皆さんお馴染みの無印良品。
人によって、無印良品は文房具屋さんであったり、カレー屋さんであったりしますが、私にとっての無印良品は優れたシャツ屋さんです。
天然素材にこだわった肌触りのよい生地、そして何よりカジュアルシャツとして抜群のサイズ感が気に入っています。もちろん手を出しやすい価格も魅力的ですね。
今回は無印良品のシャツの中でも名品との呼び声高い「超長綿洗いざらしブロードシャツ」をご紹介します。
ファッション初心者の方にこそおすすめ!カジュアルなブロードシャツ
ドレスとカジュアルのバランス
有名ファッションブロガー/YoutuberのMBさんが提唱する「ドレスとカジュアルのバランスは7:3」理論は、彼の書籍やYoutubeチャンネルだけでなく、テレビ番組等でも取り上げられることもあり、多くの方に浸透しているのではないでしょうか。
今回取り上げる無印良品のブロードシャツはその「7:3理論」を単体で完成させているドレス寄りのカジュアルアイテムです。
もちろんパンツや靴との組み合わせにもよりますが、アウターなしのコーディネートにおいてシャツは全体の印象を大きく左右させるアイテムになるので、言い方が少し悪いですが、このシャツを着ておけば「ドレス:カジュアル」のバランスが自然と取れて、それなりにおしゃれに見えるのです。
だからこそ、ファッション初心者の方におすすめというワケなんですね。
もちろん、そうでない方にもおすすめです。おしゃれ上級者の方がどう思われるかわ分かりませんが。
ブロードシャツはドレスアイテム
そもそもブロード生地とは何なのかということですが、分かりやすく言えば冠婚葬祭で着ている白シャツに使われている素材です。皆さん1着は手元にあるかと思います。
写真は私が所有する鎌倉シャツのブロードシャツです。仕事で使うことも稀にありますが、主に会社の式典や友人の結婚式にダークスーツと合わせて着用します。
この手の白シャツはあらゆるトップスの中でも最もドレス度の高いアイテムとなります。
同じ白シャツでもオックスフォードシャツやフランネルシャツと比べると、各段に洗練された雰囲気がありますが、街着に落とし込むことは難易度が高めです。
絶妙なカジュアルダウン
本来、ガチガチのドレスアイテムである白のブロードシャツですが、無印良品は上手い具合にカジュアルダウンして、普段使いしやすくしてくれています。
素材感
参照:https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550182685282
実際に手に取ってもらえらば分かりますが、ブロード生地ではありながら、わずかに起毛しており、カジュアルな印象を与えます。
また、ブロード特有の光沢も控えめで、ややマットな質感となっています。
ポケット/前立て
前身頃に余計な装飾が省かれているのが、ドレスシャツの特徴ですが、この無印良品のシャツは、カジュアルシャツ特有の胸ポケットと表前立てが採用されています。
着丈
参照:https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550182685282
サイズ感については後述しますが、このシャツはタックアウト前提でかなり短めの丈感に設定されています。ドレスシャツのようにタックインは難しいと思ってください。
白シャツは消耗品
オックスフォードシャツと違い、基本的には経年変化を良しとしないブロードシャツ、特に白シャツであればなおさらです。
インポートやドメスティックブランドの数万円するシャツに惹かれることもありますが、やはり白のブロードシャツはクリーンに着てこそ。3,000円と手頃なシャツであれば躊躇いなく買い替えられます。
私もこの無印良品のブロードシャツは現在3代目で、2年近く着たのでそろそろ買い替え時期です。
「良いモノを長く」というのが、私の信条ですが消耗品と割り切ることも大切ですね。
ディテール
パッと見て分かりにくいディテールをご紹介。
襟
やや小ぶりのレギュラーカラー。柔らかい襟回りですが、芯地が使われているので、型崩れはおこしにくい作りとなっています。
ボタン
この価格帯なので、白蝶貝ではなく当然プラスチック製です。
参照:https://www.muji.com/jp/ja/store/articles/staff-blog/styling-advisor/117416
また、ボタンの裏側は人の指に引っ掛かりやすいように、溝が入っています。おはじきに着想を得たそうです。
プリーツ
背中にはサイドプリーツが入ります。全体的にコンパクトな作りですが、プリーツのおかげか肩周りが窮屈に感じることはありません。
裾
裾には補強のためのガゼットが取り付けられています。
現代の縫製技術では不要なディテールですが、シンプルなこのシャツではちょっとしたアクセントです。
透け感
薄手の生地なので、インナーに気を使わないと普通に透けます。
縫製
ユニクロと比べると縫製は粗めで、2年も使えば襟元や袖口のほつれが目立ちます。
縫製に関してはユニクロが凄すぎるだけで、価格相応ですかね。
サイズ感にはご注意を
ご参考までに、173cm/65kg/肩幅44cmの私はMサイズを着用しています。
オーバーシルエット全盛の昨今において、無印良品のシャツは一部を除きジャストフィットを貫いて、全体的にコンパクトなサイズ感です。
ほどよくゆったりと着用するのであれば、普段より1~2サイズ上げましょう。
このシャツの比較対象はおそらくユニクロの「エクストラファインコットンブロードシャツ」になるので、サイズ表で見比べてみます。
◆ユニクロ エクストラファインコットンブロードシャツ
無印のシャツはユニクロと比較すると、肩幅・身幅は約ワンサイズ小さくなるイメージです。
特に着丈には顕著な違いがあり、同じMサイズで4cmも短くなります。シャツの着丈に関わらず洋服の4cmって印象が全然違ってきますよ。
着丈に関してはユニクロが長すぎるといのもありますが、私の感覚ではMサイズのシャツなら着丈は72cmくらいがスタンダードだと思うので、やはり無印の着丈は短めですね。
コーディネート
シンプルな白シャツなので、コーディネートというほどのものではありませんが、主に全体的なサイズ感を見てください。
白シャツ×デニム
シャツ:無印良品
デニムパンツ:A.P.C
靴:ジャランスリワヤ
時計:オメガ
個人的な鉄板コーデ。オックスフォードのボタンダウンシャツでも良いですが、デニムには程よくキレイなシャツを合わせたいですね。
ショートブルゾンのインナーに
ブルゾン:STUDIOUS
シャツ:無印良品
スラックス:エディフィス
靴:コンバース
短めの着丈なので、ショートブルゾンのインナーに持ってきても収まりが良いですね。
まとめ
今さら取り上げるまでもない定番品のレビューでした。
なんだかんだで名品だと思います。
昨年の価格改定でオックスフォードやフランネルは2,990円から1,990円に値下げされましたが、ブロードだけは据え置きでした。やはりそれだけ人気もあるですかね。
買い替え前提のでなので少しでも安くなればと思っていましたが、仕方ないです。もともと十分すぎるくらいお手頃なので。
消耗品としてなら、間違いなくおすすめの一着なので、まだ手に取ったことのない方は是非ご検討を。
今回は以上です。