トラッドマンに憧れて

自分なりのトラッドスタイルを模索する30代のリアルな服・靴・時計etc…について

ドイツ生まれの優等生!ビルケンシュトックの「アリゾナ」 その人気にはワケがある。

夏になると老若男女問わず多くの方が履いているビルケンシュトックのサンダル。その中でも特に人気が高いモデルアリゾナを2代に渡り約7年程愛用しています。

 

多数の類似品を生み出すほど完成されたデザインと、その類似品には一切の追随を許さない圧倒的な機能性。ビルケンシュトックの「アリゾナ」が定番たる所以をご紹介します。

 

 

ビルケンシュトックについて

自動車のメルセデスベンツBMW、時計のランゲ&ゾーネやノモス、スポーツウェアのプーマやアディダス・・・これらのようにドイツを代表するブランドの多くに形容される質実剛健という言葉。

 

創業240年以上の歴史を持つドイツの老舗シューズメーカーであるビルケンシュトックは、「質実剛健」を体現するいかにもドイツらしい真面目なブランドと言えるでしょう。

 

長い歴史の中でビルケンシュトックにとっての大きな転機は、19世紀末に販売を開始したフッドべッド(インソール)にありました。当時の靴は決して快適なものではなく、解剖学に基づいた機能性の高いビルケンシュトックのフッドべッドは、瞬く間に評判を呼び、医療関係者からも高い注目を集めたそうです。

 

後にそのフッドべッドを採用した靴やサンダルが登場して、現在まで続く世界的人気を得ることになります。

 

ビルケンシュトックの人気モデル

ビルケンシュトックはサンダル専業ではなく、総合シューズブランドですが、ここではブランドを象徴するサンダルカテゴリーの中から人気モデルをいくつかご紹介します。ちなみにビルケンシュトックのサンダルには世界中の都市名が名付けられています。

 

マドリッド

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参照:Madrid Birko-Flor Nubuck | BIRKENSTOCKでオンラインショッピング

 

ビルケンシュトックのサンダルの原点。フッドべッドに一本のベルトを取り付けただけのひたすらシンプルなサンダルです。オリジネーターとしての魅力はありますが、足が抜ける感覚があり、少し歩きにくいかなといのが試着した時の感想。

 

チューリッヒ

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参照:Zürich Suede Leather Soft Footbed | BIRKENSTOCKでオンラインショッピング

 

マドリッドに続いて登場した大人気モデル。幅広なベルトを2本のストラップで留める構造になっています。肌が隠れる面積が多くなる分に上品な趣がありますね。

 

アリゾナ

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参照:Arizona Oiled Leather | BIRKENSTOCKでオンラインショッピング

 

私が愛用するモデル。詳細は後述。

 

ミラノ

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参照:Milano Natural Leather | BIRKENSTOCKでオンラインショッピング

 

アリゾナをベースにアンクルストラップを取り付けたモデル。ビルケンシュトックのサンダルの中でもホールド感は随一です。機能面もさることながら、アンクルストラップが加わることで、アリゾナよりもややドレッシーな印象があります。

 

ボストン

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参照:Boston Suede Leather | BIRKENSTOCKでオンラインショッピング

 

甲からつま先にかけてアッパーで覆われたクロッグタイプのモデル。学生時代の親友がよく履いていた印象が強く、私の中でビルケンシュトックといえばコレ。夏以外でもソックスと合わせて履きたいですね。

 

ギゼ

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参照:Gizeh Oiled Leather | BIRKENSTOCKでオンラインショッピング

 

唯一のトングタイプのモデル。トングサンダルは指の間を痛めることがありますが、ギゼは足を痛めず優しい履き心地との評判です。個人的には男性より女性の方がよく似合うのではないかと思っています。

 

キョート

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参照:Kyoto Nubuck/Suede Leather | BIRKENSTOCKでオンラインショッピング

 

2020年春夏コレクションから登場。34年ぶりに日本の都市名を冠したモデル。特徴的なアッパーのデザインは着物の衿合わせをイメージしているそうです。ちなみに2020年秋冬コレクションではボストンをベースにした「ナゴヤ」というモデルも登場しています。

 

ビルケンシュトックの「アリゾナ」をレビュー

現在所有しているアリゾナは昨年夏に購入した2代目となります。経年変化に関してはこれからといった感じでしょうか。

デザイン

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2本のベルトは甲の高さを自在に調整でき、安定したホールド感を生み出しています。どのようなコーデにも馴染むサンダルの定番的デザインです。

 

昨年、先代のアリゾナから買い替える時に、デザインの近いチューリッヒとミラノも候補に挙がり、かなり迷いましたが、私がサンダルに求める「涼しげな印象のルックス」「日常生活の中での着脱のしやすさ」という観点ではアリゾナに軍配が上がります。

 

アッパー

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アッパーの素材は定番のスエードやオイルドレザー、廉価版の合皮を使用したモデルもありますが、今回はすっきりとした見た目のスムースレザーを選んでいます。色味の好みで言えばブラウンの方が気になりましたが、基本的にサンダルは1足しか持たないので、使い勝手を考慮すればブラックです。

 

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ベルト調節で使用する金属製のバックルはベルト本体と同色のブラックです。ゴールドやシルバーのバックルもアンティークチックで素敵な雰囲気がありますが、ここはあまり目立たないことを優先させました。

 

フッドべッド

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ビルケンシュトックご自慢のフッドべッドには、つま先や土踏まず、それにヒールカップに凹凸があり、足を無理のない自然な位置で支え、正しい姿勢に近づけ快適な歩行をサポートしてくれます。さすが出自が医療用サンダルなだけありますね。

 

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側面を見て分かるとおり、 スエードライニングの下にはコルクの層があり、グッドイヤーウェルト製法の本格革靴と同じように、経年により足型に沿って沈み込み、極上の履き心地を生み出します。経年変化を楽しめるサンダルといわれる所以です。

 

 

 

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参照:ソフトフットベッド | ビルケンシュトック 製品情報 | BIRKENSTOCK Soft bed

 

ビルケンシュトックにはオリジナルフッドべッドソフトフッドべッドの2種類が存在します。オリジナルフッドベッドは固めな質感のため、人によって最初は履きにくく感じることもありますが、ソフトフッドベッドはスエードライナーの下に発泡ゴム層(上画像の②)が敷かれており、柔らかい履き心地を実現しています。ソフトフッドベッドは青文字が目印です。

 

一方でオリジナルフッドベッドの方がコルクの沈み込みが大きいという利点もあるので、どちらを選ぶかは両方を試着の上決めましょう。私は慣れ親しんだオリジナルフッドベッドを選びました。

 

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参照:【BIRKENSTOCK】ビルケンシュトック ARIZONA 天然皮革 アリゾナ ナロー&レギュラー【9902-19010】 OMNES

 

足幅タイプもレギュラー(幅広)ナロー(幅狭)の2種類が用意されています。日本人は総じて足の幅が広いので、レギュラータイプで問題ないかと思います。

 

フッドベッドにプリントされる足型のマークが白抜きになっているのがレギュラーで、色がついているのがナローです。

 

アウトソール

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水に強いEVA(合成樹脂)を使用したソール。EVAはクッション性が高い素材なので、フッドベッドと共に快適な歩行を支えてくれます。

 

一方でEVAソールは、一般的なラバーソールと比べても擦り減りが少し早いかなという印象があります。他のパーツが耐久性に優れているだけに十中八九ソールからダメになります。

 

近年はアッパーからフッドベッドまで全てEVA素材のモデルも登場しています。サンダルなのに水にめっぽう弱いというデメリットを見事に克服しています。

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参照:Arizona EVA | BIRKENSTOCKでオンラインショッピング

 

価格も5,000円程度と手頃なので、ご近所用&アクティブ用に1足欲しいですね。

 

修理サービス

本格革靴と同じように、修理しながら長く履き続けることを想定しているので、ビルケンシュトックでは公式の修理サービスを行っています。

ec.benexy.com

 

先程も触れたように、まず先にソールがダメになります。ソールの張替えを行った場合で費用は5,500円となり、本体価格の1/3というのが微妙なところですが、修理して続けるという選択肢も多いにありですね。ただし、ドイツに持ち込んでの修理となるので、1~2ヶ月程度の時間がかかるそうです。私はそれで修理を諦め買い替えました。

 

コーディネート

ドレスダウンに

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シャツ:ユニクロ

パンツ:ZUBON

サンダル:ビルケンシュトック

時計:フレデリックコンスタント

 

ブロードシャツとスラックスというドレスに寄ったコーデですが、足元をサンダルにしてドレスダウンしました。サンダルといってもビーチサンダルというわけにはいかないので、シックなレザーサンダルは重宝します。

 

リラックスコーデに

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シャツ:ビームス

パンツ:無印良品

サンダル:ビルケンシュトック

 

上下とも淡い色味のリネン素材でかなりリラックスした雰囲気がありますが、抜け感のあるサンダルでリラックスモードをキープしながら、黒のレザーで全体を引き締めています。

 

ビルケンシュトックに関わらずですが、レザーサンダルは夏のコーデをいい塩梅で引き締めたり、逆に緩めたりと使い勝手が良いですね。

 

まとめ

街を歩いているとアリゾナは本当によく被ります。

 

サンダルとしては決して安くはありませんが、医療用を出自とした高い機能性と癖のないシンプルなデザインは、それだけに多くの人を魅了しています。

 

基本的に服や靴が他の人と被ることはあまり歓迎しませんが、一定の評価を得た「定番」と呼ばれるものであれば、不思議なことに多少の被りは気にならなくなるものです。

 

私は夏でもそこまでサンダルは履かないので、アリゾナ以外にサンダルを買い足すことはしばらくないでしょう。(多分)

 

サンダルは一足しか持たないからこそ、王道ど真ん中の定番品が頼もしく思えます。

 

今回は以上です。