トラッドマンに憧れて

自分なりのトラッドスタイルを模索する30代のリアルな服・靴・時計etc…について

ダサい?子供っぽい?半袖シャツが敬遠される理由について。

いやー、本当に暑い日が続きますね。

 

「お洒落は我慢」なんてよく聞きますが、そんなこと言ってられませんよ。

 

ところでメンズファッションにおいて半袖のシャツが敬遠されるということはご存じでしょうか?

 

わりと有名な話なので耳にしたことはあるかと思います。

 

では、なぜ半袖シャツがNGとされてしまうのか。自分なりの考えをまとめてみました。

 

 

半袖シャツがNGとされる風潮はなぜ生まれた?

参照:UNIQLO

 

まず前提としてここでいう「半袖シャツ」とはTシャツやポロシャツは含まず、襟付きで前開きボタン式の普通のシャツが単純に半袖になったものを指しています。上の画像のような感じですね。

 

モデルさんだからそれなりにカッコよくも見えますが、私達のような一般の日本人男性が着たらどうなるでしょうか?ちょっと野暮ったい感じになってしまいますよね・・・。

 

ではなぜそうなるのかを考えてみましょう。

 

子供っぽく見えるから

参照:UNIQLO

 

普段からシャツを着ている子供はそんなにいないかと思いますが、よそ行きの服として半袖シャツを親が好んで着させているイメージがありますね。かしこまった公の場での半袖半ズボンは子供にのみ許された特権です。それぐらいに「半袖シャツ=子供」というパブリックイメージは定着しています。

 

また、半袖シャツは袖口が広く開いていることから、腕の細さが強調されるということも子供っぽく見させてしまう要員の1つです。逆を言えばガタイのいい人ならある程度半袖シャツも様になるのですが、華奢な体系の平均的日本人だとやっぱり子供っぽくなってしまいますのです。

 

おじさんくさくなるから

イメージ画像:半袖シャツを着たビジネスマン

先程挙げた「子供っぽい」とは正反対ですが、半袖シャツはおじさん要素を高めるアイテムでもあります。最近はあまり見なくなった気もしますが、イメージ画像のような半袖シャツのビジネスマンってたまにいますよね。特に年配の方に多いような気がします。

 

なんとも言えないこの圧倒的おじさん感。おじさんが着るから半袖シャツがおじさんくさく感じるのか、はたまた半袖シャツ自体がおじさんくさいのか。「鶏が先か、卵が先か」ではありませんが、いずれにせよ半袖シャツにおじさんイメージが付きまとうというのが事実だと思います。

 

歴史的な背景から

あらゆる服には発祥のルーツがあります。ジーンズは鉱山労働者の作業着、ダッフルコートは漁師の防寒着、スーツは貴族の正装といった具合です。

 

そしてシャツの場合は下着として誕生したという経緯があります。そのためジャケットの袖裏を汚さないように下着であるシャツは長袖であることが前提となりました。

 

その後洋装文化がアメリカに渡り、シャツは下着から一枚で着ても大丈夫な立派な洋服へと昇華されましたが、そこでも安易に袖を切り落としただけの半袖シャツは登場することはありませんでした。後述しますが、袖の短いシャツは独立した別ジャンルとして発展していくのです。

 

では巷に溢れている半袖シャツはいつどこで誕生したのかというと、実は1960年頃の日本が発祥なんだそうです(諸説あり)。その詳細な経緯は不明ですが、洋装文化の本場ではドレスシャツの袖を短く切ってみようなんて発想は生まれなかったんでしょうね。外国の文化を自己流にアレンジする日本らしさを発揮したアイテムとも言えるかもしれません。

 

ただ、あくまでも洋服は西欧文化。日本で生まれた半袖シャツは服飾の正史からは外れているんですよね。だからこそ「そもそも論」を振りかざす一部の服好きからは否定的な意見が発せられるのです。

 

じゃあポロシャツはいいの?

ここまで半袖シャツが敬遠される理由を述べてきましたが、じゃあ似たような襟付きのポロシャツは半袖だけどそれはいいのかって話です。

 

結論から言うと、もともと半袖だからいいのです。元も子もない表現ですがそうとしか言いようがありません。

 

ポロシャツの元祖であるラコステ創始者ルネ・ラコステ氏は自身も著名なテニスプレイヤーでした。そんな彼は当時のテニスウェアが運動に適していない長袖の布帛シャツしか選択肢がなかったことを憂い、動きやすく機能性が高い鹿の子生地の半袖シャツ(L1212の原型)を発明したという経緯があります。つまり、ポロシャツが半袖であることには必然性があるってことです。

 

また同じく半袖でありながら市民権を得ているアロハシャツをはじめとした開襟シャツでもその理屈が通ります。温暖地域の防暑用のシャツなので、当然ながら最初から半袖として誕生しました。

 

ポロシャツにしろ開襟シャツにしろルーツがはっきりしているからこそ、デザインにも説得力が生まれているのです。

 

七分丈のシャツならどう?

参照:SHIPS: Herdmans コットン/リネン 7スリーブ シャツ 22SS: シャツ/ブラウス SHIPS 公式サイト|株式会社シップス

 

一時と比べると見かける機会も減りましたが、七分丈のシャツならどうでしょうか?

 

あくまでも個人的な見解ですが、二の腕を隠せているだけに子供っぽさや貧弱さは軽減されて半袖シャツよりかはマシだけど・・・といった印象です。やはり半袖シャツ同様に取って付けた不自然さは拭えません。

 

ただ、袖口を折り返して長袖シャツを腕まくりした風に見せれば違和感も薄れるような気がします。

 

そうは言えどもファッションとは自由なものだ

ここまで半袖シャツや七分丈シャツに対して否定的な内容を書いてきましたが、結局のところはファッションとは自由なものです。

もちろんドレス・クラシックの分野では歴史と伝統に基づく不文律が存在するので、真夏であっても長袖以外のシャツという選択肢は避けた方がベターすが、ことカジュアルにおいてはその限りではありません。

長袖シャツやポロシャツと比べたら難易度が高いことには違いありませんが、素材やシルエット、色味そして他のアイテムとの組み合わせでバランスを取ることは可能です。

あれこれ書いて最後になんですが、あまり周囲の意見や世間の風潮に流される必要はないと思いますよ。

 

まとめ

今回は夏のシャツ事情について取り上げてみました。

 

繰り返しになりますが、半袖シャツを全否定しているわけではありません。

 

ただ、このような考え方もあって、そのロジックを理解することが半袖シャツを上手く着こなす術に繋がるのではないかと思っています。

 

まぁ、かくいう私はそんな自信もないので、ポロシャツか腕まくりした長袖のリネンシャツを着るぐらいしかこの時期のトップスのバリエーションがないんですけどね。

 

毎年のように開襟シャツにも挑戦してみようとは思うのですが・・・。

 

今回は以上です。