革靴が好き。特にローファーが好きだ。以前に増してここ最近そう思うようになりました。
今回は私のローファー愛を語ると共に、これから冷え込む冬にかけてローファーを履いても大丈夫なのかという観点で私見を述べます。
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カジュアルスタイルの相棒、ローファーの魅力
現在所有しているローファーは計3足。コイン・タッセル・ビットの主要3タイプが手元に揃っていますが、来年には更に1足追加する計画です。
昔はどちらかといえば苦手な方でしたが、今ではすっかり私にとって欠かせない存在となっています。
そんなローファーの魅力について。
スニーカー以上、ドレスシューズ未満
やはりこれでしょう。レースアップの革靴はビジネス用のイメージが強いせいか、どうしてもお堅い印象を持たれがち。個人的には物を選べば全くそんなことないと思っていますが、世間一般ではそうでもないみたいです。
その点ローファーは実にちょうどいい。革靴でありながら靴紐がないことで、どこか締りのない顔つき(昔はそれが苦手でした)となり、それが所謂「抜け感」としての効果を生みます。
「スニーカーじゃ軽すぎるけど、かっちりした革靴はなぁー。」というわがままを叶えてくれるのがローファーなんです。オフの日に履く革靴としては最適ですね。
実は日本の風土に合っているローファー
靴の本場、西洋は土足文化なのでお風呂と就寝時以外は基本的に靴を履きっぱなしです。今は少し変わってきてるみたいですが、私達日本人ほど靴を脱いだり履いたりはしないでしょう。
そのため、彼ら西洋人にとって靴の着脱のしやすさとうのは然程重視するポイントではないのかもしれませんが、あらゆる場面で土足厳禁を求められるこの国で生活する上ではそうもいきません。
靴紐がないので着脱が楽だということから転じて「怠け者(Loafer)」と名付けられたその靴は、実は日本の風土に合っているのです。
少し話は逸れますが、個人的に革靴だろうとスニーカーだろうとレースアップシューズは必ず紐靴を都度結びたい派。
それが絶対に正しいとは言うつもりはありませんが、革靴の場合せめて靴ベラぐらい使いましょう。
明らかにサイズが合ってない大きめの靴紐にズボスボと足をねじ込む大人を見る度にみっともないなと感じてます。余談終了。
ローファーを冬に履いても大丈夫なのか?
ローファーは夏にも履ける革靴として重宝されています。私なんか春夏は8割方ローファーですよ。
その理由は紐靴と比べると表面積が小さく、それだけに足元が露出して軽さが生まれるからです。フットカバーを使って「素足履き風」に見せた履き方を取り入らたらその効果はさらに大きくなりますね。
そして、実際に涼しいような気もする。
ということは逆にローファーは冬だと寒々しいということになっちいますね。実際にそういうイメージも持たれてる方も多く、「ローファーは冬に履く物じゃない」という意見も稀に見聞きします。
私、大好きなローファーを冬でも履きたいと思うんですが・・・。その是非について考えてみましょう。
ローファーが寒いは本当か?
ローファーが寒いというのは本当なのか。体感的な寒さは個人差があって証明しようがないので、ローファーと紐靴を視覚的に比べてみます。
まずはローファー。何の変哲のないスタンダードなデザインのコインローファーです。シュータンの位置とソックスが露出している面積を意識して次の紐靴の画像をご覧ください。
こちらの紐靴、ローファーと比較しやすいように色味とシルエットが似ている物を選びました。確かに先程のローファーと比べるとシュータンの位置がやや後ろに下がり、足の甲は完全に覆われているような気もするけど・・・。
最後は横並びで比較。どうでしょうか?違うといえば違いますが、表面積にそこまで大きな差があるわけではありません。ちなみに実寸では紐靴の方が約2.5cmシュータンの位置が後ろに下がっています。
この2.5cmという差をどう取るか・・・。ジャケットの着丈にしろパンツの股下にしろ2.5cmも違えば全くの別物。メンズファッションの世界では数センチの違いが物を言うので、やはり見た目の印象という意味ではこの差は見過せません。
ただ、防寒性の面ではそんなに変わらないとは思いますね。足首まで覆うブーツならまだしも、一般的な紐靴とローファーの対比ならその違いは誤差程度じゃないでしょうか。どっちを選んでも寒い日は寒いってこと。
一方で先程も触れた通り、見た目の印象として少し軽くなってしまうことには違いないのですが、それを逆手に取って重厚になりがちな冬のコーデにおいて足元でバランスを整えるという役割を期待することができるわけなんですね。
むしろ冬こそローファー説あるな。
ソックスを工夫してみよう
ローファーは紐靴と比べても体感温度は別にそんなに変わらないというのが私の見解ですが、見た目の軽さや寒々しさが気になるという方はソックスを工夫してみてはいかがでしょうか。
ソックスの生地が見える面が広くなるということは、そこで季節感を捉えるという手段も効果的なんです。
まずは見るからに暖かそうな厚手のリブソックスを思いつきますが、靴紐で調整が効かないローファーはタイトなサイズ感が基本なので、着用感がまるっきり変わってくる程に厚みがあるソックスはあまり適していません。
そこでおすすめなのがアーガイル柄のソックス。
英国伝統の柄であるアーガイルは、主にセーターで採用されることが多いからか秋冬らしい温もりと柔和な印象を与えてくれます。
「いい大人が柄物の靴下なんて・・・」と敬遠される方もいるかもしれませんが、原則ソックスは無地としていたアイビーリーガー達の間でもアーガイル柄は唯一認められていたという程に由緒ある柄物靴下なのでご安心を。少なくとも他のデザインソックス程は子供っぽくならないでしょう。
もちろん他のアイテムとの組み合わせを十分に考える必要はありますが、冬に履くローファーの相棒としてなかなか頼りになる存在です。
まぁ、こんなこと書きながら私自身はアーガイル柄のソックスを履くことなんて滅多にないんですけど、せっかくなんで今年は積極的に活用してみようかな。
まとめ
結論、冬にローファーはありです。寒いと感じるのは偏見若しくは気のせい。
むしろローファーならではの軽やかさやソックスとの親和性の高さは冬にこそポテンシャルを発揮する可能性すらありますね。
ということで、皆さんこの冬はローファーを取りいてみてはいかがでしょうか?
今回は以上です。