トラッドマンに憧れて

自分なりのトラッドスタイルを模索する30代のリアルな服・靴・時計etc…について

季節を装う。FIVE ONE(ファイブワン)のネイビージャケットをレビュー!【オーダー編】

先日、予定通りに春夏向けのネイビージャケットをオーダーしてきました。テーラーはお馴染みのFIVE ONE(ファイブワン)です。 

 

オーダーに至る経緯と合わせて、今回のジャケットの概要をご紹介します。興味のある方はどうぞご覧ください。 

 

【関連記事】

tradman-dc.com

tradman-dc.com

tradman-dc.com

 

 

便利すぎたネイビージャケット 

一昨年、勤めている会社でようやくビジネスカジュアルが解禁となったタイミングに合わせて、Brilla per il gusto(ブリッラ ペル イル グスト)のネイビージャケットを購入していました。ブリッラはビームス内のレーベルの1つで、いわゆるセレオリになりますが、製造元はリングヂャケットだったこともありクオリティは折り紙付き。また、生地感も絶妙でした。販売区分としては秋冬物ながら、中肉厚のホップサック生地は実質的に真夏を除く通年物として着用しています。とはいえ5月以降になってくると気温が上がる日も増えてくるので、通年生地だと多少の我慢を強いられることも度々ありました。

 

そして何よりネイビージャケットは便利すぎた。スーツを着るまでにないにしろ、少しキチンとした方が良い日は迷わず手に取り、そうじゃない日でも着用頻度は高めだったと思います。基本的にはビジネス使いが中心でしたが、デニムやチノと合わせて休日のジャケパンスタイルを楽しむこともありました。ジャケットなら何着も持っていますが、使い勝手の良さ、合わせやすさの観点からすればネイビージャケットは群を抜いています。

 

年間を通して着用期間が長く、週単位や月単位といった短いスパンで見ても着用頻度の高いジャケットなのですが、それが故に消耗の速さが気になります。目に見て劣化しているわけではありませんが、毛羽立ちなどが薄っすらと目立ち始めています。おそらく生地で使われているSuper 150'sという繊細な糸も影響しているのでしょう。

 

そこで手持ちのネイビージャケットの着用機会の分散と季節らしさを楽しむことを目的に、今回新たにオーダーすることにしました。ちょうど1年前には春秋を念頭に置いたジャケットを作っていますが、それとはまた異なる方向性です。少し前までなら色柄の被りは絶対に避けていましたが、ワードローブがある程度充実してきたからこ、そういう思考にも至るようになりました。

 

ちなみに必ずしもオーダーでなくてはならないとは思っていませんでしたが、既製品の無地ネイビーだとどうしてもオーソドックスなウール生地ばかりになっていまうので、結局はいつものテーラーに落ち着いた次第です。

 

オーダーしたジャケットの概要

生地

春夏素材ということであれば、独特の風合いがあるリネン混も捨てがたいところではありますが、ビジネス使いをメインで考えると張り感の強いモヘア混の方が向いているだろうと思い、ウールモヘアの生地を中心にバンチブックを物色していきます。

 

そこで問題になるのはモヘアの混合率です。モヘア自体はかなり光沢のある素材なので、混合率が高くなるとドレッシーな雰囲気が強く出すぎてジャケットには使いづらくなってしまいます。有名なドーメルのスーパーブリオ(ウール40%モヘア60%)も基本的にはスーツ向けです。

 

検討を重ねて最終的に選んだのがこちら。William Halstead(ウィリアムハルステッド)のウールモヘア。混合率はウール70%モヘア30%となっており、適度な張りと光沢を兼ね備えたジャケット向きの生地です。目付は320g/mと春夏生地としてはやや重めではありますが、2PLYのざっくりとした平織なので通気性には優れているかと思います。

 

色味はややくすみがかったネイビー。いつものことですが、ネイビーをスマホカメラで忠実に写し出すのは難しい。何度かトライしてそれなりに再現できたつもりですが、早くも記憶が薄れ初めています(笑)。

 

スーツにしろジャケットにしろ、ネイビーは基本中の基本なだけに用意されている生地の種類も豊富です。色味や織り方に目付量、それに素材の混合比率と様々な視点で悩まされます。今回は無地のネイビーと最初から決まっているだけに、すぐに決まるだろうと高を括っていましたが、結局いつも通りに時間をかけてしまいました。やっぱりネイビーは奥が深い

 

その他

シルエットやディテールは基本的に昨年の春にオーダーしたジャケットに準じています。あのジャケットは私にとって一つの完成形です。せっかくなら少し弄ってみたという気持ちもなくはないのですが、軸となる型を確立して、後は生地を変えて楽しむことが正解なのかなと思っています。

 

とはいえ昨春のジャケットと比べると伸縮性の低い生地となるので、そのことを考慮して何ヶ所か数ミリだけ調整を入れました。見た目に影響が出る程度ではありません。

 

支払い総額

■ベース料金

William Halstead 132,000円

有料オプション   なし

総額        132,000円

 

前回(昨秋)のジャケットはフォックスブラザーズのフランネルで仕立てたため、20万オーバーになってしまいましたが、ハルステッドやカノニコあたりならまだ現実的な価格を維持。ここ最近のインポートやリングヂャケットなどの既製品と見比べると随分手頃に感じちゃいますね。それでいて満足度は上回ってくるので、スーツやジャケットに関して、既製品はなかなか選択肢に入ってこなくなってきました。

 

ついでにリネンのスラックスもオーダー

実はジャケットと一緒にリネンのスラックスもオーダーしています。年間購入計画の方でも挙げていましたが、ウールやコットンと比べ、リネンとなると急激に選択肢が狭まるので、既製品は早々に諦めオーダーに踏切ました。何気にパンツ単体のオーダーは人生初。

 

リネンといえばスペンサーブライソンが有名で、私も昨年購入したコーディングスのシャツジャケットで経験していますが、生地ががっしりとしているだけに、真夏に着る分には普通に暑かった。もちろん種類によって多少異なりますが、全体的に分厚く硬い印象です。その点で選んだHARRISONS(ハリソンズ)のリネン生地は目付350g/mながら、手触りは柔らかく、通気性の面でも問題はなさそう。色味は太陽の下で映えそうな赤みの強いブラウンにしました。きっと一緒にオーダーしたジャケットにも合うはず。

 

ビジネスで使うこともあるかもしれませんが、やはりメインはリラックスしたオフスタイルでしょうか。トップスはリネンシャツや鹿の子ポロ、足元はレザーサンダルといったイメージです。まだ春の気配すら感じませんが、早くも夏の装いに思いを馳せています。

 

まとめ

先日ファイブワンでオーダーしてきたネイビージャケットとリネンスラックスの概要をお伝えしてきました。気が付けば初めてお世話になった時から毎シーズン何かしらオーダーしていますね。すっかりお馴染みです。

 

メインとなるジャケットは大方のイメージがつくのですが、リネンスラックスの方はシルエットやディテールにもこだわっているので、どのように仕上がるのか何気に楽しみにしています。

 

完成は4月上旬。完成次第またご紹介します。

 

今回は以上です。

 

【続きはこちら】

tradman-dc.com

tradman-dc.com