ユニクロのアイテムはどこの店舗でも買える「レギュラー商品」と大型店舗を中心に取り扱い店が限定される「一部店舗商品」、それにオンラインショップでしか購入出来ない「オンライン特別商品」に分類されます。意図的に生産数を絞っている一部のコラボラインは例外として、販路が限定される程に世間的な需要は低いと見てよいでしょう。
今回ご紹介する「エクストラファインメリノニットポロ」はオンライン特別商品になるので、比較的に需要が低いモデルなのかもしれませんが、ニットポロというアイテム自体は使い勝手が抜群で、クオリティーも安定のユニクロ品質の良品です。
エクストラファインメリノニットポロシャツ(長袖) (MEN) | ユニクロ (uniqlo.com)
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ニットポロのすすめ
この記事を書くにあたってワードローブにあるニットポロを数えてみると7枚ありました。この数が多いかどうかは分かりませんが、ポロシャツの王道である鹿の子ポロが半袖と長袖を合わせても8枚だったので比率としては高めでしょう。そんな私がニットポロをおすすめする理由は2つあります。
※広義で言えばスタンダードな鹿の子素材のポロシャツも「ニットポロ」に該当しますが、ここではハイゲージで編み込まれたドレス感の強い素材を使用したポロシャツを「ニットポロ」と定義します。
ほどよいカジュアルダウン
まず前提としてニットポロは一枚で着ることはあまりなく、ジャケットのインナー使いがメインとなります。
ジャケットスタイルのインナーとして最適解は何なのか?この答は間違いなくシャツですが、ジャケットにシャツを合せたら一気にビジネス感が強くなるのも事実です。もちろんシャツの素材やパンツの種類に気を付ければカジュアルな着こなしも十分に可能ですが、難易度はやや高め。かといって、安易にクルーネックのTシャツを持って来るのも憚られます。
そこで最も手っ取り早いカジュアルダウンはインナーにポロシャツを合せることです。襟付きできちんと感があり、首回りが覆われているので皮脂でジャケットの襟裏を汚す心配もありません。また、スタンダードな鹿の子ポロでもいいのですが、秋冬の起毛がかったジャケットだと、凹凸がありざっくりとした質感の鹿の子編みは生地感に差がつき過ぎてしまいます。一方でニットポロは柔らかい風合いが特徴なのでその問題も解消してくれます。
着用期間の長さ
ニットポロと並び秋冬のジャケットのインナーの代表格ともいえるのはタートルネックのニットですが、タートルネックの着用期間はおおよそ11月~2月までと短めです。先日上げたモックネックの記事でも似たようなことを書きましたが、そのモックネックを上回る着用期間の長さを誇るのがニットポロなのです。
さすがにコートを羽織るような寒さの時期にはインナーとして使うには心もとない気もしますが、ジャケットのインナーとしては10月中旬から3月の終わり頃まで活躍して、素材がウールではなくコットンやシルクならその着用期間はさらに長くなります。もちろん1枚で着たって上品に仕上がりますよ。
エクストラファインメリノニットポロをレビュー
ユニクロのエクストラファインメリノニットポロは昨年購入したライトグレーとチャコール(いずれもMサイズ)、今年追加した新色のパープル(Lサイズ)の計3名を所有しています。
ディテール
素材やシルエットはいつものエクストラファインメリノシリーズと同じなので詳細は割愛しますが、相変わらずの素晴らしいクオリティーです。「高見え」という意味ではこのシリーズに勝るものはそうそうはないでしょう。ちなみにお値段は3,990円と他のエクストラファインメリノセーターより1,000円高めに設定されています。ボタン付けなどの工程が増えたせいか、生産ロットが少ない影響なのかは分かりませんが、いずれにせよ圧倒的コスパであることには違いないはず。
台襟なしのカジュアルな仕様となっています。襟は小ぶりで上品な雰囲気がありますが、個人的にはもう少し大きめの襟型が好みだったりします。
同じユニクロだったら昨秋のユニクロUのニットポロの襟型は良かったですね。ポリエステル混合の生地には不満がありますが、カーキの絶妙な色味はコーデに取り入れやすく今年も重宝しています。
流石にこの価格なのでボタンは天然貝ではなくプラスチック製です。パッと見ただけではいかにもプラスチックな安っぽさは感じませんが、黒蝶貝を模したであろうグラデーションがちょっと残念。潔く単色の方がマシな気がします。
エクストラファインメリノセーターシリーズはインポートの2万円以上するニットと比べても見劣りしないクオリティーだと何度か書いてきましたが、ことニットポロに関してはどうしてもボタンで差が出ちゃいますね。ある程度の価格帯のシャツやポロシャツならプラスチックボタンが採用されることはほとんどありません。まぁ、価格を考えれば十分に許容範囲内です。それに黒蝶貝ボタンなら手芸店に行けば1つ100円くらいで手に入るので、自分で付け替えるのもありかもしれませんね。
サイズ感
身長173cm体重65kg肩幅44cmの私がLサイズとMサイズを着比べてみましたので、ご参考までに。
まずは今年購入したLサイズから。たぶん今の私にはこれがジャストサイズでしょう。丈感もいい感じです。リブがしっかりとしているので、多少長めでも問題はないと思います。ニットポロ単体で着るならもう1サイズ上でも良さそうですね。
こちらはMサイズ。昨年まではこれがジャストと思っていましたが、微妙な体型の変化なのか、もしくは着用感の好みが変わったせいか、今ではちょっとタイトに感じます。丈は問題ないのですが、身頃はボディラインを少し拾ってしまっていますね。まぁ、インナーとして使う分にはそこまで気になりませんが。私ぐらいの身長で痩せ型の方ならMサイズでも良いと思います。
コーディネート
ジャケット:BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)
ニットポロ:ユニクロ
パンツ:INCOTEX(インコテックス)
時計:OMEGA(オメガ)
ニットポロはカラーバリエーションが5色と少ない上に、既に持っているような色味ばかりなので、新色のパープルに挑戦してみました。色々と試してみましたが、一番しっくりきたのは紺ブレとの組み合わせ。実はこれ結構気に入ってたりします。足元にはニットポロと色味が近いワインレッドのローファーを合せてみました。
ジャケット:TOMORROWLAND(トゥモローランド)
ニットポロ:ユニクロ
パンツ:A.P.C(アーペーセー)
時計:OMEGA(オメガ)
どの色のジャケットでもそれなりに合うチャコールのニットですが、だいたいどれも80点どまり。結局一番合うのは同系統色のミディアムグレーのジャケットでした。
まとめ
昨年から引き続き嵌まっているニットポロですが、どこに行ってもあまり置いていないんですよね。ジョンスメドレーで立派なニットポロが手に入ることは重々承知していますが、1枚に30,000円以上となるとそうそう手がでませんよ。
だからこそユニクロのニットポロは貴重な存在なのです。ジョンスメドレーで紫なんて絶対選びませんからね。(笑)
まずはオンライン「特別商品」から「一部店舗商品」に昇格を目指してカラーバリエーションが充実することを期待しています。
今回は以上です。