夏のシャツ生地として代表的なところだとリネンやシアサッカーなどが思い浮かびますが、それらはどちらかといえばカジュアル向け。もちろんビジネスで使えないこともないのですが、ちょっと難しい。
じゃあ仕事用で何を着るかと考えると、結局コットンのブロードとかツイルみたいな通年生地を選ぶって方が多いんじゃないでしょうか。
私もそういう通年生地を夏にも着てますが、それだけじゃ面白くない。ビジネス用のシャツでも季節感出していきましょう。
そこでおすすめなのがレノクロスという生地。若干マイナーな素材ですが皆さんご存じでしょうか?
今回の記事ではレノクロスの特徴や着こなし例をご紹介していきます。
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レノクロス(からみ織り)とは?
レノクロスとは特殊な織り機2本のタテ糸を撚りながらヨコ糸を打ち込んだメッシュ状の生地。タテ糸とヨコ糸を絡み合わせて織っているため「からみ織り」とも呼ばれています。素材はコットン若しくはポリエステルが一般的で、ウールが使用されることはあまりないようです。
その見た目の通り、表面に立体感があるため肌離れが良く、通気性にも優れた汗ばむ季節にぴったりな生地ですね。
ぱっと見た感じだとポロシャツによく使われる鹿の子生地に似ていますが、レノクロスはあくまでも織物なので伸縮性はありません。また、鹿の子ほど凹凸はなく、適度な光沢感を持っているのでカジュアルになりすぎずに、比較的ビジネスシーンでも取り入れやすいかと思います。
レノクロスシャツを使った着こなし
レノクロスは特殊な織り機で作られる希少な生地であるため、そもそも取り扱っているブランド自体が少ないのですが、当ブログでもお馴染みの鎌倉シャツでは毎年定番としてラインナップされています。
鎌倉シャツ レノクロス(カラミ)シャツ | メーカーズシャツ鎌倉 公式通販 | 日本製ワイシャツ ネクタイ ブラウス
私が所有するレノクロスシャツも2年前に鎌倉シャツで購入した物。たまたま実施していた閉店セールでたったの3,000円で手に入れるも、当初はそんなに袖を通すこともなかったのですが、今年になってから改めてその魅力に気が付き着用機会が増えています。
ここでは参考までにレノクロスシャツを取り入れた着こなしをご紹介します。
まずはスーツスタイルから。特に気を付けるべきはスーツの素材感ですね。ビジネススーツでよくある滑らかで光沢の強い生地だと凹凸のあるレノクロスの質感と差がつきてしまうので、スーツやジャケットにはざらっとした手触りのトロピカルやフレスコなどが最適。ちなみに画像で着用しているのはトロピカルウールのスーツ。
またタイドアップするのであれば、同様の理由で二ットタイやフレスコタイが合うかと思います。
ブロードなどドレスシャツの定番素材と比べるとカジュアルな印象が強くなるレノクロスなので、こんな感じのジャケットスタイルにもよく合う。
これから夏本場になればラフに腕まくりをしてシャツ一枚で着たい。むしろ一枚で着てこそ本領発揮かもしれませんね。
まとめ
夏におすすめなレノクロスのシャツをご紹介しました。
実際に涼しいかはさておき、暑苦しい夏なのでせめて見た目の上での清涼感は意識しておきたいところ。
今の時代、ポロシャツやTシャツでもOKなスーパークールビズを取り入れる企業が多い中、そうじゃない旧来的な会社に勤める私と同じような環境に身を置く方にとって、このレノクロスは良い選択肢の1つになるかと思いますよ。
今回は以上です。