以前の記事でも取り上げたように、私はオンオフ問わずにメーカーズシャツ鎌倉(以下、鎌倉シャツ)を愛用しています。
鎌倉シャツの魅力といえば、本格志向で高品質の国産シャツがリーズナブルな価格で手に入ること。コスパに優れたシャツという観点でいえば、鎌倉シャツは間違いなくその最上位の部類に位置するでしょう。
この度、その鎌倉シャツで価格改定が行われました。しかも、あらゆる日常品の物価が高騰し続ける中で値下げによる価格改定です。そしてこの価格改定には創業当時のある思いが込められているそうです。
今回は価格改定されたアイテムの中で特におすすめのものをご紹介していきます。シャツ以外も必見です!
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価格改定は創業時の精神に基づいて
創業時の鎌倉シャツが掲げたテーマは「日本のビジネスマンに高品質のシャツを手が届く価格で提供すること」でした。創業者の貞末良雄氏曰く、1993年当時は安価で粗悪なシャツか、高品質だが15,000円以上するようなシャツしか選択肢がなかったそうで、貞松氏自身が納得できる品質のシャツを様々な企業努力により、4,900円(税抜)均一で販売したところ、多くの人に喜ばれ人気を拡大させたという経緯がありました。
その後、若干の値上げが行われ現在ではスタンダードなドレスシャツが5,900円で、使用される生地の種類によっては、6,900円/7,900円/8,900円と区分されていました。
そこで今回の価格改定の目的は煩雑になっていた価格帯をシンプルにまとめ、創業当時の理念に立ち返って、より手の届きやすい価格で高品質なシャツを提供しようということなのです。
鎌倉シャツの価格設定が複雑で分かりにくいと思ったことは一度もありませんが、カテゴリー別の価格統一化が進むことで、結果としてさらに安く購入出来るわけなので、歓迎するよりほかはありません。
注目のアイテムをご紹介
今回のシャツの価格改定に先立ち、シャツ以外の一部のアイテムでも価格改定が行われましたので、合わせて個人的に注目すべきアイテムをご紹介します。
インポートファブリックシャツ
8,900円→5,900円
おそらく、シャツの中で最も注目を集めているのはインポート生地を使ったシャツの価格改定でしょう。いままで、7,900円または8,900円だったシャツが国産生地のベーシックシャツと同価格になります。もちろん舶来品だからといって諸手を挙げて称賛するわけではあませんが、国産生地とは違う特色があるインポート生地を同価格で楽しめるのは魅力的です。ちなみに生地は海外産でも縫製は日本製です。いや、しかいチェルッティのシャツがこの価格とは本当に凄いですね。
カシミヤブレンドシャツ
7,900円→6,900円
珍しいカシミヤ混のシャツもお安くなりました。実物を手に取ったことがありますが、フランネルとはまた違うしっとりとした肌触りが印象的でした。今の季節にピッタリですね。
カシミヤブレンドダブルポケットシャツ
8,900円→6,900円
同じくカシミヤコットンの生地からカジュアルシャツを。単にシャツとしてだけではなく、ライトアウターとして着用出来るようにややゆとりのあるサイジングとなっています。中にタートルネックを挟むとカッコいいですよ!
SPORTシリーズ
6,900円→5,900円
古き良きアメリカのオックスフォードシャツを再現した「SPORT」シリーズ。ここ最近の私のイチオシです。デニムやマドラスチェックなど一部の生地はやや高めの価格設定となっていましたが、今回から5,900円で統一されました。
ネクタイ
9,800円→5,900円
シャツに次いで人気のアイテムであるネクタイは日本製が5,000円、インポートが5,900円で統一されました。こちらのようなセッテピエゲ(7つ折り)のネクタイもこの価格。一般的な3つ折りのネクタイと比べて、純粋に使用する生地量も増え、手間もかかるのに値段は変わらないとは驚きです。
テーラードジャケット
39,000円→27,000円
45,000円→27,000円
実はジャケットやスーツも取り扱っている鎌倉シャツ。化繊の混合比率が高いものからインポートのブランド生地までラインナップは様々ですが、これもまとめてジャケットは27,000円、スーツなら39,000円で統一してしまいました。残念ながら鎌倉シャツのジャケットには袖を通したことがないので、何とも言えませんが、店舗で少し見た感じでは生地の質感やシルエットはそれなりに良かったと記憶しています。テーラード専業のブランドには劣るかもしれませんが、これからジャケパンに挑戦してみようという方には、おすすめしやすい金額とクオリティーではないでしょうか。
まとめ
鎌倉シャツはセールをしないので、あくまでもこれは継続性のある価格改定です。
ただ、少し気になるのは今後について。ベーシックシャツは5,900円、ノンアイロンシャツは6,900円、ジャケットは27,000円といった具合にカテゴリー毎に設定した均一価格は今後暫くは維持されるのでしょうが、一部のインポート生地のシャツのように今まで価格を上乗せしていたアイテムが今後もラインナップに残るのかということについては、やや疑問が残ります。価格は均一になるが使用される生地のグレードもそれなりになるのではないかということです。
まぁ、もともとインポート生地のシャツはそんなに選んでいなかったので、それはそれで問題はないんですけどね。
今後どうなるかは注目するところですが、少なくとも現在店頭やオンラインショップで扱われているアイテムについては、在庫がなくなるまで価格は変わらないので、気になる方はお早目に。
今回は以上です。