トラッドマンに憧れて

自分なりのトラッドスタイルを模索する30代のリアルな服・靴・時計etc…について

腕時計のブレスレットの長さの正解は?シーマスターのコマ調整をしてきた話。

腕時計のブレスレットの長さってどうしてます?

 

きつすぎず、ゆるぎずというのは当然として、その塩梅が難しい。

 

かれこれ8年程愛用しているオメガ「シーマスター ダイバー 300M」のブレスレットをいまさら調整してきたので、その経緯やビフォーアフターを紹介しつつ、改めて腕時計のブレスレットについて考えてみようかと思います。よろしければご覧ください。

 

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いまさら気になるブレスレットの長さ

約8年前に購入したオメガ「シーマスター ダイバー 300M」。文字盤に波模様がない、現行の1つ前のモデルになります。私にとって最初の高級腕時計ということもあり、それなりに思い入れ深いアイテムの1つとなっています。

 

このシーマスターは直営店で購入した物で、ブレスレットについてもスタッフの方と念入りに調整しました。確かその時点でほんの少しだけ余裕があるなと思いましたが、もう1つコマを外すと完全に隙間がなくなり、場合によってはバックルが閉まらない可能性もあるとアドバイスされた覚えがあります。

 

ブレスレットはわずかに長かったのかもしれません。それでも当初は特に違和感なく使い続けていたのですが、昨年あたりからどうもゆるすぎるんじゃないかと気になり始めだしました。一度気になるとそれが頭から離れない性分なので、次第に着用する機会が遠のくようになってしまいます。

 

そもそもなぜ数年経ってブレスレットがゆるく感じるようになったのかということですが、レザーベルトと違い経年によって伸びるということないはずなので、手首そのものが細くなったぐらいしか考えられません。

 

購入当時と体重の増減はほぼないのですが、30代半ばを迎え手足は細り、お腹周りに贅肉がつく典型的な中年体系の傾向が見られ始めているので、手首がだけが細くなるということもあるのかもしれませんね。というか実際に他の時計もゆるくなっているので、確実に手首が細くなってます。

 

試しに手首の周囲を測ってみると15.7cmでした。日本人男性の平均が17cm程度らしいので、だいぶ細いですね。元から華奢な方ですが、さらに細くなったように自分でも感じています。

 

ちなみに手首は筋肉がほとんどつかない部位になるので、基本的に鍛えても太くはなりません。本当に太くしようと思えば脂肪を蓄える他ないのです。

 

そんな貧相な手首にシーマスターを巻くとこんな感じで隙間が生まれます。一般的に指が1本入るぐらいの余裕がちょうどいいとされていますが、指2本でも悠々と隙間に入り込みます。なんなら少し頑張ると3本目も入るのでどう考えてもゆるいのかなと。

 

ブレスレットがゆるくてもバランスを保ててるうちは良いのですが、車の運転なんかをしていると写真のように大きくずれてしまい、さらにこの状態を放置していると盤面が180°反転してしまいます。

流石にこの感じだとみっともないので、いまさらながらコマ調整をすることにしました。

 

1コマ外してみた結果

ということで1コマ外してきました。コマを外す作業自体は難しくないので、自宅でも可能なのですが、まず用具を買い揃えなくてはならず、その手間と費用を考えるとプロに任せた方が早いかなと思い近くの時計店に持ち込みました。費用は1,100円でものの10分で完了です。おそらくどこもそんな感じでしょう。

 

元の状態で両側のコマ数が合っていたので、1コマだけ外すとどちらかが短くなってしまうのですが、そういった場合6時側から抜いていくのがセオリー。その方が手前に傾き盤面が見やすくなるからですね。

 

調整後がこちら。正直思ってたよりきつめ。時計を外したら手首に軽く跡が残ります。それでも指は1本分は入るので問題はないでしょう。

 

この時計は直径41mmと私の細腕だとただでさえ大きいサイズ感なのですが、ぐらぐらと不安定に動くとよりアンバランスに見えていました。それがしっかりと固定されることで以前よりも随分と収まりがよくなった気がします。

 

また、先に触れた通り6時側のコマだけを外していますが、わずかに手前に傾いている程度で言われないとほとんど分かりませんね。

 

腕を垂らしても理想的な位置(手首の出っ張った骨の少し上)でちゃんと止まります。これが調整前だと手首の付け根までずり落ちていました。

 

どれも小さな違いで、おそらく他の人からしたら何も変わらないように見えるのでしょうが、当の本人は劇的な変化を感じています。ビシッと腕に収まったシーマスターはこんなにもカッコいいのかと惚れ直すぐらいです。

 

最終的には「好みの問題」で済まされる話ではありますが、せかっくの素敵な時計もブレスレットがゆるすぎて腕元で不安定だと様になりません。魅力が半減です。

 

流石に痛みを感じる程にきついのであれば、テンションがかかりすぎてブレスレットの寿命を縮めることになるのでそれは間違いですが、ある程度のホールド感は必要かと思います。特にダイバーズウォッチのように重量のある時計は本体の自重でずれやすいのでなおさらですね。

 

あくまでも個人的な見解ですが、よく言われる「指1本が入る隙間」の指1本分は、第一関節までが無理なく入るぐらいが適当かなと思います。指の根本までするりと滑り込むのであれば、ちょっとゆるくなりすぎるかなと。

 

ブレスレットのメンテナンスについて

コマを1つ外すことで理想的な着用感を得ることができたものの、隙間が小さくなることで、ブレスレットのコマの間に皮脂汚れが溜まりやすくなってしまいます。こればかりはどうしようもない。こまめに手入れするしかありません。

一般的にメタルブレスレットのメンテナンスを自宅で行う際には、爪楊枝や歯ブラシを駆使することが多いかと思いますが、これが結構面倒で場合によっては傷を付けてしまう危険性もあります。

 

そこで私はこれを使ってます。シチズンの超音波洗浄機です。時計専用機というわけでもなく、貴金属アクセサリー全般に使用可能なので、普段は専ら妻が使っています。

 

使い方は至って簡単で、洗浄液(水道水でも可)を注ぎ、時計の場合は本体が液体に浸からないように専用台にセット、後はタイマーを設定してスタートしたら、超音波の振動で汚れを落としてくれます。

 

これがちゃんとした効果があって、当然傷が付く心配もありません。アマゾンや楽天で8,000円ぐらいで売っているので、気になる方はどうぞ。結構おすすめですよ。

 

まとめ

たかが1コマ、されど1コマ。

 

本文中でも書いた通り、着用感が向上したことで、この時計を惚れ直すきっかけになりました。今夏は例年以上に出番が増えそう。

 

でも本音を言えばちょっとだけきついんですよね。あと数mm広げられたら理想的なフィッティングになるかと思います。コマタイプのブレスレットはそこまで細かい調整が利かないので仕方ありません。

 

その点現行のロレックスで採用されている用具なしで簡単に微調整可能なイージーリンクは便利そうですね。特許の兼ね合いもあるのでしょうが、ぜひ他のブランドでも似たような機能を取り入れて欲しいところ。

 

今回は以上です。