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【鎌倉シャツ】イージーケア素材 PALPA(パルパー)はノンアイロンシャツの革命なのか!?

服好きとはいえ基本的にはズボラな人間なので、できることならアイロン掛けはしたくない派。

 

一方で以前ほどではないにしろ天然素材信仰も残っているので、化学繊維が入っているようなシャツにはなかなか手が伸びないというのが本音。そのためノンアイロンシャツを買うにしてもコットン100%の物が基本です。

 

当ブログでもお馴染みの鎌倉シャツでもいくつかのノンアイロンシャツを取り扱っていることは知っていましたが、どれもポリエステル混ということで、例の通り興味を持てず正直眼中にありませんでした。これまでは。

 

どうも今回紹介するPALPA(パルパー)はそんな私が持つ偏見を覆すかもしれない革命的なノンアイロンシャツになり得るかもしれません。

 

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鎌倉シャツのイージーケア素材 PALPA(パルパー)とは?


鎌倉シャツが国内の紡績工場と共同開発したオリジナルファブリック「PALPA(パルパー)」。この素材を使用したシャツを鎌倉シャツでは3~4年前から展開しています。なので別に新しい物ではありませんが、これまでスルーし続けていたので新鮮な感覚で取り上げております。

 

一般的にノンアイロンシャツで使われる素材はコットン糸にポリエステル糸を混紡するか生地に防シワ加工を施すかのどちらかだと思いますが、それらと違いPALPA(パルパー)の発想は実に斬新で、ポリエステルの芯にコットンを巻き付けるという構造になっています。

 

参照:PALPA パルパー | メーカーズシャツ鎌倉 公式通販| Maker's Shirt KAMAKURA|メーカーズシャツ鎌倉 公式通販

 

鎌倉シャツ公式のイメージ画像を拝借するとこんな感じになっています。中心部はポリエステルなので、コシの強さと形状記憶性を備えている一方、表面は上質な天然コットンで覆われているため、生地の風合いや肌触りは至って自然な仕上がりになるという仕組みです。

 

素材表記としては「コットン70% ポリエステル30%」となっていますが、その質感はコットン100%の物と比べても遜色ないぐらい美しいですね。

 

よく見かけるコットン×ポリエステルの生地はさることながら、コットン100%を謳うノンアイロンシャツも表面に薬品や樹脂を吹きかけて形状記憶性能を付与させているので、せっかくの天然素材の柔らかい風合いを損ねてしまっている場合もあります。

 

その点このPALPA(パルパー)はノンアイロンシャツとしての機能性と天然素材ならではの質感を高いレベルで両立しているので、今までにはなかった革新的な存在なのです。

 

ちなみにこのPALPA(パルパー)は速乾性にも優れており、コットン100%の生地と比較して約3倍の速乾性を実現しているそうです。

 

実際に洗ってみた結果

こちらが洗濯後の様子。いつも通り生地を裏返しネットに入れ、他の衣類と一緒に洗濯機で回し、屋外で自然乾燥させた状態です。

 

いかがでしょうか。アイロン掛けした時のようにピシャっとはしていませんが、ほとんど目立ったシワはなく、私なら十分そのまま仕事に着ていけますね。ノンアイロン性能としては驚くようなレベルではありませんが、必要十分ではないかと個人的には思います。

 

PALPA(パルパー)の欠点

コットン100%さながらの質感と必要十分なノンアイロン性能を両立しているPALPA(パルパー)ですが、いくつかの欠点があります。

 

価格が高くなってしまう

抜群のコスパを誇る鎌倉シャツ。このPALPA(パルパー)シリーズのシャツも決して高いわけではないのですが、ベーシックなドレスシャツと比べると約1,000円程価格が上がります。特殊な技術を使った素材なので致し方ないことではありますが・・・。

 

高番手の生地が作れない

ポリエステルの芯にコットンを巻きつけるという構造上どうしても糸は太くなってしまいます。PALPA(パルパー)の場合、基本的には40~50番手となっており、高級ドレスシャツで好まれるような100番手以上のような繊細な高番手を作ること難しいようです。

 

耐久性には疑問符

記事の中ではあたかも最近PALPA(パルパー)のシャツを手に入れたかのように書いてしまいましたが、実は購入から4ヶ月経過していて、その間に10回以上は着用と洗濯を繰り返してきました。そこで少し気になったのが生地の耐久性。上の参考画像では分かりにくいかもしれませんが、脇の下やタックインする裾回りなど擦れやすい場所を中心に毛玉が発生しています。画面右下付近は分かりやすいかな。

 

毛玉クリーナーをかければ問題ない程度ではありますが、普通のドレスシャツではほとんど見かけない現象だったのでやっぱり少し気になります。糸の構造が複雑なのでどうしても絡みやすくなるのでしょうか。

 

まとめ

なんとなくポリエステル混は嫌だなと食わず嫌いしていましたが、これはなかなか良い。

 

もちろん純然たるコットン100%のシャツ(ノンアイロン加工なし)には異なる魅力があるので、取って代わるような物にはなりませんが、こういうシャツも何枚か持っていると便利、というか楽ですね。

 

最後に挙げた耐久性の面が気がかりなところではありますが、リピ買いの可能性は十分にありそう。

 

今回は以上です。