トラッドマンに憧れて

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【ユニクロ】リニューアルしたカシミヤタートルネックセーターの評判は?

前回に続きユニクロのニットについて。

 

本ブログ上でも何度か言及している通り、個人的にエクストラファインメリノセーターシリーズこそがユニクロ史上最高傑作だと思っているのですが、それに並び立つ存在がカシミヤセーターです。

 

本来高嶺の花であるはずのカシミヤを我々庶民が気軽に楽しめるようになったのは間違いなくユニクロのおかげでしょう。何を隠そう私のカシミヤ初体験はユニクロのはず。

 

そんなカシミヤセーターが今シーズンリニューアルされたそうです。

 

今回は3年振りにユニクロのカシミヤタートルセーターを購入してきましたので、過去作との違いを交えながらレビューをしていきます。

 



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ユニクロのカシミヤタートルネックセーターをレビュー

概要

ユニクロの秋冬の定番であるカシミヤセーターからは毎年クルーネック・Vネック・タートルネックの3パターンが発売されています。個人的にはモックネックの登場に期待していましたが、残念ながら今年も外されてしまいました。ということで購入したのはタートルネック。「カーキ」と表記されたベージュ系のカラーは秋冬の装いに合いそうな上品な色味です。

 

実は昨年もユニクロのカシミヤタートルネックを購入するつもりではいましたが、試着した段階で21年モデルは私には合わないと感じ見送ることに。歴代のカシミヤタートルネックは首元の締め付けが緩めの設計ではありましたが、昨年モデルはそれに拍車をかけてゆるゆるに。さらに生地の厚みも少し薄くなっているようにも感じました。

 

ところがオンラインショップで最新モデルのページを確認すると「お客様の声をもとに、カシミヤ糸の太さや編みのテンションを見直し、より厚みのあるリッチな風合いにアップデート。」という期待を持てそう文言が確認されました。

 

近所のユニクロには置いてなかったので、事前に実物を手で触れることは出来ませんでしたが、リニューアルしたという謳い文句を信じてオンラインショップで購入することにしました。

 

ちなみにカシミヤセーターも価格が変更となっています。従来の9,900円から一気に12,900円までアップです。上昇率でいえばエクストラファインメリノセーターと変わりませんが、3,000円値上げという数字とユニクロのインラインで10,000円オーバーはそれなりにインパクトがありますね。

 

ただ、アンダー2万で手に入るカシミヤセーターなんて他ではまず見当たらないので、コスパの面では唯一無二の存在であることにはかわりないでしょう。

 

ディテール

「繊維の宝石」とも呼ばれるカシミヤは平均14~18マイクロン(一般的なウールが20~50マイクロン、人間の毛髪が50~70マイクロン程)の極細繊維で、ビュキューナのような超高級品を除けば動物の毛の中では最も細い素材とされています。細いということはそれだけに肌ざわりが柔らかく表面の光沢が強くなり、そして繊維を撚って糸に加工した際に空気を含みやすくなるため保温性が高くなるのです。

 

そんなカシミヤですが、織り方や加工方法によっても質感がまた変わったくるわけですが、ユニクロのカシミヤセーターの場合は「ふわふわ系」といった感じでしょうか。とろけるように柔らかくて、起毛感が強いもののチクチクするような感覚は全くありません。そしてとにかく暖かい。というか保温性能が高すぎて私の場合は冬本番を迎えないと着るのを躊躇います。

 

また、公式の弁では「厚みを増した」という生地ですが、確かに昨年気になった薄っぺらさは感じず、手元にある19年モデルと比べてもわずかに厚みを感じるような気がするので、言っていることは間違いはなさそうですね。

 

重要な首周り。着用画像は次項で掲載していますが、昨年モデルで多くのユーザーから改善要望が出ていたゆるゆるネック問題は解消されています。リブの厚みも増しているので首元がヨレてみすぼらしい感じになってしまう心配もなさそうです。

 

袖と裾のリブはこんな感じ。緩すぎることはありませんが、個人的にはもう少し締めても良いのかなとは思います。

 

身頃と袖の接合箇所。縫製に関しては安定のユニクロクオリティで問題なしですね。

 

サイズ感とシルエット

身長173cm体重65kg肩幅44cmの私が購入したのはLサイズ。悪くはないと思いますが、やはり少し大きいかなと。エクストラファインメリノセーター同様にこちらも昨年モデルと比較して、同サイズでもややゆとりのあるシルエットに変更されているようです。生地の厚みがあるだけにスペックの寸法以上にボリュームを感じます。

 

一枚で着る分にはこれぐらいドレープがあった方が素材感の良さが伝わりやすいかと思いますが、ジャケットのインナーとして使うなら少しもたつくもしれませんね。

 

昨年はもとより、数年前のモデルと比べるとだいぶサイズ感が変わっているので、可能であれば一度試着することを推奨します。ユニクロにしては少し高いお買い物になるのでなおさらです。

 

昨年モデルでは賛否のあったネックに関しては、首元のフィット感が増して個人的に不満はありません。ルーズフィット全盛の昨今ですがタートルネックのリブは少なくともこれぐらいは締まっていないと落ち着きませんね。

 

コーディネート

ジャケット:LARDINI(ラルディーニ)

ニット:UNIQLOユニクロ

パンツ:A.P.C(アーペーセー)

靴:REGAL(リーガル)

 

身幅にゆとりがありすぎてジャケットのインナーとしてはどうかなと思いましたが、意外ともたつくことなく収まってくれました。ブラウンやネイビーとの組み合わせは鉄板です。

 

コート:LONDON TRADITION(ロンドントラディション)

ニット:UNIQLOユニクロ

パンツ:URBUN RESEARCH(アーバンリサーチ)

靴:IL MOCASSINO(イルモカシーノ)

 

真冬を迎えるとするであろうコーデ。ブラウン・ベージュ系統でまとめています。9月中旬現在、エアコンの効いた自室で撮影。それでもやっぱり暑いです(笑)。

 

コートを着用する場合、室内でアウターを脱いだ状態もある程度想定してコーデを組む必要があります。その点ちょっと大きめに感じたこのニットも一枚で着ている分にはだいぶ様になっているよう気がします。

 

まとめ

今年のカシミヤタートルネックは謳い文句にある通り、ネック周りのテンションと生地の厚みに改善が見られました。

 

ユニクロ曰く「お客様の声を反映して」とのこと。消費者の意見に左右されすぎるのも考えものですが、この商品に関しては昨年かなりの数の要望が挙がっていたのを見聞きしていたので、もはや国民服でもあるユニクロであれば、正しい選択だったのかなと思います。もちろん昨年モデルの方が好きという方がいらっしゃることも承知の上ですが。

 

価格が3,000円上がったことで少し手を出しにくくなりましたが、例年であれば年末年始のセールで割引対象になっているので、そのタイミングを狙ってみるのも良いかもしれませんね。個人的には昨年までの定価である9,900円まで値下がるのではないかと予想しています。

 

今回は以上です。