ファッションブログとして開始した本ブログですが、20数記事ほど書いたところで早くも脱線です。
1ヶ月前に今年の誕生日に何が欲しいのかという記事を書きながら、昨年のプレゼントとして買って貰ったウォークマンをホントに良く使ったなとあらためて思い出して、愛用品には違いないので書いてみようと思いました。
今回取り上げるのは、昨年の誕生日プレゼント「SONY WALKMAN NW-A105」と合わせて自分で購入したワイヤレスヘッドホン「SONY WH-1000XM3」の2点です。
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音楽プレイヤーの変遷
私が音楽に興味を持ち始めた2000年頃の携帯音楽再生プレイヤーと言えば、MDプレイヤーでした。
その後、2005年頃にはアップル社のiPodをはじめ、国内外の電器・電子メーカーからハードディスク内蔵型のデジタル音楽プレイヤーが発売され、次第にMDプレイヤーは姿を消すことになります。
2010年代に入るとご存知の通りスマートフォンの普及が始まり、音楽を聴く手段もスマホという方が徐々に増えていきました。さらに2017年頃からここ日本でも浸透してきたSpotifyをはじめとした音楽ストリーミングサービスとの親和性の高さから、その傾向はより加速しています。
少し古いデータベースではありますが、2017年時点で既に音楽プレイヤーとしての役割はスマホの土壇場というのが世間の状況です。
もはや私のようにスマホとは別に音楽専用プレイヤーを使う人間は少数派のようです。
スマホ時代に音楽専用プレイヤーを持つメリット
バッテリー
当然ではありますが、スマホで音楽を聴くとバッテリーの消耗は早くなります。再生時間より音量との相関性が高いようで、それなりのボリュームで再生すると目に見えてバッテリーの減りは加速します。
私はバッテリーが50%以下になると落ち着かない性分なので、気になるところです。
容量
スマホの容量は64GBか128GBが現在の主流です。
時代遅れかもしれませんが、私はアルバム至上主義です。好きなミュージシャンなら全アルバムの全曲をデータで持ちたいと思います。
また、音質を落としたくないので、音源の圧縮率も低くしているため、一曲あたりの容量も大きいです。
私のスマホの容量は64GBで、音楽は一曲も保存していませんが、すでに85%を使用しているので、128GBにしたところで音楽を保存する余裕はあまりなさそうですね。
音質
一番大きいのは発信機としての能力の違いでしょう。
一昔前からするとスマホで再生される音質も格段に良くなりましたが、音楽好きの人(≠オーディオマニア )が十分に満足いくレベルではないでしょう。特に低音域での音圧に物足りなさを感じます。
音楽専用プレイヤーだから必ず優れているというわけではありませんが、今の時代に存在価値を見出だすために、各メーカーともに音質には注力しているようです。
最近では「ハイレゾ音源」と呼ばれるCDでは再現できなかった高解像度の音源データも登場しましたが、ハイレゾ音源を再生するためには、特殊な環境が必要となります。
ハイレゾ対応のスマホも一部で存在しますが、iPhoneをはじめ多くのスマホでハイレゾ音源を再生するためには専用のアンプ(増幅器)が別途必要となります。
一方で音源専用プレイヤーはスマホとの差別化を図るためにハイレゾ対応が現在の主流です。
専用機が汎用機のスマホに音質の面で劣ってしまえば、存在意義はほぼなくなるでしょう。
SONY WALKMAN NW-A105
洋服においては王道を愛する私ですが、ガジェットに関しては今までアップル社製品を購入したことがないという天の邪鬼ぶりを発揮しております。
アップルが嫌いというワケではありませんし、会社からはiPhoneとiPadを貸与されているのでiOSが使えないということもありません。
なぜこうなったかはよく分かりませんが、高校生の時にiPodではなくソニーのウォークマンを選んだ日からアップル社製品を意図的に避けてきました。
音楽プレイヤーに関してはウォークマンシリーズを買い替え続け、今回は5台目になります。
買い替え前に使用していたウォークマンが2014年頃のものなので、今回はかなりの進化を遂げていました。まぁ、6年も経てば当然ですねw
Android搭載
それまでのウォークマンには専用のOSが使われていましまが、この世代からミドルクラス以上のモデルではAndroidが搭載されています。
普段はAndroidスマホを使う私にとっては慣れ親しんだアイコンが並び操作性は良好です。
必要なアプリはダウウンロードして使いやすいようにカスタマイズが可能です。
どのタイミングで使うか不明ですが、お馴染みの電卓や目覚ましもそのまま使えます。
ネットワーク接続対応
今世代のウォークマン最大の特徴です。
Wi-Fi環境下のみではありますが、ネットワーク接続ができるようになりました。
Google検索は当然ですが、Youtubeの視聴やSpotifyやamazon musicを利用したストリーミング再生も可能なのです。
音楽プレイヤーとして唯一スマホに劣る点であったストリーミング再生を可能にしたことは大きいのではないでしょうか。
まぁ、私はストリーミングサービスをほとんど使わないので、あまり関係はないのですが。
ハイレゾ対応
前述のハイレゾ音源にも対応しています。
ただ、このハイレゾ音源はとんでもなく容量が大きく、大体10曲で1GBを消費します。
音質は流石といったところですが、全部ハイレゾ音源というワケにはいきませんね。
DSEE HX
全く聞きなれない言葉かと思いますが、ソニーが開発した圧縮音源やCD品質の音源を、ハイレゾ相当の高解像度音源にアップスケーリングする技術です。
正に夢のような技術!…と思いきや、実際はDSEE HXをオフにしている時とはほとんど変化はありません。
強いて言えば高音域がよりはっきりするように感じますが、いかにも加工を施した不自然さも残ります。
やはり、本物のハイレゾ音源には敵いません。あくまでもハイレゾ"相当"ということです。
この機能をオンにすることで、バッテリーを消耗するので私は使っていません。
メモリの増設
今世代よりmicroSDカードにより容量を増やすことが可能になりました。
私は16GBモデルを選び、内部ストレージだけでは全く足りませんが、128GBのmicroSDカードを取り付けているので、13,000曲以上は入れてもまだ余裕があります。
32GBモデルもありますが、内部ストレージの容量は気にすることはないと思います。
バッテリー問題
本シリーズ最大の欠点は異常なまでのバッテリー持ちの悪さです。
デフォルト設定だと、連続再生は3~4時間程しか持ちませんし、何も操作せずとも電源を入れているだけでめりめりとバッテリー残量は減っていきます。
なぜこの状態で発売に踏み切ったかよく分かりませんが、さすがに何も対策されないワケではなく、システムアップデートにより様々なバッテリー消耗対策が実施され改善は見られます。
そうは言えども、感覚的に連続再生時間が30%伸びた程度で過去シリーズと比べるとバッテリー持ちに関しては劣ると言わざる得ないでしょう。
※スリープモード時のバッテリー消耗は大幅に改善されました。
私のように自宅での利用がメインであればさほど問題ではありませんが、充電できない環境下での長時間利用には不向きです。
Android搭載&ストリーミング対応として第1世代なのでバッテリー消費に対する順応が不十分だったのでしょうか。今後の改善に期待です。
ワイヤレスヘッドホン SONY WH-1000XM3
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ワイヤレスのヘッドホン・イヤホンはそれまで使ったことはありませんでした。
「どうせ音質悪いんでしょ?バッテリーもすぐ切れるんでしょ?」と偏見を持っていたので、これを購入するまで有線信者でした。
が、ヨドバシカメラの試聴器で長々と30分近く試した上で音質に納得し、30時間連続再生可能とのスペックを信じて購入しました。
これは本当に買ってよかった、ワイヤレスに対する考え方が変わりました。
ちなみに、現在は後継機の「WH-1000XM4」が登場していますが、基本性能は大きく変わらないようなので興味がある方はご参考までに。
音質
それまではBOSEの有線ヘッドホンを使用していましたが、有線モデルと比べても音質に関しても全く引けをとりません。
デフォルトの設定だと低音がかなり強調されて臨場感あふれる設定になっており、ロックやジャズを聴くには適していますが、クラシックやポップスの場合は高音が埋もれてしまう感覚があります。
そこは好みの問題もあるので、イコライザーで調整すれば大丈かと。
私はデフォルトの設定で納得しています。
さすがに有線のハイエンドモデルと比べると総合的には劣るのでしょうが、よほどのオーディオ通の方でなければ、音質の面でも十分満足できると思います。
ワイヤレス性能
2LDKマンションの我が家の中であれば、再生機本体とどんなに離れても通信が途切れることはありません。スペック上の範囲は10mとなっていますが、もう少し距離はいけそうです。
ちなみに有線接続も可能ですが、有線にすると高音がかすれたような違和感があるので、あくまでもBluetoothによるワイヤレス接続が基本ということなのでしょう。
バッテリー
カタログスペックでは30時間連続再生可能となっています。
音量や音源など条件により差があるので30時間とまでは行きませんが 、バッテリーの減りが極端に早いウォークマン本体と比べると、数回使用して忘れたころにアナウンスが流れてバッテリーの減りに気付かされるレベルです。
※バッテリー残20%になると警告のアナウンス音声が流れます。
1年間使用してバッテリーの劣化も少ないので、懸念していたバッテリー問題はクリアしてくれました。
サウンドキャンセリング
外でヘッドホンを使う機会はあまりないので評価しづらいですが、ソニーの従来のサウンドキャンセリング性能と差はないでしょう。大きく進化したということはないようです。
街中のい雑踏や車の走行音は完全に遮断しますが、近くで人が大きな声でしゃべると僅かに音が入ってきます。
高音の完全遮断はなかなか難しいみたいですね。
それでも私には必要十二分な性能を備えています。
もしサウンドキャンセリングを経験したことのない方であれば、きっと感動を覚えるはずですよ。
操作性
音楽プレイヤーを使わずとも、右のハウジング(耳あてみたな部分)に触れることで簡易的な操作が可能です。
https://www.sony.jp/support/headphone/howto/wh-1000xm3/control.html
・再生/停止⇒ダブルタップ
・曲の頭出し/曲の変更⇒左右にスワイプ
・音量の変更⇒上下にスワイプ
・瞬時に音量を下げて周囲の音を取り込む
⇒全体を手で触れる
部屋の中で急に妻が何か話しかけてきたような素振りを見せてきた時に、わざわざヘッドホンを外す必要がないので便利です。
まとめ
◆ウォークマン NW-A105
新世代のウォークマンとしてストリーミング対応など新しい方向性を示してくれましたが、まだまだプロトタイプといった感じは否めません。
バッテリー問題をはじめ今後のブラッシュアップに期待です。
本モデルの発売が2019年秋なので、そろそろ次世代機が登場すると思われます。
ストリーミング対応ウォークマンに興味のある方は、後継機を待つことをおすすめします。
◆ワイヤレスヘッドホン WH-1000XM3
価格(購入時約4万円)を考えると大満足の性能です。
オーディオ界隈の価格は上を見ればキリがありませんからね。
いままでワイヤレスを偏見で避けていたことを後悔していますよ。
後継機の「WH-1000XM4」が登場していますので、本モデルは廉価で購入可能です。
最新であることにこだわりがなければ、性能上全く問題ありませんので、こちらを選んでも良いかもしれませんね。
ちなみに「WH-1000XM3」と「WH-1000XM4」の大きな違いはノイズキャンセリング性能の向上のようです。
このブログの本筋から外れた内容ながらも、過去最大ボリュームの記事になってしまいました。
普段から洋服の生地感を文章で伝えることに四苦八苦していますが、音質云々は拍車をかけて伝えづらいものですw
まぁ、より詳しく知りたい方はオーディオ機器を専門に取り扱うブログの記事をご覧いただけたら宜しいかと。
最後になって他所に丸投げで失礼しました。
今回は以上です。