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新感覚!?鎌倉シャツの洗えるウールシャツをレビュー!

仕事用としてはもちろん、オフの日に着るためのシャツまで含めると十数枚所有しているメーカーズシャツ鎌倉(以下、鎌倉シャツ)のシャツ。

 

そんな贔屓にしている鎌倉シャツで以前から気になっていた「ウォッシャブルウールシャツ」を購入しましたのでご紹介します。

 

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鎌倉シャツのウールシャツをレビュー

概要

非常に珍しいウール100%のドレスシャツ。鎌倉シャツでは2年程前から展開が始まり、秋冬の定番コレクションとなりつつあるみたいですね。

 

コットンとの混紡生地やカジュアルなシャツアウターでウールが使われるケースはありますが、このような歴としたドレスシャツでウールが採用されることは稀だと思います。

 

もちろんインポートのシャツ専業ブランドが取り扱うことはありましたが、鎌倉シャツのように身近な存在がレギュラー商品として1万円前後の価格でラインナップされていることに面白みを感じました。

 

さて、私自身も初めて体感するウールシャツですが、率直にこれはかなり良い。ウールならではの上品な光沢とハリ感はコットンではまず実現不可能。起毛素材ではありませんが、その風合いからは秋冬らしさを感じ、わずかながら保温能力も付与されています。

 

また、ウール素材となればメンテナンスに気を遣うところですが、このシャツは商品名にもある通り自宅で洗濯可能とのことなので、気負うことなく日常使いできます。

 

今回購入したウールシャツはカジュアル用と割り切るつもりでダークブラウンを選びましたが、ホワイトやサックスブルーなどビジネスの場面に相応しい生地も用意されています。生地の色柄や襟型も多岐に渡り揃っていますので、気になられた方は後でチェックしてみてください。

 

ウールシャツ | メーカーズシャツ鎌倉 公式通販

 

ディテール

シャツで使われるウールの生地といえば、ニットや起毛がかったフランネル素材をイメージしますが、このシャツでは高密度の平織り生地が採用されています。そのためハリコシが強く光沢感があり、起毛が抑えられ少しザラザラとした質感に仕上がりました。画像で伝えきれないことが残念ですが、実物を見れば明らかに「コットンとは違う何か」であることを感じとれるはず。

 

ボタンは生地の色味と合わせて茶蝶貝を採用。ここ結構気に入ってます。白蝶貝や高瀬貝だと浮きそうだし、黒蝶貝だと少しいやらしい感じになるかもしれないので、茶蝶貝のボタンというセレクトが実に秀逸。

 

襟型はFRANCESE (フランチェーゼ)というスプレッドカラーのモデルが採用されています。襟先にかけてカーブを描いたラインが特徴的で、ノーネクタイで着用した際に美しい襟元の開きを実現します。鎌倉シャツ曰く、「ナポリの職人しか出来ないと思われた襟のカーブを、日本の職人技で実現しました。」と喧伝する程で、やはり特別に手間がかかっているのか、他の襟型よりやや高めな価格設定がされているようです。

 

本当に洗っても大丈夫なの?

ご存知の通り、ウールは水分を含み摩擦にさらされることで生地が縮んでしまう特性を持っています。だからウール衣類は自宅洗いを避けてドライクリーニングへ出すことが無難です。

 

最近は特殊加工を施した洗えるウールなる物が増えてきていますが、私は正直あまり信用していません。ユニクロのニットであってもウール製品なら必ずクリーニング店にお願いしているぐらいです。

 

ただ、シャツとなればそうもいきません。コットンと比べると防臭防汚に優れたウールとはいえ1度着たシャツを洗わないというのはかなり抵抗があります。かといって毎回クリーニングというのも厳しいので自宅で洗うしかありませんね。

 

お店の方からは「洗っても大丈夫!」と念押しされたものの半信半疑で洗濯機へ・・・。

 

結果、疑ってごめんなさい。目立った縮みはなく、生地へのダメージ等も見受けられず、コットン100%と何ら変わらないという印象。むしろ洗いざらしでもシワが目立たない天然のイージーケア仕様は高密度で打ち込まれたウール素材ならではなのかもしれません。ウール衣類をこんな簡単にセルフケアできるとは・・・。ちょっとした感動すら覚えました。

 

コーディネート

ジャケット:LARDINI(ラルディーニ)

シャツ:メーカーズシャツ鎌倉

パンツ:INCOTEX(インコテックス)

靴:IL MOCASSINO(イルモカシーノ)

 

ブラウンとベージュでまとめた季節感のあるカジュアルなジャケットコーデ。ウールのシャツなら起毛素材のジャケットにも重厚感で負けることなく上手く馴染んでいます。

 

このFRANCESE (フランチェーゼ)というモデルは第1ボダンだけを開けた時の襟元が本当にきれいなんですよね。湾曲させた襟は単なるデザインではなく、ジャケットに収まりがよく、美しく襟が開くように計算されています。ハリコシの強い生地との相性の良さもあるのかもしれませんね。

 

まとめ

最初はウール100%のドレスシャツという物珍しさに興味を引かれましたが、手に取ってみて大正解でした。

コットンでは実現し得ない美しい質感の生地、懸念していたクリーニングはまさかのイージーケア。これはリピ買い決定ですね。

 

そして、しっかり季節感を纏っているというのも大きい。春夏にリネンのシャツを着るように、これからの秋冬シーズンはウールシャツを取り入れていきたいと思います。

 

今回は以上です。