トラッドマンに憧れて

自分なりのトラッドスタイルを模索する30代のリアルな服・靴・時計etc…について

実録!コロナ感染 自宅療養記。終息に向かいつつある今こそ伝えたいこと。

いまさらのご報告ですが、実は先月の中頃に新型コロナウィルスに感染しました。

 

本当はわざわざブログネタにするつもりはなかったのですが・・・。

 

ところが、先日会社の同僚が家族の陽性判明に伴い自宅療養に入ることになり、私の体験を話してみると随分と喜ばれ、それならば折角ブログという発信ツールを持っているので、伝えられることを書いてみようと思った次第です。

 

感染が終息に向かいつつある現在は、初期やピーク時と比べ環境が少しずつ変化しています。ニュース等で報道されることも少なくなりましたが、感染者を取り巻く最新の状況をお伝えします。

 

自治体や医療機関によって対応が異なるので、ご参考程度にご覧ください。

 

 

陽性判明までの時系列

感染の予兆

5月某日。週末を前にした金曜日の夜ということもあり、足取りも軽く仕事から帰宅すると、一足先に自宅に戻っていた妻が喉の痛みを訴えていました。最近は発熱よりも喉の痛みの方がコロナの典型的な症状だと聞いていたので、この時点で感染の可能性も一瞬だけ脳裏によぎります。ただ、妻は普段から喉を痛めることも多く、その他の症状もなかったのでとりあえずは静観。

 

翌土曜日、この日は2人で遠出するつもりでしたが、引き続き妻の喉の痛みが治まらないため、予定をキャンセルして家でゆっくり過ごすことに。朝の時点では発熱はないものの軽く咳き込むようになっていました。

 

同日の夕方から夜にかけて、次第に咳が激しくなり声はかすれ、遂に発熱もするようになりました。いよいよコロナ感染の可能性を強く感じたことを覚えています。ちなみにこの時点で私は一切の症状はありません。

 

その晩、妻は39℃を超えるの高熱にうなされ、寝室を共にする私も心配で流石に何度も目覚めることになり、随分と長く感じる夜になりました。

 

翌朝、妻の体温は37℃台前半まで下がり一安心したものの、私の中ではコロナ感染をほぼ確信していました。だからこそ早く検査を受けて結果をはっきりさせたかったのですが、日曜日でしたので馴染みのクリニックは開いていません。もちろん少し離れた大型病院で受診するという手段もありましたが、妻の意向で月曜日まで様子を見ることに。

 

抗原検査が見つからない

そこで気休め程度かもしれませんが、市販の抗原検査キッドを購入することにしました。ところがこれを見つけるのに一苦労です。

 

少し前まではどこにでも置いていたので、すぐに買えるだろうと高を括っていましたが、チェーン系ドラッグストアを2店ハシゴしても見つからず。店員さんに質問してみると「数ヶ月前までは常備してたのですが、最近は需要がないので・・・」との釈明。これが現状のようです。

 

なんとか3店目で購入することができましたが、それは所謂「研究用」というもの。仕事の関係で抗原検査については多少の知識は持っていたので、本来であればより精度の高い「医療用」の抗原検査キッドを購入しようと探してしていたのですが、これ以上時間をかけるわけにもいかないので妥協しました。

 

自宅に戻りさっそく妻に抗原検査を実施しましたが、予想に反して結果は陰性。さっきまで研究用の抗原検査は信用出来ないなんて思ってた癖に、都合の良い結果は信じてしまうんですよね。市販の解熱剤の効果なのか、妻の体調も前日と比べると良さそうだったので、この時点では「もしかして単なる風邪なのでは?」と期待するようになりました。

 

しかし、夜になると再び発熱。「これはやはり普通の風邪じゃないな」と改めて覚悟して翌月曜日に病院で検査を受けることにしました。

 

ついに病院で検査へ

私の会社では同居家族がPCR検査を受ける時点で出勤停止が命じられるので、朝一で上司にその旨を連絡して、妻を連れて病院へ。

 

その病院ではコロナ感染疑いの患者は院内に入ることが出来ずに車内で待機させれます。おおよそ40分程待った後に呼ばれて妻だけ検査室に移動しました。

 

今回の検査は新型コロナウィルスの正式な検査として広く認知されているPCR検査ではなく、NEAR検査と呼ばれる検査方法で、病院からの説明によれば最新機器を使用することで短時間かつ、PCR検査と同等の精度を誇る手法とのこと。ここ最近普及が進んでいる検査方法だそうです。もちろんNEAR検査も厚生労働省から認可を受けた正式な検査方法です。

 

検査結果はものの20分程で判明しました。陽性です。

 

8割方陽性だろうと覚悟していましたが、医師からそう告げられるとそれなりにショックを受けました。おそらくそれは妻の方が大きかったのでしょうが・・・。

 

解熱剤や鎮痛剤など複数の薬を処方されて帰宅。しばらくすると今度は保健所から連絡が入ります。妻の自宅待機期間と合わせて私も検査を受けるようにとの案内でした。

 

これはちょっと予想外で、少し前までなら保健所の業務が回らないこともあり、例え同居家族でも無症状なら濃厚接触者として自宅待機を指示するに留まっていたのです。おそらくしっかりと検査を受けさせるのが本来のルールなのでしょうが、今までそう出来ない程に逼迫していた保健所の業務が多少は緩和されたということなのでしょう。

 

ということでその日の内に保健所へ呼び出されて検査を受けることになりました。今度はPCR検査です。噂には聞いてましたが粘膜を採取する時に鼻の奥まで棒を突っ込まれてかなり痛い。まぁ、これはNEAR検査も同じみたいですが。

 

結果は翌日に連絡がありました。残念ながら陽性です。完全に無症状のまま陽性者と判定されてしまいました。

 

ここから一週間の自宅待機生活の始まりです。

 

自宅療養中の過ごし方

買い物はどうする?

希望であればホテル療養をすることも可能だとの案内がありましたが、それはそれで不便なので、2人揃っての自宅療養を選択しました。

 

そうなれば、一番の問題は食料の確保です。私が単なる濃厚接触者に留まっていたのならば、買い物などの必要最低限の外出は許可されていたのですが、無症状といえ陽性者となってしまった以上外に出ることは出来ません。

 

しかし、今は便利な時代です。ウーバーイーツなどの飲食宅配サービスを利用することも可能ですが、一週間毎食というわけにもいかないので、イオンの宅配サービスを使ってみました。

 

これが凄い便利ですね。多少の手数料はかかりますが、食品に限らず日用品全般を近隣のイオンモールマックスバリューから届けてくれます。期間中2度お世話になりました。最近はこういうサービスを行っているところも多いので、いざという時のために一度調べておいたら良さそうです。

 

仕事はどうしてた?

病院で処方された薬のおかげで妻の体調は改善傾向にありましたが、本調子に戻ったのは自宅待機期間の終了間際。一方で私は相変わらずの無症状。会社に行かず自宅待機をすることに謎の後ろめたさを感じるようになりました。

 

一応自宅のPCを使って仕事もしてましたが、普段は人事関連の職について個人情報を取り扱うので、社外で出来ることは限られています。そのためリモート勤務もたったの2日だけに終わりました。

 

そうなると普段妻に任せきりだった家事をするようになるんですよね。もちろん妻が万全ではないということもありますが、何もしない事に対して居心地の悪さを感じたというのが本音でしょう。

 

それでも自宅療養明けも引き続き以前よりかは家事をするようになった私を指して、「コロナになって唯一良かったこと」とは妻の弁です。

 

自宅療養でも保険金請求は可能

契約内容にもよりますが、多くの保険会社では新型コロナウィルスに感染して自宅療養となった場合は入院扱いとなります。要するに「入院した場合1日つき1万円」みたいなタイプの生命保険に加入していたら、基本的には満額その金額が給付されるということですね。

 

しかし、それは陽性者に対してのみで濃厚接触として自宅待機を指示されただけのケースでは対象外になることがほとんだそうです。少なくとも私が契約している保険会社では支給されません。

 

無症状なのに検査を受けさせられて、結果陽性者になったことに最初は多少の不満もありましたが、結果的にそれで良かったみいたいです(笑)。

 

ちなみに保険請求には「自宅療養証明」が必要となり、管轄の保健所に申請すれば発行してもらえます。申請当初は発行まで1~3ヶ月要すると説明されましたが、実際には1週間強で届いたので、感染者が減少傾向にある今なら手続きもスムーズに進むのかもしれませんね。

 

万が一の場合はご自分の保険会社に支給の対象なのか問い合わせてみてください。

 

考察:夫婦間でなぜ症状の差が出たのか?

ここから先は全く医学的な知見に基づかない完全な私見なので、鵜呑みにしないようにお願いします。

 

本人曰く「人生で一番しんどかった」妻と、終始咳すら出なかった私。どちらが先かは別として同種のウィルスに感染したと考えるのがベターでしょう。ならばなぜここまで症状に差が出たのでしょうか?

 

性別は違えど、同世代で共に基礎疾患の類とは縁がありません。むしろ私の方が病弱・・・。

 

ただ、強いて唯一心当たりがあるのがワクチン接種です。もちろん二人とも3回目接種は3月に終えているのですが、ワクチンの種類が違いました。

 

職域接種を行った私は全てモデルナ社製、自治体接種だった妻は3回ともファイザー社製。別にモデルナが優れているとか言う話ではなくて、私が気になったのは副反応の度合いです。

 

私は2回目3回目で酷い副反応(3回目は39.2℃を記録)が出たのに対して、妻は毎回腕の痛み程度で発熱等の症状はありませんでした。憶測でしかありませんが、あれだけの発熱があったということはより強力な抗体を作り出していたってことなのかもしれませんね。

 

確信していることは、ワクチン接種をしていたからこそ私は無症状で済んだし、妻は入院に至る重症化はしなかったとういうことです。

 

30代以下の世代では3回目のワクチン接種率が未だに50%を下回るというニュースを見ました。考え方は人それぞれであることは承知していますが、私達は身をもってその有効性を主張したいと思います。

 

まとめ

めっきりコロナ関連のニュースを目にすることも少なくなり、たまに見かけるのは脱マスクについての話題ぐらい。

 

もちろん、いつまでもコロナに引っ張られて社会を停滞させるわけにはいきませんが、まだ過去の話ではありません。私が住む福岡県ではここ数日連続で陽性者が前週を上回るなど怪しい雰囲気が漂い始めています。

 

夏本番に向かう中で様々なイベントが解禁され、外国人旅行者も入ってきます。少しずつ前を向きながらも油断せずにいきたいものですね。

 

そしてもしもの時には、私の体験が誰かの参考になれば幸いです。

 

今回は以上です。