トラッドマンに憧れて

自分なりのトラッドスタイルを模索する30代のリアルな服・靴・時計etc…について

半袖もあるよ!Alessandro Luppi(アレッサンドロルッピ)のコットンモックネックをレビュー!

少し前にご紹介していたAlessandro Luppi(アレッサンドロルッピ)のコットンモックネック。価格も含めこれがなかなか良かった。

そこでもう1枚買い足そうと思ったものの、どのカラーも主要サイズは早い段階で完売となり、今季はもう無理かなと半ば諦めていました。

それでも再入荷待ちで一応チェックを続けていると4月中旬に同素材の半袖モックネックが発売されているのを発見。半袖モックネックの有用性は昨年購入したジョンスメドレーでよく分かっていたので在庫が残っているうちに迷わずポチった次第です。

 

選んだカラーはピンク。前回長袖を購入したタイミングでも気になっていた色の1つでしたが、その時は既にマイサイズは完売していたためリベンジが叶ったかたちとなりました。

 

ニットに限らずですが、シャツ以外でピンクのアイテムを買うのは初めてかもしれませんね。なので私にとってもある意味挑戦。

 

サイズ感やディテールなどは以前紹介した長袖モックネックと基本的には変わりませんので、いつもより着こなし多めでご覧いただきましょう。

 

【関連記事】

tradman-dc.com

tradman-dc.com

tradman-dc.com

 

 

アレッサンドロルッピについて

イタリア中北部レッジョーロで数多くのOEMを手掛けてきたニット専業ファクトリー「MAGLIERIA SONIA」のオリジナルブランドとして2000年代後半にスタート。ブランド名はファクトリーの社長でデザイナーでもあるアレッサンドロ ルッピ氏に由来するそうです。

 

ジョンスメドレーやザノーネ、ドルモア辺りと比較すると知名度は大きく劣りますが、それらと引けを取らない確かなクオリティと最近のインポートブランドの中では出色のリーズナブルな価格設定で服好きの間で俄かに注目を集めています。

 

アレッサンドロルッピのコットンモックネック(半袖)をレビュー

概要

まるでリネンのようなシャリ感とざらっとした手触りが特徴的な天然冷感素材の「ドライコットン」を使用した半袖モックネックニット。

襟高のあるモックネックなのでジャケットのインナーに適しており、さらに半袖となれば気温25℃以上になるような日でも幾分か快適に過ごせます。これからの季節、休日に多少我慢してでもジャケットを羽織りたい私みたいな人間にとって、ポロシャツと並び半袖モックネックは有用なインナーの選択肢となり得るでしょう。(ただ、取り扱いのあるブランドはまだ少ない模様。)

 

また、半袖なだけあって価格はさらにお値打ちで14,000円台で手に入ります。このご時世なので本当にありがたい存在ですね。下手するとジョンスメドレー1枚分の価格で3枚買えちゃいますよ。

 

カラバリは長袖と同じで全18色。はっきりした色味よりもニュアンスカラーが多く、特にグレー~グレージュの系統が充実しています。私が購入したローズピンクもややくすみがかった柔らかい色味です。

インナー使いを前提としているためか、すっきりとした細身のシルエットを採用。ただ「粋な着こなし」が別注をかけてほどよいゆとりを持たせています。イタリアのニットブランドにありがちなタイトフィットではないのでご安心ください。

 

ディテール

イタリアの名門紡績FILMAR(フィルマー社)の接触冷感素材「ARTIC(アルティック)」を使用して編み上げたハイゲージニット。このARTICは上質なエジプトコットンを特殊な技術で強く撚り合わせることによって一本一本に張りが生まれ、生地として仕上がった際にはざらついた手触りとなるので、結果として肌離れの良い素材となります。

 

また、非常に強い力で撚った糸は繊維の隙間に空気が入り込むことができずに熱が籠りにくくなるので、一般的なコットン素材と比較すると冷たく感じるように錯覚するという仕組みになっているそうです。

ユニクロのエアリズム然り、この手の冷感接触は化学繊維に頼ることが多いところですが、昔ながらの手法をアップデートさせることで天然素材ながら高い機能性を発揮しています。

 

しっかりと高さのある5.5cmのモックネック。長袖をレビューした際にはリブのテンションが弱いと評しましたが、どうもこっちは違うような・・・。首元に適度な締めつけを感じます。仕様なのか個体差なのか不明ですが、個人的にはこっちの方が好みですね。   

サイズ感とシルエット

身長173cm 体重65kg 標準体型の私が購入したのはサイズ46。前回の長袖と同じサイズとなりますが、ネックのリブ同様にボディのテンションがやや強く感じます。長袖の方が何度か着用することで生地が伸びたということではなく、新品時と比べて明らかに違いを感じました。サイズ表の上では肩幅・身幅共に同じ寸法なので個体差と解釈していますが・・・。いずれにせよサイズを変える程ではないですね。

微妙な着用感の違いがあれど細すぎない見事なバランスのシルエットは健在です。着丈も本当にちょうどいい。むやみにサイズアップさせずにいつものサイズを選んでください。

 

おまけでジャケットを羽織った際の後ろ姿を載せておきます。ご覧いただきたいのはジャケットの襟よりインナーの襟が高くなっているところ。ひとえにモックネックと言っても高さが足りない物もあるので、そうなるとジャケットの襟裏に皮脂汚れが付着しちゃいます。その点アレッサンドロルッピのモックネックはしっかりと高さがあるので安心。私が推している理由の1つです。    

コーディネート

ジャケット:FIVE ONE(ファイブワン)

ニット:Alessandro Luppi(アレッサンドロルッピ)

パンツ:FIVE ONE(ファイブワン)

シューズ:CROKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)

 

このニットを見てまず初めに頭に浮かんだのがこのジャケットとの組み合わせ。やはりブラウン~ベージュ系が最も相性が良さそうです。  

 

ジャケット: RING JACKET(リングヂャケット)

ニット:Alessandro Luppi(アレッサンドロルッピ)

パンツ:YCHAI(イカイ)

シューズ:JALAN SRIWIJAYA(ジャランスリワヤ)

 

色の系統は違いますが、トーンの近いくすんだブルーのジャケットと合わせてみました。パンツにホワイトデニムを持ってきて、全体的に明るめなコーデでほんのりと気恥ずかしさも感じますが、せっかくピンクニットを着るならこれぐらい振り切ってみても良いかな。

 

デニムジャケット:Jeanik(ジーニック)

ニット:Alessandro Luppi(アレッサンドロルッピ)

パンツ:五十嵐トラウザーズ

シューズ:JALAN SRIWIJAYA(ジャランスリワヤ)

 

Gジャンを羽織って中がピンクとなればかなりチャラいイメージもありますが、そうはならないのはインナーがカットソーではなくニットだから。まぁ、上品なデニムジャケットでパンツにスラックスを選んでいるのも大きいんですけどね。

 

ニット:Alessandro Luppi(アレッサンドロルッピ)

パンツ:INCOTEX(インコテックス)

シューズ:Paraboot(パラブーツ)

 

一枚で着て洒落ているシルエットではありませんが、あえて合わせるならこんな感じでしょうか。この色の組み合わせも意外と悪くないですね。

 

まとめ

珍しく同一シーズンでリピ買いしたニットをご紹介しました。これからどんどん気温が上がっていきますが、それでもなおジャケットスタイルを楽しみたい紳士の皆様に是非おすすめです。

 

 ただ、既に欠品が目立ち始めているので気になる方はお早めに。

 

さっき確認したらピンクはもうほぼ残ってないですね。購入からタイムリーに記事にできたらもう少し有意義な情報となるのですが、相変わらず筆が遅い上に未消化案件が溜まっているので・・・。

 

最後に1つ要望というか願望を挙げるとこの素材でニットポロが欲しいんですよね。インラインであるのか定かではありませんが、なければ別注でどうでしょうか。きっと売れますよー。

 

今回は以上です。