5月に入り世間一般的なクールビズ期間が始まりました。ひとえにクールビズといっても段階があるので、今の時期ならスーツのジャケットは羽織ってノーネクタイという方が多いのではないでしょうか。
本ブログでも度々言及してきましたが、このスーツにノーネクタイというのが実に難しい。何も考えずにネクタイだけ外すと大抵ダサくなります。なので、ノーネクタイにはノーネクタイなりの工夫が必要になるのです。
例えばノーネクタイを前提とした襟型(ボタンダウンやホリゾンタルカラー)を選ぶべきだというのは、よく言われることなので実践されている方も多数いらっしゃるかと思いますが、それでも「なんかキマらないんだよなー」ってことありますよね。
その原因ってもしかしたら「襟元のよれ」じゃなですか?第一ボタンを開けた時の襟元がよれると一気にみすぼらしくなるものです。
でも、どうやってそれを防ぐのか。私も色々と試行錯誤してきましたが、最近になってようやく解決策になり得る秘密兵器を見つけましたよ。
花王の洗濯のりスプレー「キーピング」。そう、洗濯のりです。今の時代だとなかなか馴染みの薄そうな品ですが、これがかなり使えます。
私なりの使い方やその仕上がり具合についてご紹介しますので、興味のある方はどうぞご覧ください。
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そもそもなぜ襟元がよれるのか?
写真では少し大袈裟に表現していますが、こんな感じで襟元がよれてしまっているスーツ姿の男性を見かけることがありますね。カジュアルシャツならまだいいのですが、スーツを着てこれだと正直みっともない。
このような襟元のよれが発生してしまう原因は主に2つ考えられます。
まず1つは襟羽根の重みを生地が支えきれずに垂れ下がってしまうケース。重力には逆らえませんからね。他の襟型と比べて襟先が固定されているボタンダウンシャツが比較的によれにくい所以でもあります。
そしてもう1つはそもそも生地が柔らかすぎるというケース。ドレスシャツの代表格でもあるブロードを中心に、ビジネスシーンに適したシャツは基本的に柔らかいものなのです。がっしりとしたオックスフォード生地とかなら別ですが、一般的にそういうシャツはスーツには合わせませんからね。
ということで、今回は後者の「生地が柔らかすぎる」というポイントに絞って対策を行っていきます。
花王の洗濯のりスプレー「キーピング」を使ってみる
洗濯のりスプレーとは?
シャツをクリーニング出したことがある方なら分かるかと思いますが、あの独特のパリッとした仕上がりにするために使用されているのが洗濯のりで、その家庭用になります。
家庭用洗濯のりは一般的に洗濯機でそのまま使える液体ボトルタイプが主流のようですが、こちらは洗濯乾燥後に使用するスプレータイプ。シャツ全体を仕上げるには不向きですが、手間をかけずに襟や袖など気になる箇所をパリッとさせる部分仕上げに適しています。
そして私はこれを襟元に使えば、全体の質感や風合いをそのままにピンポイントで生地にハリ感を生むことが可能ではないかと考えたわけです。
作業手順
こちらのシャツを使い作業を進めていきます。ブロードの柔らかい生地なので、第一ボタン外すだけで襟元はよれてしまう状態です。
第二ボタンまで外し、第一ボタンと第二ボタンの間にスプレーを吹きかけていきます。もちろん左右両方にです。
スプレーを吹きかける範囲は前立てだけではなく、鎖骨のあたりまで吹きかけていきます。この箇所も襟を支える重要な役割を担います。
説明書きではスプレー後はアイロンがけとなっていますが、ハンディスチーマーで代用可能です。ただし、水分が加わるとのりの成分が落ちてしまうので、蒸気が出ないようにプレスをかけるだけとなります。
表面だけではなく裏面からもプレスをかけていきます。
スプレーを吹きかけて濡れた跡が消えたら完成です。最初はのりの香りが少し残りますが、30分もすればほぼ気にならい程度にはなります。
まだハリが足りないと感じたら、同じ工程を繰り返すか、吹きかけるスプレーの量を増やして仕上がり具合の調節が可能です。
ビフォーアフター
■before
これが・・・
■after
こうなりました。どっちの方がきちんと見えますかってことです。
朝から夕方ぐらいまでなら十分に効果は持続しますよ。
まとめ
襟元のよれ問題は折り目をつけてみたり、洗剤や柔軟剤を変えてみたり色々試してみましたが、結局はこの洗濯のりスプレーが一番です。
値段も手頃で、時間もかからないので是非一度お試しあれ。
- 価格: 325 円
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今回は以上です。