少し前にZOZOSUITのサービス終了を知らせるネットニュースを見かけました。
サービス開始は2017年ということで、もう5年も前だったんですね。当時は随分と話題になったと記憶しています。
色んなところで賛否の意見(どちらかというが否が多かったような…)が挙がっていましたが、やはり発想としては素晴らしかったんじゃないでしょうか。なんせ無料でしたしね。
そんなことを考えながら思い浮かべたのがZOZOMATの存在。こちらは足形を計測して自分に合ったサイズの靴を提案してくれるツールです。
実際に試着もせずにネットで靴を買うなんて個人的には論外なので、その必要性は全く感じていませんでしたが、一方で多くのブロガーさんが靴を紹介する記事でサイズ感の参考にご自身の測定結果を公表しているのをよく見かけていたので、少し気になっていました。
ということで今更ながらZOZOMATを利用してみました。
測定結果を公表していますので、私が実際に履いている靴と照らし合わせてその信憑性を見ていきましょう。
ZOZOMATが届く
そもそもZOZO会員ですらなかったので、一から会員登録を行い、お目当てのZOZOMATを注文。2週間くらいで郵送されるとの案内がありました。もちろん無料です。
そして忘れた頃にポストへ投函されていました。多分10日も掛かっていなかったと思います。よくあるDMみたいな封筒で届くんですね。
そして封筒の中には小さく折りたたまれたシートが入っていました。勝手にシリコン製のマットのような物をイメージしてましたが、本当にただの紙です。ちょっと力を入れたらすぐに破れそう。というかむしろ既に折り目が少し裂けていました。まぁ、無料のサービスに難癖をつけるのもナンセンスな話ですね。
計測は至って簡単。片足ずつこのマットに足を乗せて、ZOZOアプリの音声指示に従い複数の角度からスマホのカメラで撮影していきます。ネット上では計測に苦戦するとい意見も見聞きしましたが、特にそのようなこともなくスムーズに作業は完了。一度の計測が5分くらいでしょうか。
計測結果はこちら
計測結果はこのような感じになりました。数値に関しては自分で採寸した結果と大差はないので、それなりに信頼性は高いのではないでしょうか。
ある程度分かっていましたが、平均的な身長(173㎝)に対して足はかなり小さめなんですよね。
そして左右差がこんなにあるとは知りませんでした。そいうえば自分でメジャーを使って計測する時は作業しやすい右足しか測ってなかったような・・・。
わずか数ミリの差かもしれませんが、私のようにタイトフィットを好む者としてはこの差が履き味に大きな違いを生みます。今年購入したクロケット&ジョーンズのモールトン(サイズ5.5)がいまだに左だけ馴染まないのはこういうことだったんですね。
ちなみにモールトンの記事でもご紹介しましたが、クロケット&ジョーンズの代理店直営店である「FRAME」のオンラインショップにはサイズチェッカーがあるので、今回の計測結果を当てはめると以下のような結果に。
■左足
■右足
参照:https://www.frame.jp/products/detail/308
なるほど。やっぱりそういうことか。実際に試着した上での購入なので、サイズ5.5でも問題ないと思っていますが、最初から左右で足の大きさが違うことを把握していたら、左のフィット感に注視していたはずなので、もしかしたらサイズ6を選んでいたかもしれませんね。
靴選びは最終的に自分の感覚に頼るしかありませんが、どのような癖があって、どこに着目すべきかを事前に分かっていることは大切だと思います。
全国平均値と比較して分かる足の特徴
参照:https://corp.zozo.com/news/20200611-10522/
少し前のものになりますが、ZOZOが面白いデータを公表しています。約100万人の測定結果を基に算出した日本人の足の平均値だそうです。
この平均値(男性)と私の結果を比較すると足長が約1.0cm小さいことが分かりますが、足幅や甲高に関しては変わらないんですよね。要するに足長に対して幅広甲高ということ。幅広甲高は典型的日本人の特徴ですが、私の場合それがさらに顕著に現れているみたいです。
サイズの左右差と並んで私の足の特徴ですね。
相性度は信頼できるのか?
ZOZOMATの最大の売り(というか本来の目的)は計測データからユーザーの足型と相性度の高い靴(サイズ)を紹介してくれるというサービスです。
そしてZOZOが示す私の足と相性度の高い靴は以下の3足。
エアマックスはもう履くことはないと思いますが、ニューバランスやVANSのオーセンティックはちょっと気になりますね。こうやっておすすめされると。
ただ、他のブロガーさんのZOZOMAT関連の記事を見てると、相性度97~99%の靴が紹介されているので、最高で相性度が93%しか出ないあたりも私の足の特異性を表わしているのかもしれません。
続いて実際に私が所有している靴でZOZOがすすめるサイズを見ていきましょう。
まずは、皆さん一度は履いたことがあるであろう大定番スニーカー。これに関しては26.0cmと26.5cmの2サイズを所有していますが、フィット感が高いのは明らかに26.0cmです。一方でZOZOのリコメンドは26.5cmでなんなら27.0cmもいけちゃうよとのこと。うーん、好みにもよるのでしょうがちょっと違うかなぁ・・・。
続いて仕事の相棒、ジャランスリワヤのストレートチップ。私が履いているのは26.0cm相当のサイズ40ですが、コルクの沈み込みが進み、今ではハーフサイズ下が正解だったのではと思っています。しかしZOZOが示すのは26.5cm。これは絶対にあり得ないですねー。ジャランスリワヤは全般的に沈み込みが大きい部類なので、仕方のないことかもしれませんが、そもそも革靴特有の経年によるサイズ感の変化というのは考慮されていないのでしょう。まぁ、そうでなくとも26.5cmは大きすぎますが。
まとめ
「ZOZOMATは信頼できるのか!?」という問いに対しては、測定の数値に関しては信憑性が高いものの、ZOZOが推薦する靴のサイズはちょっと怪しいぞといった感じでしょうか。
やはり靴は実際に試着して自分で判断しないと難しいですよね。
とは言うものの、誰しもお目当ての靴を試着できる環境にあるわけではないので、ネットで購入するという手段を選ばざるを得ないこともあるでしょう。
だからこそファッションブロガーの端くれとして、少しでもサイズ感に関しての有益な情報を発信したいものですね。
今後は靴のレビュー記事でZOZOMATの測定結果も載せていこうと思いますので、皆さんも測定だけでもしてみてはいかがでしょうか。
今回は以上です。