トラッドマンに憧れて

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ポルトガルのファクトリーブランド CEASTERS(ケステル)のワイドパンツをレビュー!

今回は度々ブログ上には登場するものの未紹介のままだったパンツをご紹介します。CEASTERS(ケステル)というブランドのワイドテーパードパンツです。

 

購入した時期は定かではありませんが、おそらく4年ぐらい前。それまでノータックのスリムパンツこそが正義だと思っていた私の価値観に影響を与えた一本です。

 


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謎のブランド CEASTERS(ケステル)とは?

「謎のブランド」という表現がそもそも失礼極まりないのですが、本当に謎なんです。以前から色々と調べてみるもののその全容は未だによく分かっていません。

 

以下、コピペです。

 

《CEASTERS(ケステル)》は、長年ポルトガルにて、イギリスやフランス、ドイツ、スペインのブランドのOEMを請け負っていた、IRENE LICKFORDが立ち上げたブランドです。
彼女の拠点としている古都・GUIMARAESは、ヨーロッパの中でも有名な生地、衣類、靴のファクトリーが存在する商業地域として知られ、多くのメゾンのウェアやシューズが、この地域で作られています。
《CEASTERS》というブランド名は、GUIMARAESに今も多く残る『城』から取られています。

引用:CEASTERS(ケステル)大阪市の正規取扱店通販サイト - Eight Hundred Ships & Co.

 

こちらの解説文はいくつかの(数少ない)ケステルを取り扱うショップのオンラインページで見かけます。ほぼどこも同じ内容を掲載しているので、きっと皆さんもどこかからコピぺしてきたのでしょう。

 

上記の文章を読み解くと、ケステルはポルトガルに拠点を構えるOEM事業を中心としているファクトリーブランドで、その中心人物(創業者?)はIRENE LICKFORDという女性だということが分かります。文脈的に「IRENE LICKFORD」は人物名ではなく社名のような気もしますが・・・。

 

これだけだとブランドのキャラクターも全く見えてきませんが、時折見かけるケステルのアイテムはコートやジャケットもあったことから総合アパレルブランドかと思われます。そしてどのアイテムも素朴でベーシックな物ばかりなので、きっとそういうブランドなのでしょう。

 

以上が私が知りうるケステルの全てです。

 

ケステルのワイドパンツをレビュー

概要

当時アーバンリサーチで購入したケステルのワイドチノパンツ。確か別注品のはずです。アーバンリサーチほどの大手が別注をかけるぐらいなので全くの無名ブランドということはないと思うんですが。やっぱり謎です。

 

このパンツの最大の特徴はゆったりとした太腿から裾にかけて急激なテーパードがかかったシルエットです。腰回りにはだいぶゆとりがあるため着用感は非常に快適でありながら、メリハリの効いた造形は美しく、しっかりとセンタークリースが入っているので、ワイドパンツとはいえカジュアルになりすぎることなく穿けます。

 

また、吊るしの画像では分かりにくいですが着丈はアンクル丈となっています。革靴と合わせることが多いのですが、ハイカットのスニーカーなんかを持ってきてもよく合いますね。

 

ディテール

やや厚手のチノクロス。若干の起毛感もあるのでモールスキンっぽい雰囲気もあります。雑に履いてもシワが残りにくいのが良いですね。

 

プリーツからきれいに繋がったセンタークリース。このパンツはクリースが肝だと思っているので、定期的にアイロンでプレスをかけるように心掛けています。

 

右側だけフラップ式になっているバックポケット。

 

内側にはドローコードが付いています。

 

ポケットの内袋にはブランドタグが縫い付けられています。これは水牛でしょうか。

 

裾は最初からダブルで処理されています。裾幅はいつもよりは狭めの3.5cmとなっていますが、アンクル丈ならこれぐらいがちょうどいいのかもしれません。

 

サイズ感とシルエット

身長173cm体重65kgの私が穿いているのはサイズ46。インポートのパンツは大体サイズ46を穿いていますが、これはウエストがかなり緩いですね。なので内側のドローコードで縛るかベルトを締めないとずり落ちてきます。

 

シルエットについてですが、わたり幅は32cmもある一方で裾幅は18.5cmとスリムパンツ並みなので太さをあまり感じさせず、意外とすっきりとした印象を受けます。きっとアンクル丈というのも良いんでしょうね。

 

横から見るとこんな感じ。しっかりとプレスの効いたセンタークリースの影響で正面よりは太く見えますが、ルーズになり過ぎず良い具合だと思います。

 

コーディネート

ジャケット:BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)

シャツ:UNIQLO(ユニクロ)

パンツ:CEASTERS(ケステル)

シューズ:JALAN SRIWIJAWA (ジャランスリワヤ)

 

クラシカルなベージュチノということで紺ブレとの相性は間違いありませんね。ヒッコリーシャツやリボンベルトみたいにやや癖のあるアイテムとも親和性が高いのは適度に抜け感のあるリラックスしたシルエットだからこそではないでしょうか。これがきれいすぎるスリムテーパードだとちょっとバランス悪いんですよね。

 

ブルゾン:STUDIOUS(ステュディオス)

ニットポロ:BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)

パンツ:CEASTERS(ケステル)

シューズ:CONVERSEコンバース

 

ご近所にお出かけ用のカジュアルコーデ。楽したい時はこれぐらいがちょうどいい。アンクル丈なのでハイカットのオールスターが収まりよくきれいに履けています。

 

まとめ

なんだかんだでよく分かっていないブランドなので、ブログで取り上げるのは保留していましたが、割と出番の多いパンツということで、一応ご紹介しておきました。

 

冒頭でも書いた通り、それまで毛嫌いしていたワイドパンツ、タックパンツを受け入れるきっかけになった一本です。ベルウィッチのスコッチなんてこのパンツの存在なくしては手に取ることはなかったかもしれないですね。だからそれなりに思入れもあります。

 

今回は以上です。