
前回の記事で5周年を迎えることができた当ブログ。2021年当時は既にインスタグラム等のSNSが隆盛を極めており、ブログは一昔前の媒体という認識が広まりつつありました。
そうした中であえて私はブログというツールを選んだわけですが、それに至る背景はいくつかあるものの、きっかけとしては以前から読者の立場としてブログに親しみを持っていたということが大きかったと思います。
そこで今回の記事では私が実際に読んでいるおすすめのメンズファッションブログをご紹介してみようと思います。どうぞご覧ください。
【敬愛する掲載ブログ管理人の皆様へ】
皆様のブログをご紹介するにあたって、掲載が多数に上ったこともあり誠に勝手ながら個別の事前連絡は差し控えさせていただいております。記事内では私の主観によるご紹介となりますので、内容の誤りや不備、その他不都合等がございましたら早急に訂正・削除の対応をいたします。その際は大変お手数ですが、当ブログのお問合せフォームまたはコメント欄にてご連絡いただきますようお願い申し上げます。
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今回ご紹介するのはあくまでも個人ブログです。私自身、プロのライターさんやショップスタッフの方が書かれる記事を読むこともありますが、やはり個人で運営されているブログとは別物と考えています。お金を貰い仕事として執筆している以上、どこかでしがらみが生じるものです。公平性や公益性もある程度は求められます。一方で個人ブログの場合は趣味の延長線上で運営されていることがほとんどで、より筆者の考えや人となりが色濃く反映されます。
今の時代、客観的で正確性の高い情報ならAIがいくらでも教えてくれます。そうじゃなくて、私が触れたいのは個人の主観によるリアルな意見が含まれた情報です。ここで取り上げているのはしっかりとそのような個性が感じられるブログばかりとなっています。
なお、普段私は様々なジャンルのブログを読んでいますが、ここでは当ブログと同じメンズファッションの分野に限定することにします。本当はもっと紹介したいブログもあったのですが、これでもだいぶ絞った結果なんですよね・・・。
1978−アラフォーからの一生モノ探し−
読者の皆さんの中でこちらのブログも読まれているという方も多いのではないでしょうか。そして両方を読まれている方ならお気づきかと思いますが、ファッションのスタイルにしてもブログの方向性にしてもかなり影響を受けています。パクりと指摘されても否定はしません。ちょうど私がクラシック・トラッドを志すし始めた時期にスタートしたブログであったため、初期の頃より熱心に追いかけてきました。
大人世代に向けた上質なクラシックスタイルを提案するブログ。これまでに投稿された膨大なレビュー記事がストックされており、クラシック系のブログでも情報量はトップクラスです。特にオーダースーツ関する記事は見応えあり。本格的な知識や審美眼に裏打ちされた内容でありながら、決してマニアックにはなりすぎずに初心者の方でも無理なく読むことができるかと思います。
一方でご本人のスタンスや物言いがはっきりとしているので、人によっては好き嫌いが分かれる可能性もありますが、そこを含めてこのブログの魅了ではないでしょうか。
管理人である斉藤さん。は赤峰 幸生氏やDORSOの齋藤 力氏とも個人的な親交を深めており、日本のメンズクラシック界の重要人物である彼らの思考や哲学、服作りの姿勢について触れることができる点もこちらのブログの特徴です。単に服を買ってレビューするだけなら私のような弱小ブロガーでも簡単にできますが、こういった人との繋がりは一朝一夕で成し得るものではありません。
10年近い歴史を持つブログですが、ここ最近は過去記事のリライトを中心に投稿されているので、今からでも読み進めやすいかと思いますよ。
ちゃん貴の物欲解消備忘録
前述の「1978」同様に私がブロガーとして活動を始める以前から愛読しており、影響を受けたブログの1つ。得意分野はアメカジ・アメトラ・革靴・デニムなど。男らしくラギッドなスタイルを好まれており、一見すると私とはスタイルが異なるように感じるかもしれませんが、オーセンティックなものを愛する志向性などは通ずるところもあります。
管理人のちゃん貴さんが購入品を紹介する内容が中心となりますが、スペックをなぞるような形式的レビューではなく、選んだ理由や着用して感じたことを熱量高く語っている点に個性があります。誰かにおすすめするというより、純粋に「好きだから語っている」という印象が強く、だからこそ綴られる文章には説得力が出てくるのです。また、ブランドやそのアイテムのバックボーンに踏み入ることも多く、単なるアイテム紹介に留まらずにより深い理解を得ることができます。
軽妙な語り口もこのブログの大きな魅力の一つです。扱っているアイテムや記事のテーマ自体は非常に硬派で本格的なのですが、文章はどこか親しみやすくユーモアも感じられ、肩肘張らずに読めるバランスが絶妙です。実は私も最初はちゃん貴さんのような文体でブログを書こうと思ったのですが、残念ながらその才能はありませんでした。
Mes favoris et musique
管理人のオボイストさんは私と同世代(おそらく少し年下)ながら既に13年以上に渡りブログを運営されるベテラン。上記2つと比べると日記ブログとしての側面が強いものの、日常での出来事が綴られる中で、ご本人の価値観や美意識がより直接的に伝わってきます。長年積み重ねられたからこその深みがあり、単発記事で完結するブログとは違った魅力を感じられます。
登場するアイテムは初期の頃は一般的な既成品ブランドが中心でしたが、年月を重ねるにつれスーツやシャツ、革靴、鞄などのオーダー体験を通してそれぞれの作り手に焦点が当てられるようになってきた点も特筆すべきポイントです。次第に親交を深めた職人やクリエイターとのコラボレーションで自身の名を冠したシグニチャーモデルを展開するようになり、2024年にはそれらのアイテムを取り扱うセレクトショップ「THE TRUNK BY OBOIST(TTBO)」を始動させています。
以前から読者とのオフ会も定期的に開催するなどブログを起点としたコミュニティを形成しており、その行動力と人間力はメンズファッションブログ界隈では随一です。到底真似できるとは思っていませんが、心から尊敬しています。
ゆさん歩
一言で表すと「感度の高いブログ」。
取り扱われるアイテムはインポートの老舗クラシックブランドから気鋭のドメスティックまで幅広いものの、管理人である遊佐さんの審美眼を通して一貫した世界観が感じられるラインナップとなっています。文章は知的で論理的でありながら決して難解ではなく、感覚的になりがちなファッションという分野を言葉によって丁寧に整理されています。
レビュー記事と並行して投稿されるコラム記事も魅力の1つです。最近では「パンツシルエットの流行(テーパードからストレートに変化)」や「コスパのいい服はお値打ちであっても魅力的ではない」といったテーマで書かれていましたが、いずれも客観的な分析を提示した上で、自身の考えを分かりやすく述べている読み応えのある内容でした。特に印象的なのは、結論だけでなく「なぜそう考えるのか」という思考のプロセスまで丁寧に言語化されている点です。読み手は単なる情報としてではなく、判断基準そのものを共有できるため、記事を読むたびに自分の視点まで少し引き上げてもらえる感覚があります。
なんだか昔お世話になったお洒落で博識な学生時代の先輩のことを思い出しますね。はてなブログを通して交流もあるということもあって、勝手に兄貴分として慕っています。
服地パイセン
アパレル業界が長く、服の生地や生産背景にこだわるアパレル通販サイトの会社に勤めている服地パイセンさんのブログ。
アイテムのレビューや着こなし紹介が中心になりがちなファッションブログの中で、このブログの最大の特徴は「服地」という視点を軸に据えているところにあります。ウールやコットンといった素材の特性はもちろん、織り方や番手、仕上げによる違いまで丁寧に解説されており、私もだいぶ勉強させてもらいました。
それでいて専門書のような堅苦しさはなく、寄り添ってくれるような優しい語り口で綴られており、洋服に対する知識が浅い方でも読みやすいのも魅力です。パイセンさんの人の良さが文章からも滲み出ていますね。
最近はスニーカーケアに関する記事も積極的に取り組まれており、スニーカー好きの方にとっても実用的で参考になる内容が増えている点も見逃せません。
はてなブログのほぼ同期ということもあり、普段から仲良くさせてもらっています。
ビジネスマンのファッションTips
タイトルの通り、主なテーマはスーツやジャケットスタイルを中心としたビジネスウェアとなりますが、こちらのブログの特徴は等身大であるということ。
私を含めファッションブロガーの被服費は一般感覚を大きく外れているケースが多い中、現実的な予算を設定した上で、どのように装いを整えていくかという視点が一貫しており、読者の共感を得やすい内容となっています。
また、管理人のトリグラフさんの経験をもとに小柄な方でもバランスよく見せるための着こなしの工夫についても具体的に語られています。体型により既製品が合いにくいという悩みを抱える方にとっては、大いに役立つ情報となるはずです。
装いの傾向としてはクラシックに寄りすぎることなく、適度にファッション的要素を取り入れることで、堅くなりすぎない現代的なバランスのスタイルを提案されています。今回ご紹介するブログの中でもファッションのスタイルとしては私と最も近い立ち位置にあるのではないのかなと思っています。
YMのメンズファッションリサーチ
メンズファッションを様々な角度からリサーチするブログ。一般的なアイテムレビューはもちろん、ブランドやショップ、人物、さらにはファッション以外のサブカルチャーまで幅広いテーマが扱われており、メンズファッションに関する知識を体系的に取り入れることができます。
管理人のYMさんは「何事も除外」しないことを矜持としています。ハイブランドからプチプラ、古着にまで視野を広げ、アメカジ・トラッド・モード・アウトドア・ミリタリーと様々なジャンルを横断することで独自のスタイルを確立しました。色眼鏡なしで良い物は良いと言い切れるスタンスとその審美眼は信頼に値します。 特定のジャンルや価格帯に縛られないからこそ、紹介されるアイテムや考察には偏りが少なく、読者はフラットな視点でファッションを捉えることができるはずです。
また、文章力の高さも特筆すべき魅力です。内容の有益性はさることながら、純粋に読み物として面白い。記事によっては言い回しやテンポ、一人称すら使い分けることがあり、テーマや伝えたいニュアンスに応じて最適な文体を選択していることが分かります。その表現の引き出しの多さは個人ブログの域を超えており、文章を読む楽しさそのものを感じさせてくれます。私なんかとは地力の差を感じさせられますね。ファッションとは全く関係なく、私は全く知見のないプロレスについて語った記事すら楽しく読めちゃいましたからね。
なお、今回取り上げるブログは原則的に現在も更新が続いていることを条件としていますが、YMさんのブログは昨年4月より一旦お休み中。近い将来再開されることを願ってここに紹介させていただきます。
⇒全くの偶然なのですが、この記事が公開された同日に、ブログの再開を告げる投稿がされました。これからのYMさんの活躍に期待しています。
シフクノ
「至福」と「私服」をかけたお洒落なタイトルはMr.Childrenの名作に由来しているそうです。私も大好きなアルバムなので、その時点でもう惹かれます。やっぱりブログの名前って大切だな。
前ブログを含めると10年以上の歴史を持ち、取り上げるアイテムにも変遷が見られます。初期の頃は古着やドメブラ、マルジェラなどが頻発に登場していましたが、管理人のまるすけさんが30代を迎えて以降、スーツやジャケット、革靴といったドレスアイテムが徐々に増え、クラシックをベースとしたスタイルへとシフトしていったという印象です。
クラシックスタイルを掲げる方はイギリス、イタリア、アメリカのどれかに軸を置く場合が多いものですが、このブログの場合は特定の国に寄せるというより、自分自身の価値観に合う要素を柔軟に取り入れている点が特徴的です。そういったスタンスについては私自身も非常に共感でき、参考にさせていただくこともあります。
ブログのスタイルとしては筆者の主義主張を強く押し出すというよりは、あくまでも自身の経験や感じたことをベースに淡々とした温度感で語られています。だからこそレビューを自分に置き換えて想像しやすく、実際に購入を考えている人には特に有益な情報となるはずです。
Mr.Linen
その潔いタイトルが示す通り、一着のリネンスーツに出会ったことで、リネン素材に魅せられたミスターリネンさんによるブログ。筋金入りのリネン好きで、春夏の間だけではない、カジュアルシーンだけではないリネンの魅力を存分に教えてくれます。私ももともとリネンは好きでしたが、こちらのブログの影響でより熱が高まっているような気がします。
とはいえリネン一辺倒というわけではなく、クラシックスタイル全般に関する記事も充実しており、特にDORSOやAtelier BERUNといった人気テーラーでのオーダー体験記は多くの人にとって貴重な情報になるかと思います。また、筆者はあくまでも勉強中の身であるというスタンスで一貫しており、知識を誇示するような語り口ではなく、着こなしやクラシックのルールを学んでいくという姿勢なので、読者の共感を得やすい内容となっています。一見するとリネンに特化したマニアックすぎるブログに思われるかもしれませんが、クラシックの道をこれから志す方にもおすすめしたいブログです。
管理人のミスターリネンさんは本業の傍ら、現在は銀座のお直し屋「SARTO(サルト)」でもアルバイトをされており、そこでの経験を活かした洋服のセルフお直しについても記事にされています。私は服好きを自称していながら裁縫についてはからっきしなので、尊敬の念を抱くと同時にうらやましいなと思ってしまいます。トータルでお直しに使ってきた費用は馬鹿にできませんからね。ミシン買おうかなぁ・・・。
服の細道
細道さん(服福史さん)によるアメトラや革靴を中心に、好きなものをとにかく熱く語るブログ。
とにかく熱量が高い。もちろん良い意味で。
こちらのブログを読んでいると、好きなものに出会ったときの高揚感や夢中になっていく過程がそのまま伝わってくる気がします。知識を整理して伝えるというより、ありったけの感情を言葉に乗せてぶつけてくるような勢いがあり、それが大きな魅力の1つとなっています。
初期の頃から読ませてもらう中で、興味の対象がミリタリー、革靴、アメトラ、スニーカー、さらにはそこから派生してランニングとファッションの枠組を超えたところにまで移り変わっていく様子を目にしてきました。一般的にファッションブログにおいては軸となるテーマが頻繁に変わることは良しとはみなされませんが、そんなしがらみなんて関係ないと言わんばかりに自分の好きなものに一直線な姿勢にはむしろ好感を抱きます。
また、個人的にはユーモラスな文章も気に入っているポイントです。前出のちゃん貴さんのブログを紹介した際にも述べましたが、こういう感じの軽妙でクスッとさせてくれる文体には以前から憧れがあったものの私には全く向いてなく、結局こんな感じに落ち着きました。だからこそ細道さんの文才には少し嫉妬します。
ハイテンションで砕けた文体ではありますが、実のところ決して勢いだけのブログではなく、知識や経験に基づいたインテリジェンスもしっかりと感じられるということもお伝えしなくてはなりません。雰囲気に騙されて気を抜いて読んでいると、たまにドキっとさせられるような鋭い考察や指摘が入ってくるのもこちらのブログの持ち味といえるでしょう。
田舎暮らしでクラシック。
都会とは異なる地方での生活に根ざしたクラシックスタイルを目指すやまたまさんのブログ。
クラシックスタイルを掲げるブロガーやインスタグラマーの多くが東京や大阪といった大都市に拠点を置く中で、地方(田舎)という環境を前提に装いを考えている点がこのブログの特徴です。街の雰囲気や人との距離感、移動手段といったリアルな生活条件を踏まえた上で、どのようにクラシックを取り入れるのかが丁寧に語られています。
私も九州在住なので都会との違いは嫌というほど感じています。特にスーツやジャケットといったドレススタイルに対する意識は歴然とした差があり、都市部では街中で見かけるような華やかな装いも地方ではどうしても浮いてしまうのです。画面の向こうにいる憧れの人をそのまま真似すると痛い目を見ます。ええ、私も何回もそんな経験してきましたよ。
だからこそ、このブログで語られるクラシックには説得力がある。都会のスタイルをそのまま持ち込むのではなく、あくまで自分の暮らす場所を起点に装いを組み立てています。やまたまさんの思考は地方で暮らす多くの方の参考になるのかもしれません。
記事のテーマはアイテムレビューよりも考え方やスタンスといった装いの思想に重きが置かれている印象です。とはいえ決して押し付けがましいものではなく、あくまで自身の経験や実感に基づいた語り口で綴られているため、自然と共感しながら読み進めることができます。
こちらのブログは開設から1年程度と歴こそ短いものの、昨年の5月の途中から毎日更新を続けており、既に相当数の記事がストックされています。毎日更新なんて私には絶対にできませんし、無理して欲しくはないとは思いますが、いち読者としては日々の楽しみの1つとなっています。
ミウラな日々
革靴を愛するミウラ夫婦のブログ。ここ最近はファッションに留まらず様々なジャンルを扱う雑記ブログのような体裁を取っていますが、核となるコンテンツはやはり革靴に関する記事となります。
登場する靴はJohn Lobb、Edward Green、J.M.WESTON、Church’s、CROCKETT & JONES、Aldenなど誰もが知る有名インポートブランドが中心で、革靴好きなら羨むようなコレクションを所有されています。それぞれのレビュー記事では革質やディテール、使われている木型についても一通り触れられていますが、その中でもサイズ感には一家言があるようです。ウエストンの180をサイズ違いで3回も買い替えたというエピソードだけでもそのこだわり様が伝わってきます。
単純に「ハーフサイズ上げた・下げた」という話ではなく、自身の足型の特徴や過去の失敗談、履き込んだ後の変化まで踏まえて考察されているため、非常に実践的。ブランドごとのラストの傾向やウィズの違い、甲や踵の収まり方などにもかなり具体的な言及がなされており、サイズ選びで悩む方にとっては貴重な情報となることは間違いないでしょう。
もちろん足の大きさや形は人によって千差万別なので、掲載されている内容が全員に当てはまるというわけではありませんし、そもそも革靴は必ず試着をすべきだとは思いますが、事前情報としてそのモデルの特徴を把握しておくことでフィッティングの大きな助けとなります。本格革靴の購入を検討する際には是非一度ご覧いただきたいブログです。
シューフィッター佐藤靖青(旧・こまつ)@毎日靴ブログ
シューフィッターとして活躍される佐藤 靖青さんのブログ。今となっては本を出版されたり、テレビ番組に出演されたりする著名な方で、個人ブログという括りが正しいのかは分かりませんが、ブログを始められた当初は会社員として靴修理に従事され、身バレ防止のため「こまつ」というハンドルネームで活動されていました。それ以前には靴の設計に携わるお仕事も経験されており、様々な角度から靴について熟知されているお方です。
その経験があるからこそ、ブログで語られる内容は非常に本格的。木型設計の意図や製法の違い、フィッティング理論、足の構造に至るまで専門的な知見が惜しみなく教示してくれています。しかし不思議と難解さはなく、専門用語を噛み砕きながら丁寧に説明してくれるため、初心者でも読み進めやすい構成になっている点も大きな特徴です。
形式ばっていない文章の書き方も私は大好きです。理論は深いのに、語り口は軽妙。専門家然とした堅苦しさはなく、冗談も交えながらテンポよく綴られています。ブログ名が表す通り、毎日更新を続けられていますが、その読みやすさもあってか、つい習慣のように覗いてしまう存在になっています。
取り扱われる靴は革靴やスニーカー、ハイヒール、サンダル、安全靴とジャンルレスで、価格帯も高級ブランドからワークマンやGUといった手頃なところまでカバーされており、まさに全ての靴が守備範囲といっても過言ではありません。生活する中で靴を履かない人はいないでしょうから、性別・年齢・趣味嗜好は問わず、どなたでも読む価値のあるブログとなっています。
Re“ Boot”Shoes〜古靴の再起動〜
ボロボロな状態の古靴を購入して、自分でリペアする過程を写真と共に綴るとるえーんさんのブログ。非常に興味深いテーマでありながら「これでネタが続くのか?」というのが最初の感想でしたが、それは余計な心配だったようです。
メルカリやセカンドストリートで安価(概ね数千円~1万円)で購入して、リペアが完了すると一部は手元に残して売却するという仕組みを取られています。ご本人によると昨年は30足の古靴を購入して内13足が売却済み、収支は3万円程度のマイナスだったとのこと。いくつかは実際には自身で履かれていることを踏まえるとなかなか経済的な趣味なのかもしれませんね。
実際のリペアの様子はブログの方をご覧いただければと思いますが、その手法はあくまでも素人の領域です。使用される道具も接着剤やアドベースといった市販で手に入るものが中心で、専用ミシンで出し縫いをするなんて大袈裟な工程は今のところは登場していません。だからこそ良いのです。
プロが手掛けるような完璧な修理ではなく、あくまで「自分の手でどこまで蘇らせられるか」という挑戦です。その過程が包み隠さず写真付きで公開されているからこそ、読者は現実味をもって読み進めることができ、参考になるケースもあります。実際に私も記事で紹介されていた接着剤を購入して使わせてもらっていますよ。
ちなみに古靴修理の募集もされているようです。送料・材料費以外は無料とのことなので、自宅の靴箱に眠っている修理しないと履けない靴をお持ちの方は一度相談してみてはいかがでしょうか。
腕時計喫茶
凄まじい時計愛を持つ砂布巾さんのブログ。コレクションの入れ替わりはあると思いますが、以前の記事では100本を超えているとの言及があったと記憶しています。私も時計は好きな方ですが、20本や30本ならともかく想像できない本数ですね・・・。
ブログのサブタイトルにもある通り「微妙な時計も愛してる」というスタンスで、一般的な高級時計礼賛とは一線を画し、時計への愛情や文脈を大切にしているのが大きな特徴です。
ここで取り上げられる時計は、高級機からエントリーモデル、そして通好みの微妙な存在まで幅広く、決してステータスだけで選ばれたものばかりではありません。それぞれの時計が持つバックグラウンドやデザインが持つ意味、使うシーンでの印象などが丁寧に綴られており、「なぜその時計が琴線に触れるのか」という感性そのものが語られています。
管理人である砂布巾さんによる「読ませる文章」もこちらのブログの大きな魅力です。本業として某報道機関に勤められており、普段から自身の考えを文字にする機会が多いということもあってか、文章力の高さには目を見張るものがあります。また、ブランドやショップを「さん」付けで呼ぶ腰の低さには長年にわたり時計と向き合ってきた人ならではのリスペクトのようなものを感じさせられます。知識量やコレクションを誇示するのではなく、あくまで一人の愛好家として敬意をもって接していることが文章の端々から伝わってきますね。いちブロガーとしてその姿勢は見習いたいところです。
まとめ
私が実際に読んでいるおすすめファッションブログをご紹介させていただきました。人様のブログをレビューするような行為はおこがましいのではないかと躊躇いもありましたが、読者の皆さんに素敵なブログを知ってもらいたいと思い、この記事を書かせていただきました。
前回の記事で初めて1万字を超えるボリュームで書いたわけですが、気が付けば今回も1万字超えです。やっぱり本当に好きなものをテーマにすると筆が進みますね。思いの丈を綴ったつもりですので、少しでもよい出会いのきっかけとなれば幸いです。
今回は以上です。