トラッドマンに憧れて

自分なりのトラッドスタイルを模索する30代のリアルな服・靴・時計etc…について

自宅にいながらオーダー体験!SOLVE(ソルブ)でシャツを作ってみた。【完成編】

Solve株式会社様より商品提供を頂いたオーダーシャツの完成編をお届けします。

 

前回の【オーダー編】同様に贔屓目なし、忖度なしで正直な感想を書いていきますが、結論から言うと想像していた以上に良かった。6,000円台のオーダーシャツということで、斜に構えていたところがありましたが、それだけに完成度の高さにはちょっと驚かされましたね。

 

ただ、ここがちょっと気になるというポイントもいくつかありましたので、そういうことも踏まえてご紹介していこうと思います。

 

オーダーシャツが1枚6,000円台から【SOLVE公式オンラインストア】

 

 

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予定よりも早めに届く・・・

4/5に発注して、約3週間後の4/26着と案内されていましたが、実際には4/19に商品は手元に届きました。わずか2週間程でオーダー品が届くとは凄いですね。

 

ただ、あくまでも最初は3週間で案内されていたので、生産状況によってある程度納期は左右される可能性は高そうです。どちらにせよ3週間なら十分に早いとは思いますけどね。

 

驚かされたのは納期の速さ以上に手元に届いた際のその荷姿。写真のような小さな箱でやってきました。サイズ的に同時期にネットで注文していたルーターかなと受け取った時に勘違いしたぐらいです。

 

開封してみるとこのように随分とコンパクトに折り畳まれていました。

 

そして広げてみると案の定シワだらけ。流石にこの状態では着ることはできませんね。生産工場がある中国から私達のもとに直送されているようなので、荷物の容量を小さくして空輸のコストを抑えるための措置かと思いますが、せっかくオーダーして楽しみに待っていたシャツが最初からシワだらけだったら、ちょっと残念な気持ちになりますね。

 

まぁ、この程度なら軽くスチーマーを当てるだけである程度マシにはなるかと思いますが、私はやっぱりこういうの気になります。

 

早速ノンアイロン性能を確かめてみた

さて、シワだらけの状態でやってきたこのシャツですが、「超ノンアイロン」を謳う形状安定性が売りの生地を使用しています。ならば早速その性能を試してみようと、サイズ感を確かめるために一度だけ袖を通してからすぐに洗濯機へ放り込みました。

 

その結果がこちら。いつも通りネットに入れて他の衣類と一緒に洗濯機を回しただけで、特別なことは本当に何もしていません。コットン100%でここまで高い防シワ性能は見たことがありません。もちろん選んだ生地によって違いはあるのでしょうが、ここまできれいに仕上がるとは完全に期待以上。お見事です。シワだらけになる梱包もこれでチャラですね(笑)。

 

ちなみに一度の洗濯では生地の縮みはほとんど確認できませんでした。事前に伺ったいた超ノンアイロンシリーズの生地は縮みにくいというお話は本当のようですね。

 

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生地感や縫製、その他ディテールは?

まずは生地から見ていきましょう。今回選んだ生地は右上がりと右下がりの織り柄が交互に並ぶブルーのヘリンボーンです。元々へリンボーン自体が強めの光沢感が特徴の生地なので、そのせいもあるかもしれませんが、手触りも良く最安値の生地とは思えない上質さを感じます。既製品でも6,000円でこのレベルの生地はあまりないと思いますよ。

 

襟型はオールマイティーセミワイドカラー。襟先が長すぎないスタンダードなセミワイドです。また、芯地がしっかりと入っているので質感はやや硬めです。カラーステイが付属してきますが、この襟の硬さなら個人的に不要ですかね。

 

このグレードの生地では天然貝のボタンを選択できないので、必然的にプラスチックボタンになりましたが、これはこれで結構良いんじゃないですかね。如何にもなチープさはなく、パッと見ただけだと天然貝と見違えそうな雰囲気を纏っています。

 

袖口の雰囲気はこんな感じ。オーダー可能な箇所はカフスの種類で、無難にラウンドカフスを選んでいます。襟同様に質感はやや硬めなので、ここは人によって好みが分かれるかもしれません。

 

神は細部に宿る。その言葉通り外側からは見えない部分にも余念がありません。上の写真はシャツの裏面です。縫い合わせた生地の端が肌に触れないように巻き伏せ本縫いが採用されています。

 

こちらの写真は比較的安価なシャツで確認されるロックミシンを使った縫い合わせ。先程の巻き伏せ本縫いと見比べるとその仕上がりは一目瞭然ですね。

 

縫製は中国の工場で行っているとのことですが、全体的に丁寧に作られているなとの印象を受付ました。でもなぜかボタンホールの仕上げだけはちょっと雑。写真のような感じの箇所が3つありました。重箱の隅をつつくようですが、私はどうしてもこういうところが目に付いてしまいます。

 

実際に着てみた

素人採寸なので多少の不安はありましたが、ほぼ理想的。ウエストはもう少し絞っても良かったかもしれませんが、最近はお腹周りが少し気になるのでこれぐらいが安心します(笑)。私好みのサイズ感に仕上がりました。

 

また、オーダー時に設定することはできませんでしたが、アームホールの大きさもちょうどよく肩周りも実に快適。

 

SOLVEのオーダーシャツは所謂パターンオーダーなので、採寸結果と同じくらいにベースとなるモデルが身体に合っているかがとても重要です。その点、さすが日本人の体型をよく理解されているのでしょう。着心地も良好です。

 

着こなし例を2つほど。まずは王道のタイドアップスタイルから。生地の色味的に紫のレジメンタルタイがよく合いますね。左右の腕の長さが異なることによりいつも頭を悩まされる袖丈の問題も見事に解決してくれました。完璧です。

 

セミワイドカラーはノータイでもちゃんと様になります。第一ボタンと第二ボタンの間隔が絶妙なので、襟元の開き方もなかなかきれいだと思います。これ結構重要です。

 

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SOLVEの良かった点と改善に期待したい点

前回の【オーダー編】も含めて、実際に私が感じたSOLVEの良かった点と個人的に今後の改善に期待したい点(わがまま?)をそれぞれいくつか挙げてみます。

 

良かった点

  • オンライン上でオーダーをする際に完成イメージ画像が写し出されるので不慣れな方でも安心して進めることができる。また、別途オプション費用がかからないシステムは良心的。
  • 自分で採寸を行う場合もハードルは低く、結果的に満足のいくサイズ感に仕上がった。
  • 生地の質感は価格以上のクオリティー。ノンアイロン性能はコットン100%としては驚異的。

 

改善に期待したい点

  • 選んだ生地によっては必然的にプラスチックボタンしか選べない。贅沢を言えば全価格帯で天然貝ボタンを実装して欲しい。
  • 縫製には概ね満足だが、もう少しだけ高いレベルを期待。
  • ドレスシャツに限らず、カジュアルシャツも作ってみたい。デニム生地を選べたり、襟や前立ての芯地を省けるようなオプションがあったら面白いかも。

 

まとめ

冒頭でも書いてた通り、本当に想像していた以上に素晴らしい仕上がりのシャツでした。

 

最後の方で半ば無理やり改善要望を書き出しましたが、単なるわがままですからね(笑)。価格を考慮すればほぼ100点の評価を付けても良いかと思います。

 

今回は商品提供という形でお話を頂きましたが、本心からおすすめできるオーダーシャツです。

 

既製品ではサイズが合わない、欲しいデザインのシャツが見つからない、単純にオーダーシャツに興味があるという方は是非とも一度試してみる価値は大ありですよ。

 

今回は以上です。

 

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