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春らしさを感じる色味とシャリ感。BEAMS Fのフレスコスラックスをレビュー!

ブログで取り上げる順番が前後していますが、今回は3月下旬に購入したBEAMS F(ビームスエフ)のフレスコスラックスをご紹介します。

 

既に5月に入ってしまいましたので出遅れた感はありますが、春らしさを感じる一本となっています。やっぱりこの季節はフレスコは一番ですね。どうぞご覧ください。 

 

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BEAMS Fについて

説明不要かと思いますが、一応念のため。国内最大手のセレクトショップ BEAMSビームス。どちらかというとアメカジを中心としたカジュアルテイストのイメージが強いですが、実のところビームスでは数多くのレーベルを有しており、それぞれで取り扱うアイテムは大きく変わってきます。

そんな中でビームスFメンズドレス大人向けのカジュアルアイテムを主に扱う、1978年にスタートした歴史あるレーベルです。ビームス自体の創業が1976年でビームスFは2番目に誕生したレーベルとなります。ちなみに「F」はFutureを意味するそうです。現在ディレクションを行っているのはファッションインフルエンサーとしても知られる西口 修平氏。最近はブルックスブラザーズとコラボした「JAPAN TRAD」コレクションも話題となっていますね。

 

同じくドレスやラグジュアリーを得意とするBrilla per il gusto(ブリッラ ペル イル グスト)というレーベルも存在しており、バイヤーが異なることもあってビームスFと比べるとやや趣味性が強いセレクトが多い印象ではありますが、基本的には同じようなものと私は認識をしています。普段私がビームスでお世話になるのもほぼこの2つのレーベルです。

 

BEAMS Fのフレスコスラックスをレビュー

概要

ビームスFオリジナルのスラックス。いわゆるセレオリに関して、少し前までは毛嫌いして無条件で避ける傾向にありましたが、インポートの価格高騰が凄まじい今、改めて向き合うとその価値を見いだせるアイテムも多くあることに気づかされます。玉石混交で物にもよりますが、偏見だけで除外してしまうのはもったいないなと。とりあえず言えることはこのアイテムは秀逸です。

 

使用する生地は世界三大毛織物産地として知られる尾州産のウールフレスコ、縫製を手掛けるのはあのリングヂャケットといずれも国内最高峰でありながら定価は31,900円とこなれています。「いや、3万のパンツは安くないだろ」とツッコミが入りそうですが、現在はインコテックスやザンス、五十嵐トラウザーズ(既成ライン)辺りだと6万前後が相場となっているので、それと比べるとやはりだいぶ手頃に感じますね。

 

2プリーツのサイドアジャスター、やや太めのシルエットとクラシック回帰路線の昨今では珍しくはないデザインで、似たようなスラックスは多くのブランドで取り扱われていますが、購入の決め手はこの色味でした。

 

表記としてはベージュとなっていますが、ライトグレーやオフホワイトの要素も強く入っていて、よく見かけるグレージュとも少し違う絶妙なニュアンスを表現しています。ブラウン・ベージュ系等のアイテムと合うのは当然のこと、ネイビーをはじめとした様々の色とも馴染む意外な親和性の高さを発揮します。シャリ感のある生地の風合いと相まって春らしさを演出するのに勝手がいい一本です。

 

ディテール

世界的にもウールの名産地として知られる尾州(愛知県一宮市を中心とした一帯地域)産のフレスコビームスFが独自でオーダーしたエクスクルーシブ生地とのこと。凹凸のある表面と通気性の良さからフレスコは春夏向けのパンツとして一番適している素材だと個人的には思っているのですが、こちらの生地はフレスコにしては比較的に滑らかで柔らかめな質感となっています。英国物のザラザラして硬い生地も好きですけど、これはこれで穿きやすくて良いですね。打ち込みが強くシワにもなりにくいのもポイント。

 

アップでご覧いただくと分かりますが、ライトベージュとオフホワイトの2色の糸で構成されており、遠目で見たときにメランジ感のある独特な色味として映し出されます。

 

2アウトプリーツのサイドアジャスター、持ち出しは長めでベルトループが1箇所にだけ取り付けられています。

 

前開きは実用的なジッパー式。斜めに取り付けられた天狗鼻のフィット感も良好。

 

ボタンの素材はたぶんナット。柔らかい色味が生地によく馴染みます。

 

裏側を覗いてみても縫製の乱れはなく、さすがは丁寧な処理がされています。

 

タグにはリングヂャケット製である旨が明記されています。リングヂャケット製品はジャケットやシャツなどを数着所有していますが、そういえばパンツは何気に初なんですよね。

 

キュプラではなくポリエステル製の裏地は膝下まで長めにとられています。

 

後ろにはVスリットが入り、ボタン留め付きの玉縁ポケットが両側に配されます。

 

裾処理はいつも通りダブルの4.5cmです。

サイズ感とシルエット

身長173cm 体重65kg 標準体型の私が購入したのはサイズ46。ウエストのフィット感や全体的なシルエットのバランスに関してはこのサイズが最適でしたが、ヒップがかなりコンパクトに作られており、生地が引っ張られる感じがあったので2cmだけ出してもらいました。

 

股上はやや深めで2プリーツにより適度なゆとりのある腰周り、あまりテーパードをかけず膝下から裾にかけてストンと落ちたクラシカルなシルエット。裾幅は約20cmと太すぎ細すぎないちょうどいい塩梅です。

 

横から見るとストレートに近いシルエットになっていることがよく分かりますね。少し前までは兎にも角にもテーパード一辺倒でしたが、最近はこれぐらいが気分です。それに合わせてか股下の丈感も少しづづ長めになっています。

 

後ろはこんな感じ。ヒップは2cm出してたので突っ張る感覚は軽減されましたが、それでもホールド感はだいぶい強め。とはいえこれ以上弄るのも憚れるのでこのまま穿きます。

 

コーディネート

ジャケット:RING JACKET(リングヂャケット)

シャツ:メーカーズシャツ鎌倉

ネクタイ:JOHN COMFORT(ジョンコンフォート)

パンツ:BEAMS F(ビームスエフ)

シューズ:CROKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)

 

ビジネス使いだとこのジャケットにはミドルグレーのスラックスを合わせることが多く、悪くはないものの少しだけ物足りなさも感じていました。うん、やっぱりグレーよりこっちだな。ブラウンジャケットを軸にするなら他もアースカラーでまとめると大概上手くいきます。

 

ジャケット:FIVE ONE(ファイブワン)

ポロシャツ:JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)

パンツ:BEAMS F(ビームスエフ)

シューズ:CROKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)

 

グレー混じりのブラウン~ベージュ系をトーンと色味をずらして組み合わせた装い。この手の色味は私が得意とするところなので、難なくコーデが組めそうです。白パンだと浮きそうだけど明るいパンツを合わせたい時にも重宝することになるかと思います。

 

まとめ

ビームスFオリジナルのフレスコスラックスをご紹介しました。購入から1ヶ月経ちましたが結構な頻度で活躍中です。

 

今年はベージュ系パンツを買い足す予定はなく、普通にライトグレーのスラックスを探していたのですが、たまたま店頭で見かけたこの色味に一目惚れでした。そして実際にコーデを組んでみると予想通り私のワードローブと合います。なによりパッと見で春っぽさを感じさせられるのが良いですね。仕事だと白パンってわけにもいきませんし。

 

ここまで紹介しておいて申し訳ないのですが、現在確認する限りだとサイズはほとんど残っていないようです。ただ、私もこのパンツを最初に目を付けたタイミングではマイサイズが欠品しており、しばらくして再入荷されたので興味のある方は引き続きチェックしてみてください。そういった在庫調整の柔軟さもセレオリのメリットなのかもしれませんね。

 

今回は以上です。