トラッドマンに憧れて

自分なりのトラッドスタイルを模索する30代のリアルな服・靴・時計etc…について

由緒正しきトラッドの魅力。ブルックスブラザーズのチルデンニットをレビュー!

ブルックスブラザーズとは不思議なブランドだと思う。

 

1818年創業、現存する最古のアパレルブランドと言われる程に重厚な歴史を誇る一方で、製品ラインナップを見ると「こんなの誰が買うんだよ!」と思わずにいられないようなヘンテコなアイテムも普通にある。それも結構な割合で。

 

それでも世界中の多くのファンから支持される続けるのはブルックスブラザーズにしか出せない由緒正しきトラッドの魅力を感じさせてくれる名作がいくつか存在するからなのではないでしょうか。

 

似たようなデザインの物ならいくらでもありますが、なんとも表現し難い纏っている雰囲気が違うんですよね・・・。

 

今回ご紹介するチルデンニットはまさにそんなアイテム。やっぱりこういうのが好きなんです。

 


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購入の経緯

昨秋にアップしたフレッドペリーのチルデンニットの記事にて、チルデンニットを買い足そうか思案中だと書いていましたが、そこで「理想的だ」と評していたのが実は今回購入した物。

 

店頭で実物を確認して惚れ込んだ一着でしたが、約6万円という価格がネックになり保留。そして気が付けばマイサイズが欠品してしまったので完全に諦めていた、というかもう忘れかけていたのですが、偶然表示されたアドセンス広告に「再入荷」の文字が・・・。しかもセール対象となり30%OFF。さらに追い打ちをかけるように会員限定のセール価格から10%OFFクーポン&送料無料!!

 

秋冬物のセールはスルーの予定でしたが、これはもう買うしかないよなとなったわけです。

 

本国からの再入荷とMOREセールはブルックスブラザーズのお家芸なので、買い逃したあの一着ももしかしたらチャンスがあるかもしれませんよ。

 

同じく狙い続けていたキャメルヘアのポロコートがそうならなかったのは残念ですが。

 

ブルックスブラザーズのチルデンニットをレビュー

概要

正式名称は「ウール/カシミヤ ケーブル Vネック テニスセーター」

ボタンダウンシャツのことをポロカラーシャツと呼んでいるように、ルーツに敬意を払いブルックスブラザーズではチルデンニットのことはテニスセーターという呼称で統一されています。

 

アーカイブから復刻したというこのニットは、ヴィンテージなライクな生成り色のふっくらとしたケーブル編みと胸元と裾にあしらわれたバイカラーのラインデザインが印象的。デザインとしてはそれ以上語ることがないくらいベーシックです。これがチルデンニットのあるべき姿、完成形だと私は思っています。

 

唯一誤算だったのはあまりにも保温能力が高いということ。一般的なローゲージニットのボリュームで、決して厚みがありすぎるということはないのですが、空気を含みやすいざっくりとしたニット地を上質なウールとカシミヤで編み上げるとこんなにも暖かくなるんですね・・・。正直侮ってました。

 

チルデンニットなら春になってもしばらくは活躍するだろうと目論んでいましたが、それはちょっと厳しそうです。

 

先程の画像だと生地の色味が伝わりづらいので、真っ白なフレッドペリーのチルデンニットと横並びにしてみました。少しは分かりやすくなりましたが、実際はもう少し黄みがかった色味です。本当にヴィンテージ品で見かけるような感じですね。

 

ディテール

ウール90% カシミヤ10%で構成されたニット地は毛羽立ち少なめで手触りも滑らか。立体的なケーブル編みも雰囲気があります。

 

ワインレッドとネイビーで描かれたラインデザインからはクラシカルかつスポーティーな印象を受けます。Vゾーンはやや深め。

 

袖付けの処理も丁寧です。

 

袖と裾のリブはしっかりとした締め付け感があり、長年愛用することにも耐えうることができそう。個人的には重要なポイント。ダルダルのニットは萎えるので。

 

サイズ感

身長173cm 体重65kg 肩幅44cmの私はSサイズを購入。身幅は適度なゆとりがあり、着丈と袖丈はやや長め。1サイズ下でも良かったかもしれませんが、クラシカルな雰囲気が崩れてしまいそうなので、きっとこれが正解です。

 

チルデンニットは胸元が大きく開いたデザインとなっているので、着用時には必ず中にインナーを一枚挟む必要があります。カットソーでもタートルネックでも良いのですが、やっぱりシャツが一番だと思っています。特にボタンダウンシャツなら間違いないですね。

 

コーディネート

ジャケット:BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)

ニット:BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)

シャツ:BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)

パンツ:GERMANO(ジェルマーノ)

シューズ:CROCKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)

 

王道の紺ブレコーデ。チルデンニットの下にはピンクのキャンディストライプシャツを使っているので、全体が甘くなりすぎないようにオリーブのカーゴパンツとブラックのUチップシューズでバランスを取っています。

 

ニット:BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)

ニットポロ:BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)

パンツ:BERWICH(ベルウィッチ)

シューズ:G.H.BASS(ジーエイチバス)

 

想像以上に保温能力が高かったとはいえ、まだ肌寒さの残る春先なら活躍の場はあるでしょう。ライトアウター代りになり得るのもチルデンニットの良いところです。インナーにはニットポロを合わせて胸元に変化を付けてみました。あと気付かれにくいポイントかもしれませんが、チルデンニットのラインデザインに合わせて足元にはワインレッドのタッセルローファーを持ってきています。

 

まとめ

秋冬物セールの最終盤で手に入れたチルデンニットをご紹介しました。

 

冒頭でも触れた通り、これぞブルックスブラザーズといった感じの魅力が詰まった一着です。どう凄いのかというのを言葉にするのがなかなか難しいところではありますが、200年の歴史は伊達じゃないってことにしておきましょう。

 

今回は以上です。