に優れたコットンリネンやレノクロスは、見た目にも涼しげな印象を与えながら、これから迎える暑い季節を快適に過ごすための心強い選択肢となるはずです。
夏は装いに制約が多く、服好きとしてもなかなか厳しい季節となりますが、「今しか着られない素材を楽しむ」というマインドを持つことで、暑い時季ならではの装いの魅力が見えてきます。季節を味方につけながら、夏ならではのドレススタイルをぜひ楽しんでみてください。
今回は以上です。