トラッドマンに憧れて

自分なりのトラッドスタイルを模索する30代のリアルな服・靴・時計etc…について

秋冬でも使える!ホワイトデニムの着こなしについて考えてみよう。

ホワイトデニムを始めとした白パンについて皆さんはどうのようなイメージをお持ちでしょうか?

 

爽やか?キザっぽい?まぁ、色々あるでしょうが、多くの人が共通して思うことは春夏向けのアイテムであるということ。なんとなく分かりますよね。でもそれは思い込み。秋冬シーズンだって白パンは使えますよ

 

今回はホワイトデニムを例に秋冬の白パン活用術について述べてみようと思います。いくつかコーディネートサンプルも載せいていますので、よろしければご覧ください。

 

【関連記事】

tradman-dc.com

 

 

秋冬の装いにホワイトデニムを取り入れるポイント

前提:ホワイトデニムのイメージ

まず前提条件としてホワイトデニムに対する一般的なイメージを列挙してみます。

 

  • 爽やか
  • 軽やか
  • カジュアル
  • キザっぽい、チャラい

 

まぁ、こんなとこでしょうか。最後のは別としてホワイトデニムには「爽やか・軽やか」というイメージは必ず付いてきます。だかこそ春夏に好まれるというわけです。また、同じジーンズでも一般的なインディゴデニムよりホワイトデニムの方がよりカジュアルな印象を受けますね。

 

一方で典型的な秋冬の装いに対するイメージについて考えてみましょう。

 

  • 暗い
  • 重たい
  • シック
  • ドレッシー

 

物理的、そして色味的に「暗い・重たい」というのは当然として、秋冬にはジャケットやコートなどいわゆる大人っぽいアイテムが好まれるので、それは「シック・ドレッシー」というプラスに働くメリットでありながら、カジュアルな場においては「キメすぎ・堅すぎ」というデメリットに変わることもあります。

 

つまり、秋冬アイテム(コート・二ット等)の特徴が過剰に働き過ぎることによるネガティブな要素をホワイトデニムでバランスを取ることができるのではという発想です。

 

では素材感という観点でホワイトデニムの特性について考えてみましょう。例えばリネンなら春夏、フランネルなら秋冬というようにその素材(生地)が持つ季節属性がある程度決まっているものですが、ことデニムに関してはそのような季節感はなく、実質通年素材として扱われています。ホワイトデニムは厳密に言えばデニムの定義からは外れますが、タテ糸をインディゴ染めしていない点以外は同じようなもの。やや厚手のコットンツイル生地という大枠で考えれば単なる色違いです。であれば一般的なデニムジーンズ同様にホワイトデニムもそこまで季節に囚われる必要はないかと思います。

 

とはいえ、ホワイトデニムをはじめとして白パンが秋冬の季節感とは離れたところにあるのは事実なので、着こなしについては多少の工夫が必要です。次項で秋冬の装いにホワイトデニムを取り入れる際に合わせる他のアイテムについて意識するポイントを解説します。

 

アウター

ここでのアウターはジャケットやブルゾン、そしてコートのことを指します。素材やデザインについては触れませんが、1つだけお伝えしたのはアウターの色はブラウン~ベージュ系を選ぶということ。アウターはコーディネートの絶対的主役になるアイテムなので、ここで季節感を捉えておけば秋冬のイメージから少し離れているホワイデニムうを取り入れても十分にバランスを取ることができます。また、ブラウンやベージュなどの暖色系はネイビーやブラックなどと比べるとホワイトと馴染みが良いので、パンツだけが悪目立ちするというリスクも回避しやすくなります。

 

インナー

理屈はアウターと同じですが、ここでもしっかりと季節感を捉えるということが大事です。アイテムでいえばウールやカシミヤのニット、カラーでいえばやはり暖色系が無難でしょう

 

シューズ

私自身がほぼ革靴しか履かないので、まずは革靴から。革靴の色は基本的ににブラックかブラウンの二択になりますが、おすすめは間違いなくブラウンです。ホワイトとブラックでは色彩の明度が正反対なので、パンツとシューズの境界線がはっきりしすぎて、これまた悪目立ちするリスクが伴います。また、アウターやインナーで推奨しているブラウンやベージュなどのアイテムとトータル的に合うのもブラウンの方でしょう。

 

次に革靴以外、つまりスニーカーについて。スニーカーで広く採用される色はブラックかホワイトになるかと思いますが、正直どちらも使いにくいと感じます。ブラックに関しては革靴と同じ理由です。そしてホワイトについても何となく分かりますよね。白パンに白靴はちょっと爽やかすぎます。いや、春夏なら別に良いんですけど、秋冬の空気感とは少しミスマッチですね。真っ白じゃなくて生成りのキャンバススニーカーとかは意外と良いと思うんですけどね。ではブラック・ホワイト以外から選ぶとして何が良いか考えると、選択肢は少ないかもしれませんがブラウン系のスムースレザーやスエードのスニーカーが個人的にはおすすめですニューバランスなんかでよく見かけるやや濃いめのグレーも比較的合わせやすいかと思います。

 

ソックス

意外と難しいのがソックスです。これは私の場合なのですが、春夏だとホワイトデニムを穿く際に地肌を露出するようにフットカバーやくるぶし丈のソックスを選ぶことがほとんどなので、秋冬になると途端に何を合わせるべき分からなくなってしまいます。もちろん春夏のように素足履き風にしても良いのですが、私は若干抵抗を覚えます。少し寒々しいのかなと。なので何かしらのソックスを選ぶ必要がありますが、これが難しい。

 

一見無難そうなブラックやグレーはパンツとトーンの差が付きすぎるし、そもそもブラウン系のシューズとは合わない。となればパンツとシューズの連続性も考えるとソックスも結局はブラウン〜ベージュ系が無難でしょう。鮮やかなイエローやレッドを差してみても面白そうですが、それはある程度の上級者向けです。

 

ホワイトデニムを活用した秋冬コーデ例

前項で挙げたポイントを踏まえ、私のワードローブにあるアイテムで組めるコーデ例を考えてみました。全パターンで使用するホワイトデニムはYCHAI(イカイ)のロブストというモデルになります。

tradman-dc.com

 

ブルゾン:VALSTAR(ヴァルスター)

二ット:GRAN SASSO(グランサッソ)

パンツ:YCHAI(イカイ)

シューズ:IL MOCASSINO(イルモカシーノ)

 

ダークブラウンのスエードブルゾンを軸に、ホワイトデニムと意外と馴染みの良い明るいオレンジ二ットを合わせてみました。足元はスエードローファーでアウターと素材感を合わせつつ、季節感も補います。

 

ジャケット:LARDINI(ラルディーニ)

シャツ:メーカーズシャツ鎌倉

パンツ:YCHAI(イカイ)

シューズ:CROKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)

 

ベージュ×ブラウン系のジャケットに合わせるのはウールシャツ。色味も然ることながらコットンではなくウールなのがポイントです。トーンに差は付きますがホワイトデニムとの連続性は悪くないかと思います。

 

コート:MACKINTOSH LONDON(マッキントッシュロンドン)

二ット:EDIFICE(エディフィス)

パンツ:YCHAI(イカイ)

シューズ:REGAL(リーガル)

 

コートは着丈が長いだけにパンツが露出する面積が小さくなり、比較的使いやすくなるように感じます。アウターが明るいベージュなので、インナーのトーンまで淡くすると全体がぼんやりとしてしまうので、テラコッタ(くすんだオレンジ)の二ットでバランスを整えました。

 

コート:LONDON TRADITION(ロンドントラディション)

二ット:ZANONE(ザノーネ)

パンツ:YCHAI(イカイ)

シューズ:CROKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)

 

アウター・インナー共にくすんだアースカラーを採用。こういう色味はホワイトとの馴染みが良いですね。

 

より秋冬に適した白パンとは?

今回テーマとして取り上げたホワイトデニム以外だとチノパンなんが白パンの定番になるかと思いますが、どうしてもそれらは春夏物と割り切ってしまい秋冬に使うのは抵抗があるという方もいらっしゃるかもしれない。

 

そこでおすすめしたいのがホワイトのコーデュロイパンツ。縦畝と僅かな起毛が特徴的なコーデュロイは一般的に秋冬のイメージが強く、たとえホワイトであっても季節感を損なうということはないでしょう。

 

参照:Brilla per il gusto(ブリッラ ペル イル グスト)YCHAI / ROBUSTO コーデュロイパンツ(パンツ カジュアルパンツ)通販|BEAMS

 

先のコーデ例でも登場したイカイのロブストにもコーデュロイモデルがあるので、こういうのが良いのかなと思います。色味も少し黄みがかったクリーム色なのも使いやすそうですね。

 

まとめ

私自身、秋冬にホワイトデニムを取り入れてみようと思ったのが今年からだったので、色々と試行錯誤した結果をまとめてみました。少しでも参考になれば幸いです。

 

散々多くの方が仰っていることかと思いますが、秋冬こそホワイトデニムの出番ですよ。その有効性は明らかです。

 

そもそもメンズの場合は秋冬に白パンを穿いている人自体少ないので差別化という意味でも効果的でしょう。お手持ちであれば是非とも挑戦してみてください。

 

今回は以上です。