アメトラの永世定番、ブルックスブラザーズの紺ブレザーは長い間私の欲しいものリスト入りしています。
いつか欲しいというか、間違いなく買うのでしょうが、ひとえに紺ブレザーと言ってもバリエーションが多すぎて長い間悩んでいます。
自分の中で整理する意味を込めてブルックスブラザーズの紺ブレザーをまとめてみました。
生地のバリエーション
ファインサージ
季節:春秋冬
スーツで使われるような光沢が特徴。
真夏以外の3シーズン着用可能で、またビジネス・フォーマル・カジュアルと場面を選ばないので、最も使い回しやすい生地です。
トロピカルウール
季節:春夏
綾織のサージに対して平織でざっくりと織られ通気性に優れた薄手の生地です。
春夏用ではありますが、10月頃まで着用可能と思います。
セミフランネル
季節:秋冬
若干起毛させた温かみを感じさせる生地です。
ブルックスブラザーズのブレザーの裏地は背抜きが基本ですが、セミフランネルを使用したモデルは総裏仕立てとなります。
スーパーソニック(機能性生地)
季節:春夏秋
あまり聞き馴染みはありませんが、イタリアの生地ブランド「VITALE BARBERIS CANONICO」の機能性素材です。
ウール100%でありながら、強撚糸(ハイツイスト)を使用しているので、トロピカルウールと同じ平織であってもシワになりくい生地となっています。またハリのある生地感も魅力的です。
トロピカルウールよりやや厚手なため、春から秋にかけての3シーズン着用可能です。
コットンジャージー
季節:春夏秋
ウール生地にはないややカジュアルな趣がありますが、イタリア製の高級ジャージー生地を使用しているため品格を感じさせます。
型のバリエーション
Madison(マディソン)
ウール ファインサージ シングル段返り3釦 ブレザー Madison (ネイビー)|Brooks Brothers Japan(ブルックス ブラザーズ ジャパン)
約100年前に誕生したNo1.サックスーツの系譜を継ぐボックスシルエットで、最も太いフィット感のトラッドモデルです。
実際に着用すると、広くとられたアームホールのおかげで見た目以上にゆったりと感じます。
Regent(リージェント)
ウール ファインサージ シングル2釦 ブレザー Regent (ネイビー)|Brooks Brothers Japan(ブルックス ブラザーズ ジャパン)
ウエストに程よいシェイプがきいており、マディソンと比較すると全体的に細身のモデルです。
スリムモデルという立ち位置ですが、決して細すぎことはなく、十分にクラシックな雰囲気があります。
Milano(ミラノ)
ウール ファインサージ シングル段返り3釦 ブレザー Milano (ネイビー)|Brooks Brothers Japan(ブルックス ブラザーズ ジャパン)
リージェントより更に細身のモデルです。
ミラノという名前の通り、クラシコイタリア系のジャケットを普段着用されている方であれば違和感なくフィットするかと思います。
ボタン数のバリエーション
3ボタン
ウール トロピカル シングル段返り3釦 ブレザー Madison (ネイビー)|Brooks Brothers Japan(ブルックス ブラザーズ ジャパン)
段返りの3ボタンですが、2ボタンモデルとの違いはフロントボタンの数だけではありません。
まず袖ボタンは2つ付けとなります。
これは現代においてはそこまで意識されることではあまりありませんが、フロントボタンと片側の袖ボタンの合計がアメリカ式では5つ、イギリス式では6つが正式なルールとされていた名残と言われています。
また、3ボタンモデルのサイドポケットはフラップ付きのパッチポケットになります。
3つボタン段返りが本来はスポーティーな意味合いを持っていたことから、よりカジュアルなパッチポケットを組み合わせられたものと推測されます。
ブレザーの出自がスポーツジャケットなので、3ボタンの方がより正統派と言えるかもしれません。
2ボタン
ウール トロピカル シングル2釦 ブレザー Regent (ネイビー)|Brooks Brothers Japan(ブルックス ブラザーズ ジャパン)
2ボタンモデルは袖ボタンが4つ付で、サイドポケットはフラップポケットとなります。
また、段返り3ボタンと比べるとVゾーンは深くなっています。
よりフォーマルな印象があるのは2ボタンモデルの方ではないでしょうか。
その他バリエーション
アンコンモデル
ウール ソリッド シングル2釦ブレザー Regent (ネイビー)|Brooks Brothers Japan(ブルックス ブラザーズ ジャパン)
ブルックスブラザーズのブレザーは薄い肩パッドと芯地を使い一定の構築感を持たせた仕立てが基本ですが、やわらかい着心地のアンコンモデルもラインナップされています。
BROOKSCOOL(ブルックスクール)
ブルックスクール|TIMELESS CLASSICS|OUR STORY|Brooks Brothers Japan(ブルックス ブラザーズ ジャパン)
ブルックスクールは高温多湿な日本の夏を快適に過ごすために開発されたオリジナルウール生地で、現在はイタリアの生地ブランド「REDA」が手掛けています。
ブルックスクールのラインナップはスーツをはじめ、例年ブレザーも展開されています。
RedFleece(レッドフリース)
Red Fleece ウール シングル2釦 ブレザー (ネイビー)|Brooks Brothers Japan(ブルックス ブラザーズ ジャパン)
若年層向けカジュアルラインのレッドフリースでもブレザーを取り扱っています。
着丈も短めでメインラインのブレザーと比べると若々しい印象ですね。
ダブルブレザー
ウール セミフランネル ダブル6釦 ブレザー Regent (ネイビー)|Brooks Brothers Japan(ブルックス ブラザーズ ジャパン)
すでにスタンダードなブレザーを一着持ってる方ならダブルも良いですね。
フロントにメタルボタンが6つも着いていると迫力たっぷりで貫禄が漂います。
私にはまだまだ早そうですw
結局どれを選ぶのか?
正直全然決まっていませんが、今のところの候補はこんな感じです。
①生地はファインサージorスーパーソニック
多くの人から「サージにしとけば間違いない」との意見を聞きますし、私も概ねそう思うのですが、光沢感がある生地はカジュアルスタイルに合わせづらいのではないかと若干の懸念を抱いています。
一方で先日スーパーソニックの生地を初めて手に取りましたが、ハリがあり程よい厚みの生地感は休日の街着として取り入れやすいと感じました。
私の場合、仕事でブレザーを着ることはないので、ここら辺は意識するところです。
②フロントボタンは3ボタン段返り
より由緒正しきアメリカンブレザーとしての雰囲気が感じられる3ボタンモデルが良いですね。
ボタンの数よりもフラップポケットの有無の方が大きいです。
③型は迷走中
試着して最もしっくりくるのは「ミラノ」
よりクラシックでアメトラの歴史を感じられる「マディソン」
間を取って「リージェント」
…うーん、悩ましいですね。
まとめ
今回ご紹介していないモデル やセレクトショップ別注品もあるので、その選択肢はまさに膨大です。
生地感やサイズ感は実物を見てみないと分からないので、店舗で何度も試着して比較するとことをおすすめします。
先日、私も2度目の試着をしに店舗に伺いましたが、まだまだ決めかねています。
ちなみに店員さん曰く、ブレザーの場合は既製品+10%程の価格でオーダーも可能で、サイズ感やポケットなどのディテールにこだわりがあるならオーダーもおすすめとのことです。
確かにオーダーもありですね。
いずれにせよ、ブルックスブラザーズの紺ブレザーは長く愛用できる定番品なので、しっかりと悔いのないように選んでいきたいですね。
実際に買うのはいつになることやら…(笑)
今回は以上です。